表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

佐々木先生から誘われていた

 今日の私の勤務はフリーで、肺癌の患者を手術室へ送る事になった。


 麻酔前投薬を打ち、患者を手術室までベッドごと連れて行った。スタッフ以外立ち入り禁止の所まで来ると、患者の家族は頭を下げた。


 手術室の受付まで来て、患者は別の部屋へ移された。私は、受付の看護師に患者の状態を申し送った。


 術後、患者はICU(集中治療室)へ移動されたようだ。


 「あ~、疲れた。」


 佐々木先生がナースステーションまで上がってきて、頭をかいた。おそらく、執刀医は彼女だったのだろう。


 佐々木先生はアラフォーの女医で、身長は女性としては高いほう。私とほとんど同じくらいだった。ただし、小顔で足が長い。

 髪は顎くらいのボブで、黒髪。


 「そういえば...。」


 看護師の半分は食事に行っていた。


 佐々木は当たりを見回した。


 「今日も、家へ来る?」


 私は男性の頃、誘われていたのだ。その時は、私の好みどストライクの女性だった。


 「ええと、今日は用事があって...。」


 私は誤魔化した。


 「ないって言ってたじゃない~。意味わかんない。」


 佐々木先生はそう言うと、そっぽを向き、パソコンを見てキーボードを叩いた。


 佐々木先生はプライドが高い。


 私の体は男、頭脳は女性。

 いくら体は男だとしても、女性とのHなんて考えられない。

 ただ、男性同士のHは絵的にちょっと...。

 私は男性と女性、どちらを愛せるのだろう?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