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幕間① 動き出す黒幕

瑛士たちが迷宮の説明を受けていた同じ頃、とある建物の一室。真っ暗な部屋の壁一面に設置されたモニターには、迷宮内やその周辺の様子が映し出されていた。


「やっと見つけた……今までどこに雲隠れしていたのか知らないけど、わざわざ自分から飛び込んできてくれるとは助かるわね。リスク承知で()()()()()()()()甲斐があったわ」


 暗闇の中、椅子に座った女性が、瑛士とルリの映し出された映像を食い入るように見つめている。


「まさかいわくつき(ルリ)も一緒とは……好都合ね。私の研究を台無しにしてくれた恨みは、忘れてないわ。でも、動くのはまだよ。今度こそ成功させなければならないのだから……」


 モニターの光に照らされたその顔には、黒い笑みが浮かんでいた。


「迷宮攻略を楽しむといいわ。まあ、無事に帰れるとは思えないけどね……ふふふ」


 不気味に笑う彼女だったが、その表情は次第に、怨嗟に歪んだものへと変わっていく。


「稀代の天才科学者の称号を手に入れるのは、私だったのに……! なんでアイツ(瑛士の父親)の功績になってるのよ! クソッ、()()()()()()()()()()()、迷宮の最深部に閉じ込めた意味がないじゃない!」


 キーボードに両手を叩きつけ、勢いよく立ち上がった彼女は、モニターを鋭く睨みつけた。


「フフフ……このチャンスをモノにするのは、私よ! そう、迷宮を出現させた“功績”を、今度こそ認めさせるために!」


 何かを閃いたかのように、その顔は憎悪に歪み、狂気を帯びた高笑いが室内にこだました。



 ――数か月後、瑛士たちがこの女と迷宮内で激しい戦いを繰り広げることになるとは、誰も予想すらしていなかった。

最後に――【神崎からのお願い】


『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。

感想やレビューもお待ちしております。

今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
この女性…ディバイン・カンパニーの人間なのでしょうか。 配信する理由が気になりますが、ルリ様が楽しそうだからそれでいいと思います。ダンジョン探索、探し物が見つかるといいですね 瑛二の読書魔法も、重すぎ…
こういった、謎の人物視点の幕間大好物です(笑)
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