七幕「か弱い少年?」
か弱くて最強な魔族少年、闇焔江奈のおはなし。
別世界の嫌われ者の化け者の仲間、闇焔江奈。
闇と光の粒子を器用に使う魔族。 主に使える力は大きく分けて二つ。
一つは闇の粒子の集合体と生き物から発せられる痛みの感覚を鋭敏にさせる負の粒子、
通称「魔負」を合成して使用出来る『呪炎』。
もう一つは光の粒子の集合体と「魔負」を合成して 使用する『塵雷』。
常に本人から溢れる闇の力と光の力がお互いを相殺し合う事で生まれる無の空間『影と深淵の狭間』に
住んでいる。人間界のことを学びにやってきた。
他の闇の使い手と繋がりもある。
必殺技は、闇の魔力で構成された剣を光で包み込んで連撃を畳み掛ける『天影奥義・黒煌魔斬』
この世界では、か弱い少年のようだ。
だが本当の力は憎しみと狂いに包まれた嫌われ者の化け者の力と同様なのだ。
そんなか弱く最強な少年、闇焔江奈のおはなし。
―ある館。
そこに俺は、ポツリと。
いつもは独りぼっち。
誰かが遊びに来たと思えば、それは破壊魔。
俺はいつからここにいるか分からない。
名前さえもだ。
キィィイ…
また破壊魔か?
また地獄の始まりか。つまんねぇ。
「コイツの力、コイツ自身が知れば…」
「あぁ、俺らのしてることがばれる。
いつもはコイツ喋んねーからいいけど、
もしも大変なことになったら…」
俺の力?
そんなのない。使い方も、知らない。
知ったとしても怖いし、無理だし、何もかも。
そしてその後、また壊された。
毎日毎日同じことの繰り返しで。
ここからどうにかして出れないかな、と考えるがただの無駄なのだ。
なんか怖くて。痛くて。
助けてほしいわけでもなくて、自分が悲しくて。
本当の自分を見つけたくて。
なんでこんなふうになったのかも分からない、そんな自分だけれど。
変わりたかった。
泣きそうになって、泣きそうになって。
何故か分からない屈辱を味わって。
ああ、もう分からないさ。
涙がポロリ。
もう、何もかも。
「ああ、久しぶりだね。闇焔江奈。」
何処からか声がした。
「誰?」
「ああ、そっか。別世界だから覚えてないんだね。私は嫌われ者の化け者。
精神破壊魔に全てを壊され狂わせられ、皆に嫌われた存在だよ。」
なんだそれ。意味が分からない。またまた、涙ポロリ。
「ねえ、人間憎いでしょ?憎いでしょ?壊したい?殺したい?ねぇ
私も同じだよ。だって貴方は魔族。人間界を学びにきて、憎いのも見つけたんでしょ?」
俺が、魔族?
俺はなんにでもない。
魔族でも、人間でも、動物でもない。
けど...
「...分からない、何もかも。人間が憎いのかさえ。俺は人間ども魔族でもないんだ...
あっちにいってくれ...」
「断るのは思い通りだったけど、無理矢理でも貫かれて思い出してもらおうか。準備はいいかな?」
「...は」
何か分からない目に見えない物体が、俺の心を貫いた。
何かがじんわりと出てくる。
分かったきて、涙が出てくる。
なぜ今まで忘れていたんだろうか。
何かが俺を襲う。
「ほらほら、思い出したでしょ? ここでは気にせず正直に壊しちゃっていいからね。
何かが違うって思ったら聞いていいからね。どんな力を間違えて出してもいいから、想い通りにしてよ」
「...ああ」
「じゃあ、こっちにくる? 解ったんでしょ?なんなのかが。ねぇ。」
「...ああ、行くよ。」
「いいねいいね、ほら、手をとって。」
俺は化け者の手をとった。
「それじゃ、いくよ。」
さぁ、いくぞ。
闇焔江奈。