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まーじゃん! ~麻雀部 はじめました~  作者: 雀太郎
第1章 麻雀と役
21/55

役満《ヤクマン》

「今回は役満(ヤクマン)を教えるさ。さすがに種類も多いから、一気に説明してしまうんさ」


「頑張って覚えます!」


――――――――――

①[119m 19p 9s 東南西北白發中][アガリ牌 1s]



②[444m 555p 44666s 西西][ツモ牌 西]



③[123m 99p 白白白發發發中中][アガリ牌 中]


 [123m 99p 白白白中中][發發發][アガリ牌 中]

――――――――――


「①は『国士無双』。老頭牌(ロウトウハイ)6種と字牌7種を1枚ずつに、どれか1種を雀頭(じゃんとう)にした形さ」


「形も特殊で覚えやすいですね」


「通常は子の役満32000点、親は48000点だけど……


――――――――――


[19m 19p 19s 東南西北白發中][アガリ牌 1s]


――――――――――


「雀頭のない形からアガると、国士無双13面待ちはダブル役満64000点、96000点さ」


「大きすぎて、麻雀の点数じゃないみたいです」


「②は『四暗刻(スーアンコウ)』。その名の通り、面前で4つの暗刻(アンコウ)を作ることさ」


「以前に対々和(トイトイ)のときにも出そうになった役ですね。こんなに大物とは思いませんでした」


「注意事項はシャボ待ちだと、ツモでしか成立しないことさ。ロンだと対々和(トイトイ)三暗刻(サンアンコウ)の判定なんさ。あと特例は……」


――――――――――


[444m 555p 444666s 西][アガリ牌 西]


――――――――――


「これは四暗刻単騎待ち。4つの暗刻ができているから、出アガリでも役満さ。しかもこちらのルールではダブル役満との取り決めさ」


「前も惜しかったですし、いつかはアガってみたいです」


「③は『大三元』。白發中の3種を刻子(コーツ)にしてアガると成立するんさ。これだけは鳴いても平気さ」


「手軽そうに見えても、3種は難しそうです。2種鳴いたら、止められそうですし……」


「あと大三元の成りかけもあって……」


――――――――――


[123m 99p 白白白中中][發發發][アガリ牌 9p]


――――――――――


「これが小三元。雀頭(じゃんとう)は白發中のどれでも平気さ」


「ちょっと惜しい形ですね」


「小三元自体は2翻役だけど、他2種の役牌(ヤクハイ)で2翻つくから4翻が確定している役なんさ」


「この3種類の役満だけで、聞いてて楽しいです!」


「これらは役満の中でも、特に出やすいんさ。とはいっても、どれも1%未満だけどさ」


「普通はできない役なんですね。破格な点数の理由がわかりました」


「ただ一発逆転があったり、あと他家(ターチャ)の役満を防御するために、覚える意味もあるんさ」


「ちゃんと覚えておきます! 他にもありますか?」


「実はまだまだあるんさ!」


――――――――――

①[123m 東東東南南南西西西北][アガリ牌 北]


 [123m 東東東北][南南南][西西西][アガリ牌 北]



②[11m 東東東南南南西西西北北][アガリ牌 北]


 [11m 東東東北北][南南南][西西西][アガリ牌 北]

――――――――――


「①が『小四喜(ショウスーシー)』。風牌4種を刻子(コーツ)にして、1種を雀頭(じゃんとう)にした形さ」


「②との違いは、風牌4種が刻子(コーツ)になっていることですか?」


「そうさ! 『大四喜(ダイスーシー)』というんさ。この新麻雀世界での大四喜は、ダブル役満との取り決めさ」


「鳴いてもいいですけど、風牌が出すぎると警戒されちゃいますね」


――――――――――

[東東東南南南西西西白白發發][アガリ牌 白]


[東東東白白發發][南南南][西西西][アガリ牌 白]

――――――――――


「これが『字一色(ツーイーソー)』。読んで字のごとく字牌7種だけで4メンツ1雀頭を作るんさ」


「鳴ける役にしても、これほど揃えるには運量が必要ですね」


――――――――――

① [東東東南南南西西西北北發發][アガリ牌 發]


② [東東東北北中中][白白白][發發發][アガリ牌 中]

