アキの神様生活-06 レオ、実体化する!
今日も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~!
『アキ!おめでとう!!受け持った3つの世界が完成したぜ〜!』
「お疲れさま、レオ!」
『創世神からお祝いの言葉と報酬が来てるぜ~』
「どれどれ〜?」
『アキ殿
この度は世界の完成おめでとうございます。ほぼ最速に近いだけでなく、乗っ取りに成功した世界まで完成させた事は、誠に偉大であります。
ここに栄誉を讃え、表彰するとともに、褒賞金を授与します。
次の空家においてもご活躍される事を祈ります』
「···さり気なく次もやらせる気マンマンだね」
『あぁ~···、空前の神材不足だからなぁ~。ほぼ最速で完成させちゃうんだったら、お願いされるよなぁ〜』
「まぁ、レオが大半やってくれるから、別にいいけどね。信頼持って任せられるし」
『そう言ってもらえると嬉しいな!そうそう、褒美も確認しとけよ〜』
「そうだね!···うわぁ~、スゴイ金額だわ。ボクの年収ぐらいだよ。それに···、この『万能物質インゴット』って何だろうね?」
『えっ!?そんなものまで授与されたのかよ!?』
「レオは知ってるの?」
『文字通り、思った通りのものが作れるんだよ!夢のある物質なんだよ!』
「なるほどね〜。じゃあ、レオのボディを作るってのもいけるんだ?」
『えっ!?そんな事に使ってしまうのか!?』
「そんな事って···。何か問題ある?」
『いや、ないけど···。本当にいいのか?』
「もちろん!エレさんのとこのナビさんも実体あるんだしね。レオだけごはん食べれないのはかわいそうだったからね」
『アキ···。ありがとな!』
「ははは!何も泣かなくても···。よし!こんな感じかな?ちょっと少年ぽくなっちゃったけど···」
一気に3つの世界を完成させたお祝いとして、破格の報酬をもらうことができたよ!
ボクは万能物質インゴットでレオの人形を作ると、すぐにレオは人形に乗り移ったよ。この人形、質感は人間と同じなんだよ···。こりゃスゴイわ。
「···まさか、こうやって実体を持ってエーレタニアに戻れるなんてな。アキ!ありがとな!」
この人形にレオを転送する事で、レオは実体化ができる。もちろん、ナビをする時はスマホに入ってもらうんだけどね。···某ネットワークナビのコピ〇ロイドそのまんまになっちゃったなぁ~。
ちなみに万能物質インゴットが余ったので、もう1体分コピードールを作っておいた。こちらはボク自身のコピーだ!
というのも、創った世界に何かあった場合、ボク自身が駆けつけることができない場合もあるんだよ。その時のためにコピードールを用意しておけば、遠隔で対処できるからね!
あと、レオはうちに住んでもらうけど、『ハルの親戚の子』ということになっているんだ。もううちにはフユとナツがいるからね。フユにそっくりだから、いとこにしておけば世間体では問題ないからね。
今日も長期休暇中だから自由時間はある。せっかくだからレオを連れて街中を散策するとしよう!
ちなみにハルは今日はお仕事だ。ナナと長距離日帰りで魔獣討伐にお出かけしてるよ。せっかくだし、食料品店で買い物もしちゃおう!今日の夕食はちょっと頑張ってみよう。
レオにはフユのお下がりの服を着てもらった。サイズはぴったりだったよ!捨てずに置いててよかったわ。
「へぇ~!スマホの画面越しじゃわからなかったけど、こうして実体を持って歩いてみると、アクロっていいとこだな!」
「でしょ~!ボクは元の世界にいた時から温泉が大好きだったからね~。まさに天国にいるような気分だよ!」
「ははは!え~っと、あっちがエレの家だな?あっちには近づかないようにして、この前アキが入ってた足湯ってやつを体験してみたいぞ!」
「いいね~!一緒に入って楽しもう!」
足湯でのんびりとくつろいだよ。この人形、ほぼ人なので感覚もあるし、食事もできるんだ!まさに生きてる人形なんだよね~!
