第四話 第十六部 温泉に入りながら
小見川「ふう…。」
俺は温泉につかってゆったりしていた。まさか本当に暁美が俺のことを好きになってくれるなんて。それにさんじゃなくて呼び捨てで最後は呼んでくれた。なんかちょっと新鮮だけど嬉しい。ただ俺の方が年上だ、しっかりしなければ。
ガラララ
ん? 隣の家の窓が開いた。そこからは暁美が見えていた。外を眺めているみたいだ。そして暁美は俺がいることに気づくと手を振ってきた。
小見川「お、暁美!」
暁美「あっ…なっ、直幸!」
まだ慣れていないみたいだな。そりゃそうか。今日から付き合うことになったんだからな。俺も少し照れるな…。
暁美「温泉どうですか?」
小見川「最高だよ! あ、そうだ。暁美は温泉とか好きか?」
暁美「はいっ! 大好きです!」
暁美は大きな声で返事をした。周りが暗いから暁美の部屋の明かりで暁美だけが綺麗に見えている。目をキラキラさせているのが遠くからでもわかるぐらいだ。かわいいなあ暁美は。
小見川「そしたらさ! オフもらったら温泉一緒に行かないか?」
暁美「行きましょう行きましょう!」
暁美は手をブンブンと振りながら喜んでいた。純粋で可愛いなあ。だからこそ大切にしてあげたい。でも俺のことを考えすぎて野球に影響は出ないのだろうか? それが一番心配だ。明日野球の練習を見に行かなければな。
小見川「おはようございます。」
桜「あ、おはようございます。」
俺は朝練習をやっているグラウンドまで行き、山茶花に挨拶した。
桜「付き合うことになったんですね。おめでとうございます。」
小見川「なんでそのことを知っているんだ!?」
桜「そんな気はしましたが…。なによりも暁美が告白したいって私に相談してきましたからね。その後の結果も連絡来ましたよ。」
小見川「そ、そうだったんだ。ははは。」
桜「大切にしてやってくださいね。」
ギィイイイイイイン!!!
ものすごい金属音がした。見上げると場外のはるかかなたへと飛んでいくボールが見えた。そしてバッターは暁美だった。
暁美「直幸! バッティング絶好調です!!」
暁美が元気出てくれたならよかった。これなら心配するところはなさそうだな。




