第四話 第十四部 離れたくない。
小見川「どうしたんだ暁美。」
暁美「わからない、なんでだろう。打てないんだ。へへっ、私にも調子が悪いときもあるんだね。……気持ちの問題かな。」
そういって暁美は空を見上げながら笑っていた。やっぱりいつもの暁美じゃない。なんだろうか。
小見川「それじゃあ暁美、ここでかな。」
暁美「…………。」
小見川「どうした?」
暁美はうつむいたままだった。暁美は小さく口を開いて言う。
暁美「直幸さんは…帰っちゃうの?」
小見川「明日にはな。」
暁美「やだ…行かないで。」
小見川「え?」
暁美が突然涙声になった。そして蛍光灯に照らされた涙が地面にへと落ちていた。泣いているのか?
暁美「私……直幸さんとずっと一緒にいたいのっ! …だから!」
小見川「俺もそうしてやりたいけど…それは出来ないよ。」
暁美「なんで! なんでなんで!!」
暁美は足を震わせて泣いた。そして歯を食いしばりながら俺の方を向いている。そうとは言われても…。
小見川「俺は東京にもどってやらなきゃいけないことがある。俺だってずっといられるわけじゃない。」
暁美「……。」
小見川「でも……今は無理だけであって将来的に無理なわけではない。」
暁美「…それって?」
小見川「もう帰らなければいけない。けど又会いにいける。デートだってしてやる。それに甲子園に出たときは応援しにいくさ。」
暁美「……直行さん…。」
そういうと暁美は俺の方をしっかりと向いて口を震わせていた。何か言いたいようだが口から何か出ない感じだ。
暁美「私と……私とっ!」
暁美が体全身を震えながらも言った。そして…。
暁美「私と付き合ってくださいっ!!!」




