第1幕 更級ふうろ
南一局 四本場 ドラ1p
東家 ひらく 44700
南家 ナオ 20800
西家 ふうろ 13800
北家 ひめる 20800
ふうろ 配牌
[157m 156p 289s 南西發中]
ドラ1、五向聴。
7種7牌。形が最悪な上に、打点もない。
ひどい態勢だ。三連続の放銃が効いていた。
ツモ。
[157m 156p 289s 南西發中][ツモ牌 1m]
打、南。
ひめるのツモ。
打、1m。
「ポン!」
ふうろが仕掛ける。
一副露。
[57m 156p 289s 西發中][111→m]
打、2s。
……メチャクチャなのは自覚してる……。
だが今なにかをしなければ、大勢は決してしまう。
ひらくを見る。
対局前に、自分から言ったはずだ。楽しい対局にしよう、と。
……こんな勝手に沈んでるヤツがいたら、楽しい対局じゃないもんね……!
ツモ。
[57m 156p 289s 西發中][111→m][ツモ牌 西]
打、中。
二向聴。6m、47p、7s。4種16枚待ち。
ナオのツモ。
打、7p。
「チー!」
ふうろが再び仕掛ける。
二副露。
[57m 1p 89s 西西發][111→m][←756p]
打、發。
6m、7s。2種8枚の受け入れを持つ一向聴となった。
前局までの連続放銃。あれは偶然ではないのだろう。
……ひらくの技術が、ボクの上をいってるからなんだ……。
薄々と勘づいていた。彼女の雀力が、高まっていくことに。
「リーチ!」
ひらくからの先制リーチ。
打、8p。
後手に回る。
ツモ。
[57m 1p 89s 西西][111→m][←756p][ツモ牌 西]
打、9s。
6m、1p、8s。3種10枚待ちの一向聴へと変化した。
安牌はゼロ。突っ張る以外に、生き残る道はない。
ひらくのツモ。
打、6m。
ナオのツモ。
打、6m。
合わせ打ち。
「チー!」
ふうろが三度仕掛ける。
三副露。
[1p 8s 西西西][111→m][←756p][←657m]
打、8s。
1p単騎待ち。
西、ドラ2。40符3翻は5200点である。
追いついた。
ひらく、ツモ。
打、7s。
知識や技術は負けている。牌勢すらも違う。
……だけど……!
ツモ。
[1p 西西西][111→m][←756p][←657m][ツモ牌 1m]
加槓ができる。
しかし好調者からの親リーチが入った状態で、カンをするのは自爆行為に近い。
今の牌勢で良いことが起きるとは、到底思えない。
……それでも……!
「カン!」
1mの加槓。
嶺上牌に手を伸ばす。
……いま鳴くのを止めたら、ボクには何も残らない……!
ツモ。
麻雀卓に、牌を叩きつけた。
一筒!
「ツモ!」
倒牌。
[1p 西西西][111→/1m][←756p][←657m][ツモ牌 1p]
「西、嶺上開花、ドラ2。50符4翻、満貫2000、4000の四本場は2400、4400点だね!」
――――――――――
点棒移動
東家 ひらく 44700 → -4400-1000 → 39300
南家 ナオ 20800 → -2400 → 18400
西家 ふうろ 13800 → +9200+1000 → 24000
北家 ひめる 20800 → -2400 → 18400
――――――――――
南二局 ドラ5m
北家 ひらく 39300
東家 ナオ 18400
南家 ふうろ 24000
西家 ひめる 18400
ひらく 手牌
[77m 678p 12455s 西西發][ツモ牌 6m]
打、發。
ドラ1。二向聴。
578m、356s、西。7種22枚が有効牌である。
確定メンツ、678m。雀頭、西西。メンツ候補、677m、12s、455s。
4メンツ1雀頭の5ブロック構成。面前手が主体となる。
「ポン!」
ふうろが[發↑發發]と仕掛けてくる。
一副露。
打、9s。
ツモ。
[677m 678p 12455s 西西][ツモ牌 3s]
打、7m。
58m、356s、西。6種19枚待ちの完全一向聴に構える。
辺張埋まり。ふうろの鳴きで、ツモが良くなった。
……このままリーチが打てるかも……!
