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エターナル・ブレイブ ミドリの物語

作者: 第三者臨海
掲載日:2026/04/23



 森の中に一人の少女ミドリがいる。

 年齢は10歳くらい。

 少女は生まれたときからずっと、森の中にある小さな木の家の中で育っていた。


 ミドリの母はクマ。

 角の生えた大きなクマだ。


 母クマの名前はオードリー。

 人間は怖い存在だから近づいてはいけない、といつもミドリに言い聞かせている。

 オードリーは珍しい種族で、度々狩人や密猟者に狙われる事が原因だ。


 母の言いつけを守って、ミドリは人間に関わらないようにしてきた。

 その代わり、動物の言葉がわかるミドリには、さくさんの友達がいる。

 小鳥やシカ、ちょうちょなどだ。


 しかし成長するにつれて、自分と同じ人間とも話がしたかった。





 そんな中、オードリーが病気になってしまう。

 それは不治の病で治すすべのないものだった。


 オードリーは内心で困っていた。

 自分の種族は長命であるため、ずっとミドリの傍にいられると思っていたからだ。

 病気で死んでしまっては、ミドリは独りぼっちになってしまう。


 そんなオードリーは病を治すために何でもした。

 しかし無理がたたって、ますます体を壊してしまう。


 弱っていくオードリーを見たミドリは人間の町に行けば治す方法が見つかるかもしれないと思い、薬を買いに行く事を決めた。


 外の世界や人間は怖いと言われていた。

 けれども、ミドリは幽鬼を出して、生まれてから初めて、森を出ていく。





 初めて人間の町に訪れたミドリ。


 人に尋ねて、薬を買える店を探しだした。

 人と会話をするのはどきどきしたが、相手は特に悪さや意地悪をする事なくミドリに対応した。


 しかしミドリは、買い物をするのにお金が必要になることを知らなかった。

 そのため、店に行っても門前払いされてしまう。


 お金を得るにはどうしたらいいのか?

 更に人に聞いた緑は靴磨きの手伝いをすることにした。


 ミドリはボロボロの服をきたおじいさんに話しかける。

 その、おじいさんの名前はロドニー。


 ロドニーおじいさんは、久しぶりに子供に話しかけられた事を嬉しく思い、靴磨きの方法を教えたのだった。


 ミドリは森の中や家の中ははだしで移動する事が多く、靴を履いたのは今日が初めてだった。

 だから色々な靴を見ては興味津々に、楽しそうに仕事をした。

 そんなミドリの様子をみてか、通りの人たちは靴磨きを依頼するのだった。





 靴磨きの手伝いでお金を貰えたミドリは、ロドニーおじいさんと別れて薬屋へ向かう。


 オードリーの病気にあった薬はなかったが、症状を和らげるための薬を買う事ができたため、ミドリは行きよりは軽い足取りで、家へ帰る。


 しかし、森の中の雰囲気がいつもと違っていた。

 何か恐ろしいものがいるような雰囲気に満ちていたため、ミドリは体を震わせる。


 それは密猟者がいたことが原因だった。

 その森に珍しい種族のクマがいる。

 そんな話を聞きつけた者達が、森へやってきていた。

 密猟者たちは、ミドリを見つけ、彼女を捕まえてしまう。


 人を育てるクマの事を訪ねられるが、ミドリは何も言わなかった。

 密猟者はそんなミドリに苛立ち、手を上げようとした。


 しかし、間一髪オードリーがやってきてミドリを助けた。

 オードリーと密猟者は死闘を繰り広げ、撃退する事ができたが、そのせいで症状が悪化してしまった。


 オードリーはその日の夜に自分の命が途切れる事を悟った。





 ミドリと共に何とか森の家に帰ったオードリーは、これからは人間の町で生きていくべきだと伝える。


 ミドリは母であるオードリーと一緒にいたかったが、オードリーは厳しく言う。


 ミドリの世界はまだまだこの森の中とオードリーの元が全てだった。

 オードリーはそのことを嬉しく思うも心配になった。


 だから、オードリーは生き歳生けるものは最後には必ず、天国で再会できるものだから別れなど怖くないと言い含めた。


 その言葉を聞いたミドリは、涙を浮かべながらも、オードリーの頼みをききうけた。


 そして朝日が昇るころ、オードリーをみとって、家の前にお墓を作った。


 森の中の家を整理したミドリは、必要な物を鞄に詰めて、今まで過ごしてきた家と森を出ていく。


 ずっと母のぬくもりのある家と森の中で生きたかったが、オードリーの最後の願いにこたえるために。


 その日、後ろ髪を引かれる思いでミドリは森から出ていった。



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