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まーじゃん! ~麻雀部 はじめました~  作者: 雀太郎
第2章 麻雀と基礎
34/55

点数計算

「今回は点数計算について教えるさ」


「いつも30符ナン(ハン)が何点とかの数値ですね? どうやって計算しているのか、気になってました」


――――――――――

計算式


基本点=符×2^(翻数+2)

――――――――――


「なんのこっちゃと思うかもだけど、今はスルーしてほしいんさ」


「符の計算すら、わかっていませんからね……」


「まず翻数さ。これはアガったときに、わかってるはずさ。今回は3翻としてみるさ」


――――――――――


30符(仮)×2^(3+2)


30×2^(5)


2^(5)は、2の5乗→2×2×2×2×2=32


30×32=960


この基本点960を軸に、


親ツモ→960×2=1920→切り上げ2000→親の30符3翻は2000オール


親ロン→960×6=5760→切り上げ5800点


子ツモ→960×2=1920→親が2000点と子が1000点ずつ。30符3翻は1000、2000。


子ロン→960×4=3840→切り上下3900点

――――――――――


「そんな顔しなくても平気さ。これを聞かされてわかる人は、ほぼいないんさ」


「計算式も特殊なのも、頭に入りにくい原因ですね」


「まあ一旦置いといて、次は符計算さ」


――――――――――

符計算


基本符 副底(フーテイ)20符・アガったときに必ずもらえる。


アガリ方 面前ロン→10符 ツモ→2符・ロンには面前加符が与えられる。


つまり面前のロンアガリは必ず、副底20符+加符10符で30符からとなる。

ちなまに他家(ターチャ)から鳴くと、加符は消えて0符。



ツモは面前でも鳴いても+2符(平和(ピンフ)七対子(チートイツ)のアガリは除く)


副底20符+ツモ符2=22符 → なのだが符は下一桁が2以上になった時点で、すべて切り上がる。


22符 → 30符 となる。

――――――――――


「簡単にいうとアガったら30符以上になるって話さ」


「この辺りは内容を知らなくてもできそうですね」


「実は、これまだ前半なんさ。符計算には、あと3つほど面倒な取り決めがあるんさ」


――――――――――

メンツでの符


順子(シュンツ)[123m][567p]など → 0符



中張牌(チュンチャンパイ)(2~8の数牌)


明刻(ミンコ)・鳴いて作った刻子(コーツ)のこと。[←888m][3↑33s]など → 2符


暗刻(アンコ)[444p][777s]など → 4符


明槓(ミンカン)[←8888m][3↑333]など → 8符


暗槓(アンカン)[|《4》44|《4》p][|《7》77|《7》S]など → 16符



幺九牌(ヤオチュウハイ)(1・9・字牌)


中張牌(チュンチャンパイ)の2倍


例:暗槓(アンカン)[|《西》西西|《西》]など → 32符

――――――――――


「色々あって混乱すると思うけど……まだあるんさ」


――――――――――

雀頭(じゃんとう)


役牌(ヤクハイ)→ 2符


連風牌:ダブ東など → 2符 or 4符 →ローカルルールのため、その場によって違う


数牌や客風(オタカゼ)→ 0符



待ち


両面待ち → 0符


両面以外 → 2符



例外


平和(ピンフ)ツモは一律20符


七対子(チートイツ)は一律25符

――――――――――


「一発で覚えたら奇跡に近いさ」


「例題がないとピンときませんね。例えばなんですけど……」


――――――――――

西家 ドラ1m


[34789m 345888p 88s][ツモ牌 2m]


リーチ、ツモの2(ハン)

――――――――――


「この場合は副底20符、ツモ2符、中張牌(チュンチャンパイ)暗刻4符で26符。切り上げて30符2(ハン)となりますね。さらに……」


――――――――――

基本点の計算


30符×2^(2+2)


2の4乗 2×2×2×2=16


30×16=480



子ツモ→480(基本点)×2→ 960(切り上げ 1000)


親から1000点 子から500点

――――――――――


「これで30符2翻は500、1000点となりますね!」


「ははっ、さすがに少しだけ怖くなったさ!」


「えっ?」


「でも安心するんさ、ひらく! 基本点やら符計算は忘れてくれて構わないさ! ここからが本番さぁ!」


――――――――――

真・点数計算


30符 1翻・1000[300.500]


   2翻・2000[500.1000]


