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まーじゃん! ~麻雀部 はじめました~  作者: 雀太郎
第3章 麻雀と戦略
39/55

鳴き判断

「今回は鳴きの判断――いつ仕掛けるの?講座をするんさ」


「ふうろちゃんから鳴き方は教わったけど、そのタイミングはまだでしたね」


「初心者のうちは何でもチー・ポン鳴きがちだけど……実はとても繊細な技術さ。個人によって仕掛け方も違うんさ」


――――――――――

東一局 東家 ドラ7s


[34m 3445688p 7778s]


 25m.25pチー。


 断么九(タンヤオ)、ドラ3の4(ハン)。役ありドラ3以上は、基本的に鳴くこと。



東一局 東家 ドラ7s


[35()67m 246p 345()6s 東東]


 東ポン。


 ダブ東、ドラ2の4翻。



東一局 西家 ドラ7s


[11256678m 西西白白中]


 西、白ポン。


 混一色(ホンイツ)、西、白の4翻。

――――――――――


「麻雀をする上で、この4翻を上回る打点効率はないんさ」


「30符を数えると1000.2000.3900.7700と4翻までは得点が倍増するのに対して、5翻は8000.6~7翻が12000.8~10翻が16000とレベルアップに2翻が必要なくせに、得点の伸びは悪くなっていきますからね」


「4翻だって贅沢なくらいの感覚でやらないと、アガリは遠退(とおの)いていくんさ」


――――――――――

東一局 東家 ドラ7s


[3468m 78p 23477s 中中]


 中ポン。

 中、ドラ2。3翻も好手。特に親の3翻5800は7700に匹敵する。



東一局 西家 ドラ7s


[3468m 67p 2347788s]


 7sは当然ポンだが、8sもポン。

 7mチーから8s対子(トイツ)落としルートもある。

 断么九(タンヤオ)、ドラ2。30符3翻は3900点。



東一局 西家 ドラ7s


[11256678m 北北白白中]


 1m、白ポン。47mチー。


 混一色(ホンイツ)、白の3翻。

 3900の染め手。型落ちだが、そこまで悪くない。北、中シャボ待ちになると、高め中は40符5200点となる。

 いざというときオタ風『北』は守備にも使いやすい牌。

――――――――――


「3翻も良手さ。速度面も考慮すれば、積極的に仕掛けていきたいさ」


「面前派のナオ部長はしませんけど、一般的には鳴いたほうがいいってことですね」


――――――――――

東一局 東家 ドラ7s


[34m 667p 23567s 西中中]


 中ポン。

 中、ドラ1。親の30符2翻は2900点。

 中を鳴いたあとの残りが34m.23sと好形ターツが揃っているため、アガリやすい。仕掛けて問題なし。



東一局 西家 ドラ7s


[34m 67p 133789s 西西西]


 25m.58pチー。

 西、ドラ1。30符2翻は2000点。

 最終形が両面で、西暗刻(アンコ)は守備力もある。

――――――――――


「2翻になると人によって分かれるけど、鳴く派にとっては、全然アリな部類かもしれないさ」


「1翻になると、どうなんでしょうか?」


「例え1翻でもアガれば、他家(ターチャ)の手を流せるさ。そのことに点数以上の価値があるという考え方もあるんさ。ただし……」


――――――――――

東一局 東家 ドラ4p 4巡目


[2468m 89p 12s 北白發中中]


 中をポンしてはいけない。

 残りが愚形だらけで、とてもアガれそうにない。中鳴きは守備力を下げるだけの危険行為。

――――――――――


「進行は牌姿(ぱいし)次第で決まるさ。特に『安くて遠い』仕掛けはしないほうがいいんさ」


「例題のような手だけは、絶対に鳴かないようにすればいいんですね」


「実はそれがそうでもないんさ」


――――――――――

南四局 ドラ4p 4巡目

南家 AI1 41000

西家 AI2 9000

北家 AI3 10000

東家 ひらく 40000


[2468m 89p 12s 北白發中中]


 中ポン。

 1翻でもアガればトップ。3着目に跳満(ハネマン)を打っても2着のままなため、転落のリスクが低い。

 ダメ元でアガリを目指す。

――――――――――


「リーチのときのように、条件次第で変わることが度々あるんさ」


「AI2も1000点でラス回避できますから、役ありなら何でも仕掛けるべき局面ですよね」


「そうなんさ。だから『絶対』とは言えない場面も多々あるさ。あと巡目や残り枚数でも、判断は変わるんさ」



――――――――――

東一局 東家 ドラ7s 15巡目


[345567m 3588p 357s]


 3p.46sチー。


 愚形待ちだが、流局間近のため聴牌(テンパイ)をとっておきたい。他家(ターチャ)のテンパイには注意が必要。



東一局 東家 ドラ7s


[334m 3445688p 567s]


 2m3枚切れ。5枚1枚切れ。

 上家(かみちゃ)。打、2m。


 2mチー。

 リーチを打ちたいが、4枚目の2mを逃せばアガリ目は薄い。

――――――――――


「このように通常は鳴かないのに、状況次第では鳴かないといけないこともあるさ」


「打点や形だけでなく、麻雀卓(フィールド)全体を見ていないとダメですね」


場況(ばきょう)次第でちゃんと鳴けるどうかか……練習してみるかさ!」


 ナオが(じゃん)リングを構える。


「セットアップ! 雀牌(じゃんぱい)!!」



――――――――――

【練習モード】


東一局 ドラ北

東家 AI1 25000

南家 AI2 25000

西家 AI3 25000

北家 ひらく 25000


ひらく 配牌

[129m 1359p 36s 南北北發]


 ドラ2。五向聴(ウーシャンテン)

