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ドクターK少女 天才の初恋  作者: レザレナ
プロローグ
11/50

第一話 第十部 まとまっているものとは

 ピッチングを終えた八幡はこっちにテクテクと近づいてお辞儀した。

暁美「甲子園ではありがとうですっ! 改めて、高校二年の八幡暁美です!」

瀧澤「同じく二年の瀧澤(たきさわ) 正和(まさかず)です。」

小見川「よろしく。今日から数日間取材をさせていただく、小見川直幸です。」

 挨拶を終えると八幡は道具をまとめ始めた。

暁美「これから外の練習と合流するのでついてきてください。」

小見川「わかりました。」

 扉を開けてあげて八幡を通した。そして俺は付いていくように歩き始めた。それにしてもでかい。さすが北海道の広大な台地を利用した高校という感じがする。綺麗に整えられているなあ。

瀧澤「山茶花さんはこれから練習合流ですか?」

桜「そうよ。荷物置いてから着替えるから待っていてね。」

 そういって歩いていくうちに野球部専用のグラウンドに到着した。かなり広く、しっかりとした天然芝と黒土だ。

暁美「監督は夜になってからやってくるので監督の取材はもう少し待っていてください。」

小見川「ああ、ありがとう。」

 そういって俺は近くのベンチに座って練習風景を見させてもらった。その様子はまさに圧巻だった。レベルの高い練習をやっていて、選手それぞれもレベルが高い。やはり八幡や山茶花が特に目立つ。あの二年生の捕手、瀧澤も高校生ではかなりのレベルに達する選手だ。そしてもう一人、あの瀬棚という一年生。あれはかなりの素質を持っている。守備も難なくこなして、打撃も上手い。特に上手いのがバントだ。どんな球であっても確実に球威を殺して綺麗な線上のバントをしている。あれは芸術品だ。ここまで上手い人は見たことがない。

桜「気合入れていこう! 何処に投げるべきかしっかりと判断すること!」

暁美「センターバックホーム!!!」

 山茶花選手はおおきな声で全体の指示をしている。まさにこのチームのお母さん的な存在と呼ばれているだけある。選手をまとめて、洞察力もある。そしてなによりもこの行動は全体の信頼がなければ出来ないことだ。それだけの実力もかね揃えている。なんとも力強い選手だ。このチームの原動力は個々のすごさではない。チームがまとまっていることだ。


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