   3翻・3900[1000.2000]


   4翻・7700[2000.3900]→切り上げ満貫(マンガン)だと[2000.4000]。



40符 1翻・1300[400.700]


   2翻・2600[700.1300]


   3翻・5200[1300.2600]


   4翻・満貫



20符・平和(ピンフ)ツモのみ


2翻・[400.700]


3翻・[700.1300]


4翻・[1300.2600]



25符・七対子(チートイツ)のみ


2翻・1600[ロンのみ]


3翻・3200[800.1600]


4翻・6400[1600.3200]



5翻~


5翻・満貫(マンガン)[2000.4000]


6~7翻・跳満(ハネマン)[3000.6000]


8~10翻・倍満(バイマン)[4000.8000]


11~12翻・三倍満(サンバイマン)[6000.12000]


13翻~・数え役満[8000.16000]



親の打点は、子の1.5倍

――――――――――


「いいかい、ひらく? あんな面倒な基本点の計算式を覚えるんだったら、打点を暗記したほうが早いんさ!」


「今回のナオ部長やたらと力押しですけど……合点承知です!」


「麻雀のアガリは7割が30符なんさ。他は大体『平和(ピンフ)以外のロンアガリ』で40符なんさ。ツモで40符以上をアガるには、幺九牌(ヤオチュウハイ)の暗刻1つ、もしくは中張牌(チュンチャンパイ)暗刻2つ、さらに両面以外のアガリが必要となるんさ」


――――――――――

40符ツモ


[111m 234567p 1238s][ツモ牌 8s]


副底 20符 ツモ 2符 111m[幺九牌(ヤオチュウハイ)暗刻] 8符 単騎 2符


合計32符 → 切り上げ 40符

――――――――――


「雑な言い方をすると、ツモアガリはほぼ30符なんさ」


「確かに……ツモアガリ40符って、そんなに見ない気がします。40符でそれなら、つまり……」


「そうさ。50符の符計算はおろか、点数すら覚える必要はないんさ。どうしてもというなら25符を1翻下げればいいんさ」


――――――――――

25符


2翻・1600 3翻・3200 4翻・6400


50符


1翻・1600 2翻・3200 3翻・6400 4翻・満貫(マンガン)



1翻ずつ下がってるだけ

――――――――――


「50符以上があるのは、ほぼカン絡みだけなんさ。それも暗槓(アンカン)のほうさ」


――――――――――

[333m 34567p 55s][|《2》22|《2》p][ツモ牌 2p]


副底 20符 ツモ 2符 333m[中張牌(チュンチャンパイ)暗刻] 4符 中張牌の暗槓 16符


合計 42符 →切り上げ50符

――――――――――


「面前ロンなら暗刻いらずでも50符さ。ちなみに幺九牌(ヤオチュウハイ)暗槓(アンカン)は全部60符以上になるんさ」


――――――――――

60符


1翻・2000[500.1000]


2翻・3900[1000.2000]


3翻・7700[2000.3900]


50符のように、30符を繰り下げただけ

――――――――――


「ツモ30符、平和(ピンフ)以外の面前ロン40符、平和(ピンフ)ツモ20符、七対子(チートイツ)25符。これだけ覚えれば、符計算ができなくても大抵なんとかなるんさ」


「なるほど。よくわかりました! 今は4パターンだけ覚えて、あとで他とも向き合ってみます!」


「その意気さ! さて点数計算は関係ないけど、ポイントマッチの続きといくかさ! いよいよ大詰めさぁ!」


 ナオが(じゃん)リングを起動する。


「セットアップ! 雀牌(じゃんぱい)!!」




 麻雀(うちゅう)が再開する――



【ポイントマッチ】


東三局 ドラ3p

西家 ナオ 4P

北家 ふうろ 2P

東家 ひらく 3P

南家 ひめる 3P


ひらく 配牌

[58m 2357p 14566s 東西白]


 打、西。

 ドラ1。四向聴(スーシャンテン)

 最速の面前聴牌(テンパイ)を目指す。

 牌理(ぱいり)を切り開く。


――――――――――


[58m 2357p 14566s 東白][ツモ牌 4m]


 打、白。


[458m 2357p 14566s 東][ツモ牌 2p]


 打、東。


[458m 22357p 14566s][ツモ牌 8s]


 打、1s。

――――――――――


[458m 22357p 45668s]


