表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

五幕「血だらけ草むら、ボクは誰?」

人間に傷つけられた、名も無い少年のおはなし。


―?


ここはどこなんだろう。

そこらに草がおいしげっている。

…名前も分からない。

いや、ボク、名前は、無いのかな。


…覚えてるのは「人は憎い」。それだけ。


ー?


人が憎い?憎い?憎い?

じゃあボクは人間じゃないのかな?

…ボクは、動物?

なんだろう。


それに、ここらへんは血だらけ。

…ボクの血、なのか?

人に、傷つけられた?


…分からない。

分からない。

とりあえず、そこらを歩いてみる。


ー誰も、いない。

ー誰も。



…なんか、ボク、虚しい。

血だらけだし、これは全て人がやったことだ。


ー何故か分からないけど、虚しい自分が嫌い。

こんなことした人が、憎い。


憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い、憎い。


ー「人は破壊魔ばかり。この世界は嫌なことばかり。ねぇ、人が憎いならこっちへきなよ。

貴方を虚しくした人間に

天罰が下せちゃったりするよ。」


何処からか、声が。


「それは本当?」


「勿論。私は嫌われ者の化け者。人間に傷つけられた者。私は人に傷つけられた者に話しかけて契約してもらってるの。契約すると、人の心を壊したり、天罰を下せたりするよ。」


「じゃあ、契約していい?」


「勿論だよ。大歓迎。…あ、貴方、名前が無いんだっけ。契約してくれたからプレゼントしちゃうね。じゃあ… 『叶魔(かなま)』でいいかな」


嬉しさが込み上げてきて、なんだか狂った感じ。

「ありがとう。感謝するよ。」


「さて次は二つ名だね…それじゃ、『血悪魔』で! それじゃ、私の手を握って。すぐ連れて行くからね。」


ボクはその子の手を握った。





























暗いのが明るくなってきて、狂ってくる。

















自然に笑みが溢れる。



































人間、許さない。

狂い壊す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