――――――――――


「ちなみに①だと小四喜と字一色。②だと大三元と字一色。この場合はどちらもダブル役満さ」


「役満同士にも組み合わせがあるんですね」


――――――――――

①[22334466888s][アガリ牌 6s]


[2233446688s][發發發][アガリ牌 6s]



②[2223334466s][888s][アガリ牌 6s]

――――――――――


「これが『(リューイーソー)』。索子(ソウズ)の23468と發のみを使ったアガリさ」


「字一色と比べても1種少ないですね。234sで順子(シュンツ)は可能でも、厳しそうです」


「②は、さらに發を除いた5種だけの緑一色で、ダブル役満さ」


――――――――――


[111999m 11999p 11s][999s][アガリ牌 1s]


――――――――――


「これは『清老頭(チンロートー)』。老頭牌のみで作る形さ」


「緑一色と同じ6種ですけど、もっと狙いがバレやすくなりますね」


――――――――――

①[1112234567899m][アガリ牌 9m]


②[1112345678999m][アガリ牌 5m]

――――――――――


「これが『九蓮宝燈(チューレンポートー)』。面前の清一色(チンイツ)で、この形になったときだけ成立する役満さ」


「1と9の刻子(コーツ)が特徴ですね」


「②は最初から形になっていて、この9面待ちでアガると純正九蓮宝燈でダブル役満扱いなんさ」


――――――――――


[1m][|《2》22|《2》m][333/3p][4444s][|《西》西西|《西》][アガリ牌 1m]


――――――――――


「これが『四槓子(スーカンツ)』。一人で四度のカンをしてアガる幻の役満さ」


「三槓子でも充分すぎるほど、不可能に近いです。しかも必ず最大3枚の単騎待ちだなんて……同じ役満扱いなのが信じられないくらいです」


「次は数え役満さ」


――――――――――


ドラ2s


[34m 5()67s 88s][234s][666m][ツモ牌 2m]


――――――――――


「これが何(ハン)の手か、わかるかさ?」


断么九(タンヤオ)、ドラ2の3翻です」


「正解さ! この翻数が13以上あるときは、数え役満となるんさ」


「えっ? 一番近いものだと、清一色(チンイツ)との複合役ですか」


「まあ多くはカンドラ絡みが多いんさ。自力で出すのは困難を極めるさ。そして最後は『天和(テンホー)と『地和(チーホー)』さぁ!」


「いよいよですね! どんな役なんですか?」


――――――――――

① 東家 1巡目


[123m 123p 234777s 西西]



② 南家 1巡目


[23m 123p 234777s 西西][ツモ牌 1m]

――――――――――


「親の配牌時にアガること! これが天和さぁ!」


「運要素の究極系!」


「地和は、子の第一ツモでアガることさ。ちなみにダブルリーチと同じく、鳴きが入ると不成立さ」


「子より少ない親の天和が、一番確率が低いんですね」


「さて……長くなったけど、役満覚えがてら実戦していくんさ」


 ナオが(じゃん)リングを起動する。


「セットアップ! 雀牌(じゃんぱい)!!」




 麻雀(うちゅう)が広がる――




東一局 ドラ5m

東家 ひらく 25000

南家 ナオ 25000

西家 ふうろ 25000

北家 ひめる 25000


ナオ 配牌

[19m 19p 19s 東南西北白發中]


 国士無双十三面待ち。

 無論、偶然ではない。ひらくへのドッキリ用に、作られた局面だ。

 ふうろとひめるも、同じ牌姿(ぱいし)となっている。

 あとは誰かがツモるか、ひらくが放銃(ほうじゅう)してトリプルロンして流局となるか。

 ……ふふっ、ひらくの驚きが目に浮かぶさ……!

 親番はひらく。

 一打目を前に、


「あ……アガっちゃいました」


 倒牌(とうぱい)


[567m 222678p 33355s]


 天和(テンホー)は役満16000オールである。


『えぇーーーっ!!』


 ドッキリ大失敗。

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんにちは!今日、こちらのページに感想を書いたのは理由があります。先程アプリ麻雀してて、4人麻雀で南2局の12巡目で初めて「小四喜」の役を出すことが出来ましたー!! 最初の配牌で、字牌が半…
[良い点] 役満は私は四暗刻のみ達成してますが、雀太郎さんは何の役満は達成したことありますかね?
[良い点] ひらくを陥れようとした罰が降ったのである・・いや仕様。
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