 二向聴(リャンシャンテン)。36m、46p、7s。5種20枚待ち。

 確定メンツ、456s。雀頭、22p。メンツ候補、45m、357p、68s。

 4メンツ1雀頭の5ブロック構成。まとまっては来たが、愚形が多い。特に7sという、急所を抱えたままだ。

 ……他に両面ターツができてくれたら……。

 ナオのツモ。

 打、7s。

 ふうろのツモ。

 7s、連打。


「チー!」


 ひらくが仕掛ける。

 一副露(ワンフーロ)


[458m 22357p 456s][←768s]


 打、8m。

 36m、46p。4種16枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 7sを見逃しては、アガリ目が薄い。リーチが優位なルールでも、鳴かないわけにはいかない。

 ツモ。


[45m 22357p 456s][←768s][ツモ牌 4p]


 打、7p。

 3-6m待ち聴牌(テンパイ)

 断么九(タンヤオ)、ドラ1。親の30符2(ハン)は2900点である。

 先手をとった。

 他家(ターチャ)が来る前に、アガリを(さら)う。

 ツモ。


[45m 22345p 456s][←768s][ツモ牌 6p]


 打、3p。

 6mが高め三色に変化。同時に6pより安全な、3pを処理する。


「リーチ」


 ひめるからの先制リーチ。

 打、3s。

 追いつかれた。

 ツモ。


[45m 22456p 456s][←768s][ツモ牌 1p]


 無筋、1p。

 ……このくらいは……!

 不要牌。ツモ切る。

 声は掛からない。1pは通った。

 こちらも両面で張っている。一牌くらいは通してみせた。

 だが長くは持たない。打点で不利な現状を覆すには、先にアガる他ない。

 ……お願い、引いて……!

 牌山に手を伸ばし、


「ツモ!」


 ひらく、倒牌(とうぱい)


[45m 22456p 456s][←768s][ツモ牌 6m]


「ツモは-1Pオールです!」



東四局 ドラ1s

南家 ナオ 3P

西家 ふうろ 1P

北家 ひらく 3P

東家 ひめる 2P


ひらく 配牌

[145m 259p 34579s 南中]


 ドラ0。四向聴(スーシャンテン)

 最速の面前聴牌(テンパイ)を目指す。

 牌理(ぱいり)を切り開く。


――――――――――

[145m 259p 34579s 南中][ツモ牌 南]


 打、中。


[145m 259p 34579s 南南][ツモ牌 2s]


 打、1m。


[45m 259p 234579s 南南][ツモ牌 8s]


 打、2p。


[45m 59p 2345789s 南南][ツモ牌 3m]


 打、9p。

――――――――――


[345m 5p 2345789s 南南]


 一向聴(イーシャンテン)。34567p、1234567s、南。13種44枚が有効牌である。

 確定メンツ、345m、2345s(2ブロック)、789s。雀頭、南南。

 4メンツ1雀頭の5ブロック構成。索子(ソウズ)一気通貫(イッキツーカン)を見つつ、5pへのくっつきで両面リーチも打つ体勢だ。

 ナオのツモ。

 打、西。


「ポン!」


 ふうろが[←西西西]と仕掛けてくる。

 一副露(ワンフーロ)

 打、6p。

 ツモ。


[345m 5p 2345789s 南南][ツモ牌 2m]


 打、5p。

 1234567m、1234567、南。15種49枚の受け入れを持つ一向聴(イーシャンテン)となった。

 好形が出揃った。どこからでもリーチにいける。


「ポン!」


 ふうろが再び[5()55→p]と仕掛けてくる。

 二副露(ツーフーロ)

 打、6p。

 6pの連打。張ったか。

 すぐさまひらくにツモ番が回る。


[2345m 2345789s 南南][ツモ牌 1s]


「リーチ!」


 打、2m。

 3-6s待ち。

 リーチ、平和(ピンフ)、ドラ1の3翻。高め6sなら一気通貫(イッキツーカン)がつき30符5翻は満貫(マンガン)8000点である。

 勝利への聴牌(テンパイ)。ツモならふうろをトばし、ナオのポイントを上回る。

 ふうろのツモ。

 打、9s。

 ひらくのツモ。

 打、2s。

 ……ここで決める……!

