東風戦 第2幕 前編
ひらくは、部室のドアを開く。
「こんにちは! ナオ部長、ふうろちゃん、ひめるちゃん!」
「相変わらず、元気のいいことさ」
「ポイント戦も勝てて、調子が良い気がするんです! もっと勝つために、基礎を覚えていきたいです!」
「残念ながら、基礎はあらかた教えたんさ。だから総まとめとして、もう一度東風戦で打ってみようさ」
「前回はナオ部長に負けてますから……次は頑張ります!」
「その意気さ! 他の二人も準備はいいかさ?」
ふうろとひめるが、立ち上がる。
ナオが雀リングを起動した。
「セットアップ! 雀牌!!」
麻雀が広がる――
【東風戦】
東一局 ドラ7m
東家 ナオ 25000
南家 ふうろ 25000
西家 ひめる 25000
北家 ひらく 25000
ひらく 配牌
[1128m 13558p 45s 東南]
ドラ1。四向聴。
まずは牌姿の整頓からだ。
牌理を切り開く。
――――――――――
[1128m 13558p 345s 東南][ツモ牌 3s]
打、東。
[1128m 13558p 345s 南][ツモ牌 9p]
打、南。
[1128m 135589p 345s][ツモ牌 3m]
打、1m。
――――――――――
[1238m 135589p 345s]
一向聴。27p。2種8枚が有効牌である。
確定メンツ、123m、345s。雀頭、55p。メンツ候補、13p、89p。
4メンツ1雀頭の5ブロック構成。面前手が主体となる。
早いが愚形も多い。先制リーチは打つが、それまでの変化も見る。
ツモ。
[1238m 135589p 345s][ツモ牌 7m]
打、8p。
……これで69m、2pの3種11枚……。
13p、89pの比較は辺張< 嵌張となる。
ドラツモで、打点も上昇した。攻勢へ出るには、打ってつけだ。
ツモ。
[12378m 13559p 345s][ツモ牌 4p]
打、9p。
69m、125p。5種16枚の受け入れを持つ一向聴となった。
……形がよくなってきた。もう一押し……!
ツモ。
[12378m 13455p 345s][ツモ牌 6p]
打、1p。
6789m、234567p。10種32枚待ちの変化。
3455p、3456pとあるため、雀頭は自在。78mの重なりにも、4-7pリーチが打てる。
「リーチ!」
ナオからの先制リーチ。
打、6m。
後手に回る。
ツモ。
[12378m 34556p 345s][ツモ牌 5m]
危険牌、5m。
これで放銃すれば、一発と赤ドラで2翻もアップする。
聴牌もしていない、打つわけにはいかない。
ナオの河を見る。
ナオ 捨て牌
[西 中 東 3s 2m 6p 6m]
[1【2】378m 3455【6】p 【3】45s][ツモ牌 5m]
打、6p。
……5mは切れない。かといって2m、3sを抜く場面でもない。
元々の1メンツ1雀頭の形となる亜リャンメンを維持する。5mが重なれば、5pだけ勝負してドラ3の両面リーチを打つ。
ふうろのツモ。
打、1m。
ツモ。
[【12】3578m 3455p 【3】45s][ツモ牌 5s]
打、1m。
危険牌が増えた。
口惜しい手だが、親リーチへ向かうにはリスクが高すぎる。特に東風での放銃は、命取りになりかねない。
我慢して、守勢に回る。
「ツモ!」
ナオ、倒牌。
[12367m 456p 789s 北北][ツモ牌 8m]
「リーチ、ツモ、平和、ドラ1。親の20符4翻は2600オールさぁ!」
――――――――――
点棒移動
東家 ナオ 25000 → +7800 → 32800
南家 ふうろ 25000 → -2600 → 22400
西家 ひめる 25000 → -2600 → 22400
北家 ひらく 25000 → -2600 → 22400
――――――――――
東一局 一本場 ドラ2s
東家 ナオ 32800
南家 ふうろ 22400
西家 ひめる 22400
北家 ひらく 22400
ひらく 手牌
[335m 2345567p 567s]
ドラ1、一向聴。
34567m、12345678p。13種42枚が有効牌である。
確定メンツ、234p、567s。メンツ候補、335m、5567p。
4メンツの4ブロック構成。面前手が主体となる。
良形の構え。6m引きで、567三色まで見える。
ツモ、發。
不要牌。ツモ切る。
「ポン!」
ふうろが[發↑發發]と仕掛けてくる。
一副露。
打、2p。
ナオのツモ。
打、2m。
「チー!」
ふうろが再び[←213m]と仕掛けてくる。
二副露。
打、7s。
ツモ。
[335m 2345567p 567s][ツモ牌 8s]
打、5m。
3m、12345678p、3456789s。16種51枚への変化。
磐石の一向聴で聴牌を待つ。
ふうろのツモ。
麻雀卓に牌を晒し、
「ツモ!」
倒牌。
[11456p 67s][發↑發發][←213m][ツモ牌 5s]
「發、ドラ1。30符2翻500、1000の一本場は600、1100点だね!」
――――――――――
点棒移動
東家 ナオ 32800 → -1100 → 31700
南家 ふうろ 22400 → +2300 → 24700
西家 ひめる 22400 → -600 → 21800
北家 ひらく 22400 → -600 → 21800
――――――――――
東二局 ドラ9p
北家 ナオ 31700
東家 ふうろ 24700
南家 ひめる 21800
西家 ひらく 21800
ひらく 手牌
[468m 799p 34566s 白白]
ドラ2、二向聴。
57m、89p、6s、白。6種17枚が有効牌である。
確定メンツ、345s。雀頭、66s。メンツ候補、468m、799p、白白。
4メンツ1雀頭の5ブロック構成。白の仕掛けが主体となる。
白、ドラ2。3翻は3900点の手組み。
ふうろのツモ。
打、白。
「ポン!」
ひらくが仕掛ける。
一副露。
[468m 799p 34566s][白↑白白]
打、7p。
57m、9p、6s。4種12枚の受け入れを持つ一向聴となった。
ナオのツモ。
打、1s。
「チー!」
ふうろが[←123s]と仕掛けてくる。
一副露。
打、2s。
幺九牌含みの変則鳴き。
ツモ。
[468m 99p 34566s][白↑白白][ツモ牌 9p]
打、4m。
嵌張7m待ち。
白、ドラ3。30符4翻は7700点である。
先制の聴牌。
「ポン!」
ふうろが再び[4↑44m]と仕掛けてくる。
二副露。
打、6m。
張った可能性が高い。だが今局は、高打点で押しきる。
ひらくのツモ。
打、8s。
ふうろのツモ。
打、8m。
ひらく、ツモ。
打、5p。
まだ引けない。
「ツモ!」
ふうろ、倒牌。
[4567p 東東東][←123s][4↑44m][ツモ牌 7p]
「ダブ東のみ。親の40符2翻は1300オールだね!」
――――――――――
点棒移動
北家 ナオ 31700 → -1300 → 30400
東家 ふうろ 24700 → +3900 → 28600
南家 ひめる 21800 → -1300 → 20500
西家 ひらく 21800 →-1300 → 20500
――――――――――
ナオ 30400
ふうろ 28600
ひめる 20500
ひらく 20500
――東二局 一本場