「ツモ!」
ふうろ、倒牌。
[34m 99p 345678s][發↑發發][ツモ牌 5m]
「發、ドラ2。30符3翻は1000、2000点だね!」
一瞬の和了。ダブドラ5mは、ド高めである。
――――――――――
点棒移動
北家 ひらく 39300 → -1000 → 38300
東家 ナオ 18400 → -2000 → 16400
南家 ふうろ 24000 → +4000 → 28000
西家 ひめる 18400 → -1000 → 17400
――――――――――
南三局 ドラ東
西家 ひらく 38300
北家 ナオ 16400
東家 ふうろ 28000
南家 ひめる 17400
ひらく 手牌
[35567m 23p 45s 東東中中]
ドラ3。二向聴。
4m、14p、36s、東、中。7種24枚が有効牌である。
確定メンツ、567m。雀頭、東東。メンツ候補、35m、23p、45s。
4メンツ1雀頭の5ブロック構成。中の仕掛けが主体となる。
ふうろのツモ。
打、中。
「ポン!」
ひらくが仕掛ける。
一副露。
[35567m 23p 45s 東東][中↑中中]
打、5m。
14p、36s。4種16枚の受け入れを持つ一向聴となった。
35mの嵌張落とし。3mより危険な、5mから先打つ。
素直な良手。ドラ3で打点までついてくる。
点差は10300。ふうろの親番を流せば、勝利は目前だ。
ツモ。
[3567m 23p 45s 東東][中↑中中][ツモ牌 2s]
不要牌。ツモ切る。
「ポン!」
ふうろが[2↑22s]と仕掛けてくる。
一副露。
打、8s。
4巡目の早仕掛け。喰いタンか。
ツモ。
[3567m 23p 45s 東東][中↑中中][ツモ牌 7s]
ツモ切り、7s。
「ロン!」
ふうろからの和了宣言。
放銃はしたが、
……でもドラは東。あってドラ1程度……。
ふうろ、倒牌。
[1113455666s][2↑22s][ロン牌 7s]
「清一色、ドラ1。親の30符6翻は跳満18000点だね!」
2-5s、4-7sの四面待ち。
――――――――――
点棒移動
西家 ひらく 38300 → -18000 → 20300
北家 ナオ 16400
東家 ふうろ 28000 → +18000 → 46000
南家 ひめる 17400
――――――――――
南三局 一本場 ドラ7s
西家 ひらく 20300
北家 ナオ 16400
東家 ふうろ 46000
南家 ひめる 17400
ふうろ 手牌
[1135m 12789p 78s 東東]
ドラ1。二向聴。
124m、3p、69s、東。7種23枚が有効牌である。
確定メンツ、789s。雀頭、11m。メンツ候補、35m、12p、78s。
4メンツ1雀頭の5ブロック構成。東の仕掛けが主体となる。
ひらくのツモ。
打、東。
「ポン!」
ふうろが仕掛ける。
一副露。
[1135m 12789p 78s][東↑東東]
打、2p。
4m、69s。3種11枚の受け入れを持つ一向聴となった。。
35mと12pの比較。辺張を払う。
「ポン!」
ひらくが[2↑22p]と仕掛け返す。
同じく、一副露。
打、7p。
前局と似た仕掛け。ドラ7s回りを生かした、喰いタンか。
ツモ。
[1135m 1789p 78s][東↑東東][ツモ牌 4m]
打、1p。
6-9s待ち聴牌。
東、ドラ1。親の30符2翻は2900点である。
先手をとった。
……やっぱりスピード勝負なら、負けてられないね……!
「ロン!」
ひらく、倒牌。
[456m 1456p 456s][2↑22p][ロン牌 1p]
「三色同順、ドラ3。30符4翻7700の一本場は8000点です!」
……やり返された……!?