 ふうろ、ツモ。

 打、5()s。

 ひらく、ツモ。

 打、1s。


「ロン!」


 競り負けた。

 ふうろ、倒牌。


[56799m 23s][←西西西][5()55→p][ロン牌 1s]


「ロンは-1Pだね!」



東一局 ドラ4m

東家 ナオ 3P

南家 ふうろ 1P

西家 ひらく 2P

北家 ひめる 2P


ひらく 配牌

[47m 34578p 246s 東南發]


 ドラ1。四向聴(スーシャンテン)

  最速の面前聴牌(テンパイ)を目指す。

 牌理(ぱいり)を切り開く。


――――――――――

[47m 34578p 246s 東南發][ツモ牌 5s]


 打、東。


[47m 34578p 2456s 南發][ツモ牌 6p]


 打、發。


[47m 345678p 2456s 南][ツモ牌 7s]


 打、南。

――――――――――


[47m 345678p 24567s]


 一向聴(イーシャンテン)。47m、3s。3種10枚が有効牌である。

 確定メンツ、345p、678p、567s。メンツ候補、24s。

 4メンツの4ブロック構成。

 引きはいいが、

 ……雀頭(じゃんとう)が見つからない……!

 ツモ。


[47m 345678p 24567s][ツモ牌 3s]


 打、4m。

 7m単騎待ち。

 断么九(タンヤオ)のみ。40符1(ハン)は1300点である。

 単騎では待ちが悪い。ドラ4mを手放したのは、ポイントに打点は関係ないからだ。

 孤立牌7の強みを活かす。68mと伸びたら、3pか7sを切り一向聴(イーシャンテン)へと戻す。


――――――――――

[7m 345678p 234567s][ツモ牌 6m]


 打、3p or 7s。



3p切りルート


[67m 45678p 234567s]


 5678m、3456789pが有効牌。

 45678pのうち4578pの引きで雀頭(じゃんとう)が生まれる。



7sでも同上のような形となる。

――――――――――


「リーチ」


 ひめるからの先制リーチ。

 打、4m。

 ツモアガリなら、ひめるの逆転勝利だ。


「リーチ!」


 ナオからの追っ掛けリーチ。

 打、8s。

 アガれば、ナオの勝ちである。


「チー!」


 ふうろが[←867s]と仕掛けてくる。

 打、6m。

 彼女は他家(ターチャ)のツモでトぶ。ここで引く理由はない。最後まで押してくる。

 ……間に合って……!


[7m 345678p 234567s][ツモ牌 2p]


「リーチ!」


 打、7m。

 2-5-8pの三面張(さんめんちゃん)

 リーチ、断么九(タンヤオ)。40符2翻は2600点である。

 勝利への聴牌(テンパイ)。三軒リーチで飛び込む。

 ひめるのツモ。

 打、7s。

 ナオのツモ。

 打、1m。

 ふうろのツモ。

 打、3p。

 ひらくのツモ。

 打、5s。

 もはや誰がアガっても、おかしくない。捨て牌が強打されていく。

 ひらくは麻雀卓(フィールド)を見る。

 長いポイントマッチの中で、また多くのことを教わってきた。ひとつ一つ積み重ねた打牌が、ここまでの勝負を生み出した。

 ……だから最後まで……!


「負けない! 応えて私のツモ!」


 麻雀(うちゅう)和了(みち)を切り開く。

 ツモ。

 開牌(かいぱい)


 赤、五筒(ウーピン)


「ツモ!」


 ひらく、倒牌。


[2345678p 234567s][ツモ牌 5()p]


「リーチ、ツモは-2Pオールです!」




1位 ひらく 2P

2位 ナオ 1P

3位 ひめる 0P

4位 ふうろ -1P



 ―― (しゅう) (きょく) !!




「ナオ部長! 点数計算の質問してもいいですか? 例えば……」


――――――――――


[34567m 567p 88s][←234s][ロン牌 2m]


副底 20符 ロン 0符

――――――――――


「これだと平和(ピンフ)以外にも、20符がありますよね?」


「これには特例で喰い平和(ピンフ)2符が加算されるんさ」


「突然……っ!?」


「ふふっ……平和(ピンフ)ツモ以外で20符が存在すると、どうやら都合が悪いことがあるみたいさ。ひらくも符計算の闇に、気付いてしまったんさ……」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 待ってました!点数計算!点数計算に至っては様々な動画やコラムやアプリもインストールして繰り返し学んでます。無論ここでも見て学んでます。乗数の計算は初めてみました。 最後のはクイピンという物…
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