第三話 第四部 うますぎて参考に…ならない。
小見川「面目ない。」
そういって俺はベンチに座った。すると暁美が立ち上がってお金をジャラジャラしながらバッティングスペースに入った。
暁美「私がバッティングのコツを教えてあげるから。実践しているところをしっかりみててね。」
そういってお金を入れてボタンを押した。140キロだ。暁美はきっとこの球速はなれているのだろう。そして一球目が放たれる。
バシュッ
暁美「ボールをバットに当たるところまでしっかり見ながら!」
ギィイイイイン!
綺麗なライナー性のあたりがネットに向かって飛んでいった。さすがは暁美。バッティングもすごい。
暁美「さっき、直幸さんは脇をしめずに振っていたからダメだったの。仮に当たったとしても…。」
バシュッ ギィン
こうやって力がないバッティングになってしまう。しかも振り遅れるからタイミングを合わせていてもダメなの。だから脇をしめて…!
バシュッ
ギィイイイン!
バコン! ピロピロリー!
ホームランの場所に当てた。うますぎてもうなんと言うべきか…。でもひとつわかったことがある。うますぎて参考にならない。こんな簡単にできるようになるためには相当な苦労が必要だ。
ギィイイイン!! ギィイイイイン!!
暁美「ふぅ…。直幸さん、実践です!」
小見川「お、おう。」
こんなので本当にできるようになるのだろうか。…まあ何事も試してみるしかない。よし、あのボールに絶対に当てるぞ!
バシュッ ギィイン!




