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「では、まずはこの部屋のお掃除を私と一緒にお願いします」と言って碧は掃除道具を翠に手渡した。

 まだ着慣れていない鶯色の着物姿で翠は掃き掃除を始める。でも、掃除といっても部屋の中はとても綺麗でほとんど掃除をするようなところは見当たらなかった。

 碧は湖色の着物の袖を折りたたんで、着物に慣れた仕草で窓拭きをしている。もともと綺麗だった窓は碧の(無駄な動きのない)窓拭きによってあっという間にぴかぴかになった。

「よいしょっと」と言って碧は陽の光を反射して光っている桶の水で窓拭きの布をぎゅっと絞った。

 二人はそれから黙々と部屋の掃除をした。

 衣装部屋の掃除が終わると二人で長い廊下の掃除をした。

 大きなお屋敷のお掃除は大変だった。

「ふぅー」

 一息ついて翠は真っ青に晴れている空を見る。汗をかいている。風が心地いい。お庭を見るとそこには立派な松の木があった。その横にはししおどしがあって、かぽんと(気持ちのいい)音を立てる。そんな長閑な風景を見ていいところだな、ここは、とそんなことを(いつのまにか笑顔になっている)翠は思った。

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