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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
それぞれのその後

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アキの神様生活-03 ボク専属のナビ!?

 ボクの神様の業務(スマホゲーム)の結果がエレさんよりもはるかに超えていたらしい。


 先日、疑問点をナビさんに聞きに行ってプレイ結果を見せたら驚いてたね。



『アキくん!?もうこのまま本格的に神様になっちゃいなよ!ボクが創世神に報告したらすぐに特別待遇でお迎えするよ〜!』


『だが断るっつってんだろ!?ボクには家族もいるし、仕事もあるんだから!!これ以上は協力できんわ!!』


『そう言わずに〜!エレくんよりも(・・・)優秀な神様なんて、ほとんどいないんだから〜!』


『ちょっとナビくん!?オレを捨てるのかい!?こんなにも協力してるのに!?ひどい!オレとの関係は遊びだったのね!?』


『おもちゃ提供という意味では遊びだったかな〜?』


『···うわぁ~、ドン引きだわぁ~』


『ウソウソ!エレくんもしっかりやってるよ。神それぞれ(・・・・・)だからね〜。エレくんにはエレくんの良さがあるんだから!』


『具体的には?』


『············』


『···もうオレ、(人生)ゴールしちゃってもいいよね?』


『ダメだよ~!まだ世界を完成させてないんだから〜!ゴメン!謝るから〜!』


『あの〜。話進まないんで、ボク帰っていいです?』


『ちょっと待って!アキくんにはちゃんと報酬出るから、その説明しておくよ〜』


『えっ!?ナビさん、ボクにも出るんです?エレさんは強欲だから(・・・・・)仕方なく出てたんだと思ってましたけど?』


『いや、これほど優秀な成績を出してるんだからね~。ちゃんと報いないとエレくんがみじめだから』


『ナビくん?オレを褒めるのか(けな)すのかどっちなんだい?』


『アメとムチかな?』


『うわぁ~、具体的過ぎ···』



 とまぁ、てんやわんやがあって、どうも報酬が出るようだ。今すぐじゃないらしいけどね。まぁ、期待せずに待つとしますかね。



 その日の夜。


 ボクはいつものように抱き着きながらハルと一緒に寝ていたら···、変な夢を見たんだ···。


 そこは何もない、白い空間だった。


 ···なんだ、ここ?


 適当に歩いていると、いきなり目の前に1軒のそこそこ立派な家がいきなり現れたんだ!まるで濃霧がいきなり晴れたような感じかな?


 誰が住んでるんだろう?表札もなにもないから、さっぱりわからないんだよ。


 すると、いきなりドアが開いた!···中に入れって事かな?


 中に入ると、廊下の先で部屋のドアが勝手に開いた。ここに行けって事かな?


 部屋の中には···、なんだか普通のおじさんが机に向かって事務作業をしているようだった。···ホント、誰なの!?



「あぁ!来てくれたんだ!?ごめんね〜!忙しくて案内役のナビ422(執事)も出払っちゃっててね〜」


「はぁ···、あの、どちら様なんです?」


「あれ?ナビ56562から聞いてない?」


「誰です?そのナンバー付きの人は?」


「エレという神についてるナビだよ。私の分身の1体だね」


「分身?あなたはいったい···?」


「まったく!あいつはちゃんと説明なしにこっちへ寄越したんかい!はぁ~、まぁいいか。私は世界創世神。すべて世界の神様だね」


「···はぁっ!?えっ!?って事はここは神々の世界!?」


「そうだよ〜。アキくんだったっけ?非常に優秀な神だってナビ56562から聞いていてね〜。本当に専業神様になっちゃわない?」


「お断りします。ボクには愛すべき妻、そして子どもたちがいます。ナビさんが無理矢理ボクを神様に仕立て上げただけですから。勧誘なら帰ります」


「ちょっと待って!?わかった!スマホゲームで神様を継続してくれるだけでいいから!これ以上神様やってくれる神材(じんざい)がいなくなったら世界が全部崩壊しちゃうんだ!」


「···はぁ~、わかりました。そんなに協力できませんよ?」


「やってくれるか!?ありがとう!じゃあ報酬と専属ナビを付けさせてもらうからね!」


「専属ナビ?ナビさんみたいな?」


「いや、現時点(・・・)ではスマホ内でしかナビできないけどね。ちょっと実験中でね〜」


「···某ゲームのネットワークナビと一緒かよ」


「じゃあ紹介するね!ナビ00だ!」



 そう創世神さんが言うと、スマホから音がしたんだ!!



『やあ!キミがエレの知り合いの神様なんだな~!オレはレオ···、じゃなくてナビ00(レオ)だよ!よろしくな~!』


「············」



 スマホの右上にワイプの形で丸っこい犬耳でフユにそっくりな男の子が現れたんだ。髪の色は金髪で違うけど···、もしかして!?