手痛い放銃。しかしそれでもリードは保っている。
――――――――――
点棒移動
西家 ひらく 20300 30/4→ +8000 → 28300
北家 ナオ 16400
東家 ふうろ 46000 → -8000 → 38000
南家 ひめる 17400
――――――――――
オーラス――
南四局 ドラ3p
南家 ひらく 28300
西家 ナオ 16400
北家 ふうろ 38000
東家 ひめる 17400
ふうろ 配牌
[3456m 335p 233679s]
ドラ2。三向聴。
258m、34p、13458s。10種36枚が有効牌である。
メンツ候補、3456、335p、233s、67s。
5メンツの5ブロック構成。面前手か喰いタンが主体となる。
好配牌。速攻のアガリを狙う。
ツモ。
[3456m 335p 233679s][ツモ牌 5s]
打、9s。
二向聴。258m、34p、123s。8種28枚待ち。
ツモも好感触だ。このまま一気に、聴牌まで持っていく。
ツモ。
[3456m 335p 233567s][ツモ牌 南]
不要牌。ツモ切り。
「ポン!」
ひらくが[南↑南南]と仕掛けてくる。
一副露。
打、3p。
「ポン!」
ふうろが仕掛け返す。
同じく、一副露。
[3456m 5p 233567s][3↑33p]
打、5p。
2345678m、234s。10種33枚の受け入れを持つ一向聴となった。
「ポン!」
ひらくが再び[5↑55p]と仕掛けてくる。
二副露。
打、6p。
……早い! 最後まで食らいついてくる……!
ツモ。
[3456m 233567s][3↑33p][ツモ牌 7m]
打、2s。
2-5-8mの三面張。
断么九、ドラは3。30符4翻は7700点である。
勝利への聴牌。条件なしのアガリトップとなった。
……もらったよ、ひらく……!
ツモ。
[34567m 33567s][3↑33p][ツモ牌 3p]
ドラの加槓チャンス。
だがアガリトップの現状で、打点は必要ない。逆にカンすることで、ひらくのアガれる条件を満たしてしまう可能性がある。
……ここまできたら、そんなの関係ないね……!
「カン!」
3pの加槓。
嶺上牌に手を伸ばす。
ツモ、七萬。
ツモ切り。三面張を維持する。
新ドラが捲られる。
新ドラ表示牌、南。
つまり新ドラ、西。
ひらくのツモ。
「カン!」
5pの加槓が入った。
ひらくは、牌を引き入れる。
[3455566m][南↑南南][5↑55/5p][ツモ牌 7m]
打、6m。
2-5-8mの三面張。
ダブ南、ドラ2。40符4翻は満貫8000点である。
勝利への聴牌。ふつろとは、9700点差。ツモか直撃が逆転条件である。
もう待ち変えもない。全力でアガリにいくだけだ。
ふうろも引かないだろう。
最後の捲り合いに突入する。
「いっくよー、ひらく! こんな楽しい勝負……ぜったい負けないからね!」
ふうろのツモ。
打、5s。
「私も! ふうろちゃんとの仕掛け合い……すごく楽しかった! だから、最後もーっ!」
ひらくのツモ。
打、3s。
ツモは加速する。
ふうろ。北、1m、3m。三連打。
ひらく。北、9m、4m。三連打。
両者とも譲らない。
やがて決着がきた。
八萬!
麻雀に和了を切り開く。
「ツモ!」
ひらく、倒牌。
[3455567m][南↑南南][5↑55/5p][ツモ牌 8m]
「ダブ南、ドラ2。40符4翻は満貫2000、4000点です!」
――――――――――
点棒移動
南家 ひらく 28300 → +8000 → 36300
西家 ナオ 16400 → -2000 → 14400
北家 ふうろ 38000 → -2000 → 36000
東家 ひめる 17400 → -4000 →13400
――――――――――
1位 ひらく 36300
2位 ふうろ 36000
3位 ナオ 14400
4位 ひめる 13400
―― 終 局 !!




