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紫陽花

作者: フォーシーズンス

一つ、また一つと今年も咲き始めました。

紫陽花の青や白 草の匂い

湿った空気の譜面へ 列べる記憶[フレーズ]

重なり寄り添う緩い気流に……

逢いたさが思い出を拾い集めて行く



黄緑と緑のコントラストにも

君を重ねてしまう僕は

涼しい部屋から窓越しに眺めている様で

半端な愛情と感じれば失意に項垂れる


夏に咲く花 それは短く

無責任に求める戯言

行き止まりの恋路を離れ

別の意味へ向かい始める


紫陽花の青や白 草の匂い

移ろう街並みに嫌われた日常を

絡みつく六月の緩い気流に……

君には笑顔を 僕に優しさを



路上には擦り切れた 恋の羽

飛べなくて滞る 永遠の影

しとしとと雨粒の問い掛けは囁きの夢

やがて流れになり 花びらも運び行く……



紫陽花の青や白 草の匂い

降ると知りながら花開く勇気を

雲間から漏れ出す太陽の抱擁[うた]を

待ちながら生命の色を放つ

梅雨に彩りを添える花よ


優しさ求めて 疑いに負けては

いつかのようにと 想いを馳せる

繋いだ手と手に 応じた心に

緩んだ想いに 住み着いた君


綺麗に咲いた花に在りし日を想う……


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― 新着の感想 ―
[良い点] 美しい詩ですね。ありがとう
2019/10/11 13:38 退会済み
管理
[良い点] はじめましてです! 美しい詩を読ませて頂きました。詩と言う物語に触れ合う機会がほとんどありませんで、ほぼ初めてでしたが、何というか、美しく悲しげであり、最後の「待ちながら生命の色を放つ・・…
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