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まーじゃん! ~麻雀部 はじめました~  作者: 雀太郎
第3章 麻雀と戦略
40/55

トイトイとチートイツの見極め

「今回は対々和(トイトイ)七対子(チートイツ)の転機について教えるさ」


「トイトイの役を教わったときに、仕掛け前からのタイミングがあるって言ってましたよね?」


「よく覚えていたさ。例題をあげると……」


――――――――――

東一局 東家 ドラ北


[112m 899p 11s 西白白發發][ツモ牌 1s]


 対子(トイツ)が捨て牌にない想定。

 打、西。

 1m、9p、白、發と鳴きやすい。さらにトイトイ、白、發で親の4(ハン)は11600点の高打点。

――――――――――


「基本的に『他家(ターチャ)から出やすそう』かつ『満貫(マンガン)以上の高打点』がトイトイへの条件となるんさ」


――――――――――

東一局 東家 ドラ北


[5778m 2233p 566s 南南][ツモ牌 2p]


 対子(トイツ)が捨て牌にない想定。

 打、5m。

 暗刻(アンコ)にしても、トイトイには行かない。中張牌(チュンチャンパイ)が多い上に、トイトイのみとなる。

――――――――――


「数牌の中でも34567の牌は、鳴きを想定するには不向きなんさ。打点もなく、シャボで待ちも悪い。典型的なトイトイへ向かってはいけない牌姿(ぱいし)なんさ」


「前回トイトイ、ドラ1の40符3翻5200が最低ラインと言ってましたけど、あの場合さえ待ちは幺九牌(ヤオチュウハイ)が条件でしたからね」


「とにかく好条件を確保したいんさ。トイトイのリスクに見合う条件がさ」


「もっと微妙だったら、どうですか? 例えば……」


――――――――――

東一局 東家 ドラ4p


[5577m 4466p 2399s 南][ツモ牌 4p]


 対子(トイツ)が捨て牌にない想定。

――――――――――


「本当に微妙なラインを持ってくるんさ。これは一度『南』切りして、次巡ツモで23s引きなら七対子(チートイツ)。57m、6pの横伸びで……9sの対子(トイツ)落としから喰いタンもありかもしれないさ」


「次巡9s引きなら、どうですか? 5m、7m、6pを鳴いて愚形のトイトイ、ドラ3か……6p辺りを嫌って23s残しか……」


「それは23s落としで、出たら鳴いてトイトイにいくんさ。面前での縦引きは跳満(ハネマン)、6m引き一盃口(イーペーコー)満貫(マンガン)のダマテンが利くさ」


――――――――――

[5577m 44466p 2399s][ツモ牌 9s]


 打、3s。


[5577m 44466p 2999s]


 5m、7m、6pが出たら鳴く。



ルート①


[5577m 44466p 2999s][ツモ牌 6p]


 打、2s。


[5577m 444666p 999s]


 ツモ → 役満 四暗刻

 出アガリ → トイトイ、三暗刻、ドラ3。7翻は跳満



ルート②


[5577m 44466p 2999s][ツモ牌 6m]


 打、2s。


[55677m 44466p 999s]


 一盃口(イーペーコー)、ドラ3。満貫(マンガン)8000点



ルート③


[5577m 44466p 2999s][ツモ牌 4m or 8m or 7pなど]


 打、2s。


 他のくっつきは一旦に複合ターツに取り、次巡ツモの様子を見る。

――――――――――


「トイトイかチートイツか、あるいは面前リーチか……なかなかに判断の難しい牌姿(ぱいし)だったさぁ」


「でも、とても参考になりました。ありがとうございます」


「あたしの思考は、あくまで一例に過ぎないさ。凝り固め過ぎず、柔軟な打牌をしてほしいんさ」


「はい、頑張ります!」


「じゃあ次は、ひらくの思考を見せてもらうんさ」


 ナオが(じゃん)リングを起動する。


「セットアップ! 雀牌(じゃんぱい)!!」



――――――――――

【練習モード】


東一局 ドラ1m

東家 ひらく 25000

南家 AI1 25000

西家 AI2 25000

北家 AI3 25000


ひらく 配牌

[113m 5()779p 1257s 東北中]


 打、北。

 ドラ3。三向聴(サンシャンテン)

 辺嵌張(ペンカンチャン)の愚形ターツばかり。まとめるのに苦労しそうな牌姿(ぱいし)だ。

 牌理(ぱいり)を切り開く。


――――――――――

[113m 5()779p 1257s 東中][ツモ牌 東]


 打、中。


[113m 5()779p 1257s 東東][ツモ牌 2s]


 打、5s。


[113m 5()779p 1227s 東東][ツモ牌 1s]


 打、7s。

――――――――――


[113m 5()779p 1122s 東東]


 七対子(チートイツ)一向聴(イーシャンテン)。3m、5p、9p。3種9枚待ち。

 3m、5p引きは、9p単騎リーチ。9p引きは一旦5pのダマテンとする。

 AI1のツモ。

 打、東。


「ポン!」


 ひらくが仕掛ける。

 一副露(ワンフーロ)


[113m 5()779p 1122s][東東東→]


 打、3m。

 二向聴(リャンシャンテン)戻し。1m、678p、123s。7種20枚待ち。

 ダブ東を軸に、メンツの再構成。ドラ1mを雀頭(じゃんとう)固定し、仕掛けにも備える。

 ツモ。


[11m 5()779p 1122s][東東東→][ツモ牌 9p]


