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お気に入りの時計

作者: 鉢吾

「あれ〜おかしいな」


お気に入りの腕時計がない。


昨日、友人と一緒にご飯を食べに行った時はしてたのに…


必死に探した。ご飯を食べたお店に電話しても見つからない。結局何処を探しても見つからず、諦めて新しい腕時計を買って家に帰ると、母が言った「あったわよ」


僕は、泣いて喜んだ。


実はこの腕時計は、亡くなった父に就職祝に貰った思い出の腕時計、落胆した僕を気遣った母が探して新しく買ってくれた物だった。


それを妹に聞いた僕は、母に感謝し新しく買った時計を母にプレゼントした。

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