「あぁ~!これ、いいな!こんなに気持ちよくなるとは思ってなかったぞ~!」
「確かレオって戦ってばっかりだったんだよね?」
「そうだなぁ~。結婚して子どもができてもオレはずっと戦いに行ってたし、子どもも5歳ぐらいでトランスに目覚めたら、戦いに出さざるを得なかったからなぁ~。ちょうどオレが死ぬ直前ぐらいで一段落したってぐらいだったんだよなぁ~」
「じゃあ、こうやってゆっくりする時間ってなかったんだね?」
「そうでもないけどな。ちゃんと家族と過ごす時間は作ったし、ドラゴン族と共闘するようになってからはローテーション組んだりもしたな」
「そうなんだね」
「ただ、こうやって温泉につかるってのはやった事なかったなぁ~。こうやってゆっくりできるのも、オレたちが昔頑張ったおかげだと思ってるよ」
「せっかくだから十分堪能してね!レオが守った世界をね!」
「おう!ありがとな、アキ!」
その後、食料品店でお買い物を済ませて、ボクたちは家に帰った。
すぐに温泉の準備をして、夕食の下ごしらえをしつつ、次の『空家』をレオに選定してもらった。神様の業務中はレオはスマホの中に戻っているんだ。
『アキ?次はこの空家がいいかな?と思うんだけど、どうだ?』
「ボクじゃ判断基準わからないから、それでいいよ。キトニアと同じ構成で始めてくれる?」
『わかったぜ!夕食の時間にはスタートアップが完了すると思うぜ!』
「ははは!夕食にムリに間に合わせなくてもいいよ。自分のペースでやってね」
『おう!ありがとな!あと、世界の名前は『ハルモニア』にしておくぜ!』
「···えっ!?それってまさか!?」
『ハルちゃんの名前から付けさせてもらったんだが?』
「あぁ~、まぁいいか。···気合い入れて創ろうかな!!」
レオが新しい空家をカスタマイズしている間に、ボクは夕食を作っていった。そして、その間にハルが帰ってきたんだ。
「···ただいま。···遅くなっちゃった」
「ハル、お帰り!今日もお疲れ様。温泉準備できてるよ~。ゆっくり汗を流しておいで!」
「···ん。···そうさせてもらうね」
そしてハルが汗を流してホッと一息ついたところで、レオを紹介したんだ。最初見た時はビックリしていたよ!
「···ご先祖様が実体化した。···明日、私は休みなので稽古をお願いしたいです」
「丁寧なしゃべり方しなくてもいいんだけどなぁ~。まぁ、稽古はいいぜ!この体でどこまでできるのかも試してみたいしな!」
「じゃあ、弁当を作っておくね。ボクも付き合うよ」
「ありがとな、アキ!それにしてもこの『はんばーぐ』ってやつ、すげーうめぇなー!」
「ははは!やっぱりお肉系が好きだろうなぁ~、と思ったんだよ!口に合ってよかったよ」
「ハル!アキのメシは最高だな!うらやましいぞ!!」
「···当然。···アキのご飯は幸せ」
「ハルさん?さらっと恥ずかしいこと言わないでよぉ~!」
フユとナツが独立してちょっと寂しくなったけど、レオがいてくれて賑やかになったね!こういうのもいいね~。
世界創世神から万能物質インゴットなる超チートアイテムがもらえました!これによって作成されたレオくんそっくりな人形にレオくんが入ることで実体化します。さらにはアキくんのコピードールまで作っちゃいました!この人形もこのあと活躍しますので、ご期待くださいね~!
今回のネタですが、コピ〇ロイドはカプコン様の『ロックマンエグゼ6』で登場した、ネットナビを転送することで現実世界にも出てこれるようになったコピーロイドですね。レオくんの人形は魔力と食べ物から得たエネルギーで動くハイブリッド仕様なので、人間同様の行動がとれます。
さて次回予告ですが、レオくんが実体化したのでハルちゃんは稽古を願い出ました。実体化したという話はフユくんやナツちゃんにも伝わり、みんな帰省して神狼族全員での稽古になってしまうのです。
その場でレオくんはトランスの神髄を伝え、全員無双が可能なほど強化されてしまいます!神髄とはいったいなんなのでしょうか?
次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!