 打、5()p。

 1m、789p、123s。7種18枚待ち。

 手牌の対子(トイツ)固め。5()p切りは、牌効率では劣る。

 AI2のツモ。

 打、2s。


「ポン!」


 ひらくが再び仕掛ける。

 二副露(ツーフーロ)


[11m 7799p 11s][東東東→][2↑22s]


 打、7p。

 1m、89p、1s。4種10枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)へと舞い戻る。

 ツモ。


[11m 799p 11s][東東東→][2↑22s][ツモ牌 1m]


 打、7p。

 9p、1sのシャボ待ち。

 対々和(トイトイ)、ダブ東、ドラ3。親の40符7翻は跳満(ハネマン)18000点の大物手である。

 先手をとった。

 好形、高打点の聴牌(テンパイ)。トイトイロードを突き進む。

 AI3のツモ。

 打、9p。


「ロン!」


 ひらく、倒牌(とうぱい)


[111m 99p 11s][東東東→][2↑22s][ロン牌 9p]


対々和(トイトイ)、ダブ東、ドラ3。親の40符7翻は跳満(ハネマン)18000点です!」



 ―― success ――



【第2問】


東一局 ドラ白

東家 AI1 25000

南家 ひらく 25000

西家 AI2 25000

北家 AI3 25000


ひらく 手牌

[1448m 66p 22445s 西白]


 ドラ1、七対子(チートイツ)二向聴(リャンシャンテン)

 18、5s、西、白。5種15枚が有効牌である。

 AI2のツモ。

 打、4m。

 これは鳴けない。スルー。

 AI3のツモ。

 打、4s。

 これもスルー。

 AI1のツモ。

 打、6p。

 三度(みたび)スルー。

 ツモ。


[1448m 66p 22445s 西白][ツモ牌 2s]


 ツモ切り、2s。

 4m、6p、4sが残り1枚ずつしかない上、打点もないため対々和(トイトイ)を狙うには適していない。

 七対子(チートイツ)が本線である。

 ツモ。


[1448m 66p 22445s 西白][ツモ牌 白]


 打、5s。

 18m、西。3種9枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 AI2のツモ。

 打、白。

 ドラも鳴かない。

 この形から鳴いても、遠いだけ。徹底して七対子を決め打ちする。

 ツモ。


[1448m 66p 2244s 西白白][ツモ牌 8m]


「リーチ!」


 打、1m。

 西単騎待ち。

 リーチ、七対子、ドラ2。25符5翻は満貫8000点である。

 先制の聴牌(テンパイ)。字牌単騎は出アガリも望める。

 AI2のツモ。

 打、西。


「ロン!」


 ひらく、倒牌。


[4488m 66p 2244s 西白白][ロン牌 西]


「リーチ、一発、七対子(チートイツ)、ドラ2……」


 裏ドラが捲られる。

 裏ドラ表示牌、1s。

 つまり裏ドラ、2s。


「裏ドラ2! 25符8(ハン)倍満(バイマン)16000点です!」



 ―― success ――



【第3問】


東一局 ドラ5m

東家 AI1 25000

南家 AI2 25000

西家 ひらく 25000

北家 AI3 25000


ひらく 手牌

[5()566m 6677p 3488s 北][ツモ牌 8s]


 打、北。

 ドラ3、七対子(チートイツ)一向聴(イーシャンテン)

 34s。2種6枚が有効牌である。

 七対子か対々和(トイトイ)か。

 ……ううん、どっちでもない……!

 ツモ。


[5()566m 6677p 34888s][ツモ牌 5p]


 打、6m。

 58p、25s。4種15枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 これほどの牌姿(ぱいし)ならば、アガリにくい形は必要ない。

 確定メンツ、567p、888s。メンツ候補、5()56m、67p、34s。

 5メンツの5ブロック構成。面前手が主体となる。

 ……メンツ手で決める……!

 ツモ。


[5()56m 56677p 34888s][ツモ牌 8p]


「リーチ!」


 打、6m。

 2-5s待ち聴牌(テンパイ)

 リーチ、断么九(タンヤオ)、ドラ3。40符5翻は満貫(マンガン)8000点である。

 先手をとった。

 対々和(トイトイ)のシャボ待ち。七対子(チートイツ)の単騎待ち。それよりも麻雀は、両面待ちである。


「ツモ!」


[5()5m 566778p 34888s][ツモ牌 2s]


「リーチ、ツモ、断么九(タンヤオ)、ドラ3。30符6翻は跳満(ハネマン)3000、6000点です!」



 ―― success ――




「トイトイ、チートイツ、メンツ手……形に囚われすぎない柔軟さは、すばらしいの一言に尽きるさ!」


「あらゆる形を考慮しての手作り……牌姿(ぱいし)には無限の可能性があるんですね!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 麻雀打つ時にひらくのような何待ちと何待ちでテンパイ・・みたいな感じで打ってきてます。何が来ると和了に近づくか?何が来ると受け入れの配が増えるのか分かるようになってくれば上がりやすくなります…
[良い点] このケースは本当に多く見るので参考になりました。 特に3番目のはひらくの「そうじゃない・・!」を読んで配牌をもう一度見ると順子になっていて両面街の方が効率良いことに気づけました。 これを参…
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