『あれっ?ちょっと?もしもし~?聞こえてるか~?』


「···ちょっと聞きたいんだけどいいかな?」


『おう!何だ?』


「もしかして、キミって初代神狼族の人?」


『···あ~、さすがに知ってるかぁ~。エレから聞いたんだ?』


「いや、うちの子どもたちがエレさんから聞いたんだ。うちの息子にそっくりって聞いててね」


『お~!?そうなんだ!オレにそっくりな子がいるのか~!会ってみたいな~!』


「え~っと?これから神様業務をサポートしてくれるの?」


『おう!死後の世界でスカウトされて研修受けたばかりの初心者だけど、精一杯頑張るぜ!よろしくな~!』


「ははは、よろしく。ボクはアキだよ。後でエレさんにあいさつに行く?」


『···気持ちはありがたいけどやめとくわ。エレがオレに会ったら、絶対にオレにナビをしてくれ!って言うだろうからな~。下手ななれ合いは支障をきたすから、アキがエレに会いに行く時はオレは外に出ないようにしておくわ。アキも黙っててほしいな』


「わかった。うちの家族には紹介させてもらうね。みんな神狼族だからね」


『それはいいぜ!オレの子孫かぁ~。···力に溺れてしまった子孫もいて迷惑かけたみたいだからな。願わくば、幸せに生きてほしいなぁ~』


「それは大丈夫だよ。みんな幸せに暮らせてるからね」


『それを聞いて安心したぜ。これからよろしくな!』



 こうして初代神狼族のレオ、改めナビ00がボク専属のナビとなったんだ。主に神様の業務(スマホゲーム)中にサポートしてくれるみたいだね。


 あいさつを済ませた後、見ていた創世神さんから声をかけられた。



「気に入ってもらえたようで何よりだよ。アキくんのスマホにインストールしているのは、実は『お試し版』なんだよ。アキくんのプレイ状況は随時見せてもらって、修正出来たら正式リリースする予定なんだよ」


「リリースして誰がやるんです?エーレタニアだとうちと知り合いの家族だけしか持ってませんけど?」


「地球でリリースする予定なんだよ。地球の神にも企画書を出しててね~。···あの頑固クソジジイ、『書面にて提出して審査(・・)する』って言いだしやがって!!クソ忙しいのにとんでもない量の書類作るハメになったわ!!しかも何度もやり直させやがって!嫌がらせだな!絶対に!!」


「あはは···。審査(・・)って···、行政と同じようなことを言いだすんだなぁ~···」



 ということは、知らず知らずのうちにプレイした地球のゲーマーは全員神様に強制的にさせられるのかぁ~。地球自体が神々の世界になっちゃうなぁ~。


 ぶっとんだ計画を聞かされて呆れていると、創世神さんは思い出したかのように慌ててボクに話しかけてきた。



「あっ!この説明してなかった!報酬だけどね?エレと同じように『換金用GP』で渡すことになるから、ゲームのステータス画面で確認してね~」


「はぁ···、わかりました。ありがとうございます?」


「今後もヨロシクね~!」



 周りの景色がボヤけ出してきた。どうやらボクが起きようとしてるみたいだね。···夢の中なのに疲れたよ。



「···ん?···んん~っ」


「···おはよ、アキ。···ちょっとうなされてたよ?···悪い夢でも見た?」


「···なんか、一番偉い神様の家に行ってた夢をみちゃった」


「···?···よくわからないけど、それって変な夢だね?」


「···うん。ここ最近やってる神様の業務(スマホゲーム)のお礼を言われたような···?まぁ、いいか。おはよう、ハル。すぐに朝食作るね!」



 そう思って起きようとしたらスマホから声をかけられた!



『おう!おはよ!さっきから聞いてたけど、あれは真実だからな!!』


「···えっ!?も、もしかして···!?レオさん!?」


「···?···だれ?···アキのスマホから声が?」


『おう!オレがアキのゲーム内でのナビの『ナビ00』だ!よろしくな~!』



 ···あれは真実だったのかぁ~。

 ナビくんが世界創世神にアキくんを特別待遇して!って報告したために夢の中で対面することになりました。まぁ、当然スカウトを断りますが、極度の神材(じんざい)不足に陥っている状況のために、アキくんにはいろいろサポートをしてリフォーム数を多くしようと画策しました。

 その結果、神狼族の始祖であるレオくんがナビ00としてアキくんに派遣されました!どういった形でもいいので、レオくんを登場させたいなぁ~と考えていたところ、アキくんのナビとして活躍することにしました!これからはアキくんと協力してリフォームを一気に進めていきますよ~!


 今回のネタですが、『やってくれるか!?ありがとう!』ですね。こちらの元ネタは『メタルギアソリッド3』のおまけでついていた『サルゲッチュ!』とのコラボである『猿蛇合戦』でのキャンベル大佐のセリフですね。スニーキングミッションと聞いて夜中にたたき起こされて不機嫌なスネークがピポサルを捕まえる作戦と知って渋々了承してくれた時の感謝の言葉です。

 某ゲームのネットワークナビはまんまカプコン様の『ロックマンエグゼ』ですね!あちらはパーソナル端末(通称:PET)にインストールされているナビなんですね。自由にカスタマイズできるという設定でした。


 さて次回予告ですが、神狼族の始祖であるレオくんがアキくんのスマホに来たと知って、ご先祖様の話が聞きたい!ということでフユくんとナツちゃん一家が帰省しますよ~!

 そしてレオくんのサポートでキトニアは順調よく発展していき、完成間近まで来たところで初の侵略を受けてしまいます!しかも2軒同時に攻めてきました!相手はどこの世界なんでしょうか!?


 明日は諸事情により投稿時間が21時過ぎでない可能性がありますので、ご了承ください。

 それでは次回をお楽しみに~!

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