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ドクターK少女 天才の初恋  作者: レザレナ
第三話 一日目は地元デート
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第三話 第六部 全力の160キロ

 暁美はストラックアウトの場所まで移動して肩をぐるぐると回し始めた。おそらく思いっきりは投げず、コントロールの練習のためにやるのだろう。そういえば暁美はけっこうコントロールが良いと他の雑誌からの評判で書いてあった。どんな感じなのだろう、さすがにここはメモを取らないと。

暁美「はじめるねー!」

小見川「ああ、いいよー。」

 暁美は大きくゆったりとしたフォームで投げ始めた。

 シューーー バシン!!

 内角低めに綺麗なストレートが入った。しかも球速表示は140キロを出している。これが楽になげての暁美なのか。すごすぎて何もいえない。

 バシン バシン バシン!

 全部綺麗に当てている。しかも変化球も混ぜて投げている。相当練習を積み重ねていかなければできない芸当だ。まさにすばらしい。

暁美「いえい、全部当てたよ!」

小見川「でも暁美にとってみれば当たり前なんだろ?」

暁美「まあね。調子悪いときは全部じゃないときもあるよ。」

 そういって暁美はストラックアウトの板をどかしはじめた。え? いったい何をしているんだ?

暁美「一球、全力投球見る?」

 そういって暁美がボールを右手にもって俺の方にむけていた。いったい何のことだ?

暁美「そこのバッティングできる場所にバットもって立って。一球勝負みたいなもの!」

 まさか俺がバッターボックスに入って暁美の球を一球打てということか? しかも全力投球で。こんな経験めったにない。怖いけど楽しい気持ちのほうがあふれ出てきた。

小見川「わかった。当てないようにしてくれよ。」

暁美「はい! 久々の全力でストレートですけど!」

小見川「え? いままで全力じゃなかったのか?」

暁美「まあ先発ですから全力だと体力切らしちゃいますからね。ストレートも久々!」

小見川「ストレート久々!?」

暁美「いままでジャイロボールとムービングファストしか投げてなかったから!」

 そういって暁美はマウンドのような形のところにたって右腕を高くあげた。

暁美「いっきますよ!」

 俺はバットをしっかりともって打席にたった。暁美がセットポジションから足をあげると、俺は何か変なものに襲われている感覚に陥った。なんだ、暁美がとてつもなくでかく見える。そして…押しつぶされそうな希薄が…!

暁美「っらあ!」

 バシュウズバーーーン!!!!

 あっという間だった。ボールが空気を切り裂く音が一瞬しか聞こえなかった。しかしそれは大きな音で向かってきた。そして低めかと思った球がど真ん中に…。そして球速表示が…。

小見川「160キロ!?」

暁美「あ、今までの中で一番速いの出た!」


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