 最速のアガリを目指す。

 牌理(ぱいり)を切り開く。


――――――――――

[129m 1359p 36s 南北北發][ツモ牌 9p]


 打、6s。


[129m 13599p 3s 南北北發][ツモ牌 2s]


 打、5p。


[129m 1399p 23s 南北北發][ツモ牌 1s]


 打、南。


[129m 1399p 123s 北北發][ツモ牌 1p]


 打、9m。

――――――――――


[12m 11399p 123s 北北發]


 二向聴(リャンシャンテン)

 3m、129p、北。5種14枚が有効牌である。

 確定メンツ、123s。メンツ候補、12m、113p、99p、北北。

 5メンツの5ブロック構成。自風牌(ジカゼハイ)北か、混全帯么九(チャンタ)が主体となる。

 鳴ける牌は、すべて鳴く。

 混全帯么九、ドラ2が本線だ。

 AI3のツモ。

 打、3m。


「チー!」


 ひらくが仕掛ける。

 一副露(ワンフーロ)


[11399p 123s 北北發][←312m]


 打、發。

 129p、北。4種10枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 AI1のツモ。

 打、9p。


「ポン!」


 ひらくが再び仕掛ける。

 二副露(ツーフーロ)


[113p 123s 北北][←312m][999→p]


 打、1p。

 嵌張(カンチャン)2p待ち。

 三色同順(さんしょくどうじゅん)混全帯么九(チャンタ)、ドラ2。30符4(ハン)は7700点である。

 3pを切れば1p、北のシャボ待ち。

 しかしシャボ待ち北でアガっても、満貫(マンガン)止まり。ドラの出にくさも考慮し、2pを選択した。

 ひらくのツモ。

 ……待ちもバッチリ……!


「ツモ!」


[13p 123s 北北][←312m][999→p][ツモ牌 2p]


「三色、混全帯么九(チャンタ)、ドラ2。30符4(ハン)は2000、3900点です!」



 ―― success ――



【第2問】


南四局 ドラ3s

南家 ひらく 40000

西家 AI1 21900

北家 AI2 38100

東家 AI3 10000


ひらく 手牌

[3488m 4567p 34467s]


 ドラ1。二向聴(リャンシャンテン)

 258m、2458s。7種23枚が有効牌である。

 確定メンツ、4567p。雀頭、88m。メンツ候補、34m、344s、67s。

 4メンツ1雀頭の5ブロック構成。面前手が主体となる。

 AI3のツモ。

 打、2m。


「チー!」


 ひらくが仕掛ける。

 一副露(ワンフーロ)


[88m 4567p 34467s][←234m]


 打、7p。

 8m、2458s。5種15枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 現在AI2との点差は、1900点。2翻をアガられても捲られる。アガリトップの局面は、速度重視でいく。

 AI2のツモ。

 打、8m。


「ポン!」


 ひらくが再び仕掛ける。

 二副露(ツーフーロ)


[456p 34467s][←234m][8↑88m]


 打、3s。

 5-8s待ち聴牌(テンパイ)

 断么九(タンヤオ)のみ。30符1翻は1000点である。

 先手をとった。

 トップを目指し、突き進む。


「ツモ!」


[456p 4467s][←234m][8↑88m][ツモ牌 8s]


断么九(タンヤオ)のみ。30符1(ハン)は300、500点です!」



 ―― success ――



【第3問】


東三局 ドラ9m

西家 AI1 20600

北家 ひらく 24000

東家 AI2 28400

南家 AI3 27000


ひらく 手牌

[345()68m 56778p 246s]


 ドラ1。二向聴(リャンシャンテン)

 3678m、456789p、23456s。15種48枚が有効牌である。

 確定メンツ、345()m、567p。メンツ候補、68m、78p、246s。

 5メンツの5ブロック構成。面前手が主体となる。

 AI2のツモ。

 打、3s。

 AI3のツモ。

 打、3s。

 AI1のツモ。

 打、3s。

 3sの三連打。


「チー!」


 ひらくが仕掛ける。

 一副露(ワンフーロ)


[345()68m 56778p 6s][←324s]


 打、6s。

 3678m、45678p。9種27枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 3sの品切れ前に、仕入れる。

 喰いタンへと向かう。

 7m、467p。鳴ける牌は、すべて鳴く。

 ツモ。


[345()68m 56778p][←324s][ツモ牌 7m]


 打、7p。

 ノベタン5-8p待ち。

 断么九(タンヤオ)、ドラ1。30符2翻は2000点である。

 先制の聴牌(テンパイ)。打点はないが、(かわ)し手としては充分だ。

 速度で押し切る。


「ツモ!」


[345()678m 5678p][←324s][ツモ牌 5()p]


断么九(タンヤオ)、ドラ2。30符3翻は1000、2000点です!」



 ―― success ――




「いい仕掛けさぁ! どうやら鳴きのコツを、会得してきたようさ!」


「もっと練習して、状況に応じた鳴き麻雀も目指していきたいです!」

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― 新着の感想 ―
[一言] もう1つ、これは肩崩しを起こしたプレーがあったのでここに書き込みます。 下家がポン二回とチーを1回して、私が「發」を出してロンアガリをされたので、「あっ、これ班いくつあって取られるかな〜?」…
[一言] 鳴きにちなんで今回やった雀魂で起こった珍展開を言おうかなと思います。 下家が捨てた牌を上家がポンして、直後に上家が、捨てた牌を、今度は下家がポンしたんです。で直後に下家が捨てた牌を、また上家…
[良い点] 「雀魂」で先程東風を3回行いまして、ここや動画で学んだことが少し生かせてます! ベタオリと河を見てのナイスプレイが出せました。 対面がリーチかかって自分は3シャンテンなので「ここはベタオリ…
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