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四幕「コロサレリカイ」

破壊魔側の少女、李巳のおはなし。






「あははははっ、あんたの自業自得だからね。死んでも別に自業自得だからねっ」


「あ゛...ヴあ゛あ゛あ゛っあ゛゛あ゛あ」


「あはははははははははっ!!あはははははははっ!!」







―はははっ、面白い。こいつ先輩に張り付いてたから邪魔だったんだよね。


所詮年下は嫌なやつばっかり。蹴ったり殴ったり。だってそうでしょ、天罰がこの世界の理。

あははははは、誰も逆らえる奴はいないんだ。あははははっ。


...「天罰がこの世界の理、それは合ってるけど。貴方は殺されないと分からないんだね。李巳(りみ)

そんな声が耳に飛び込んできた。私に向かって殺されないと分からないって、何様?


「死になよ、愚かな人間。一回死んで償って天罰下しになるか、、償ってから死んで貴方の人生を終えるか。...どっちがいい?」


そんなことすると思わないでよね。どっちも無理。なんなの?


「じゃあ無理矢理でも死んでもらおうか。」

そんなことできるわけ...と思った瞬間、その場に倒れてしまった。








































































































































「あ゛...一体なんなの...」


「私は嫌われ者の化け者。貴方みたいな破壊魔人間を殺すために同じ思いをした狂い者を集めてるんだ。」


「あ゛...そんな゛の゛...っっ!?」


心を貫かれた。

全てが苦しくなって、叫んだ。

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しいい゛

苦しい、助けて、お願い。助けて、誰か救ってえええええ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛あ゛...



「これが貴方みたいな破壊魔に精神を壊されてた狂い者の気持ち。

これくらい貴方はしてたんだよ。ねぇ、このまま苦しんで死ぬかこっちにきて償うか。」


「償うヴヴうっ...から゛あ゛あ゛あ゛あ゛あっ、助けてヴ゛え゛ええ゛え゛えあ゛゛!!」


「分かったよ。ちゃんと狂い者になってよね?」



...



苦しみがなくなった。

殺されて、貫かれて。

全てが虚しくなって。

悲しい理解をして。

そして憎くなって。



これから私は変わる。

数秒間の間で考えが変わるって、こういうことなんだろうか。

これから変わって、人間の心を殺す。

そうだ、償うんだ。




「いいねいいね、契約する?」

「うん。もちろん。償って壊す。そう誓う」

「分かった。私もちゃんと連れて行くからね。ほら手をとって。二つ名は「元敵現味方」でいいよね。」


少女の手をとった。





























暗い。


















だんだん明るくなってきた。




































これから変わるんだ。

私は。






全てを知った、だから変わるんだ。

































全てを知ってよかった。

皆も知ればいいのに。貫かれて知ればいいのに。

死ねば、知れば、死ねば。



人間なんて。

―「今回はあっという間にやれちゃった。どんどん増えてね、狂い者...」

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