神様の憂鬱EX-2 アキ、神様業務に巻き込まれる!
本日は夜勤なので朝に投稿しております。
というか、深夜にトラブル発生してもう出勤してまして、片付いたので朝食食べながら投稿です。睡眠時間なしで今日の夜勤は厳しそう···orz
···さて、今日はエレさんから借金を少しでもいいから返済してもらおう。
もう返済期限を2ヶ月も待ったんだしね!ボク、利息取ってないんだよ!?破格の条件出してるのに、最近は返済しないから踏み倒す気かもしれないよ!
というわけで、エレさんの家にボクはやって来た。···あれ?こんな家だったっけ?隣の家とつながってるように見えるんだけど?
···金ないのにリフォームどころか改築したのか!?完全にナメられてるな!全額むしり取ってやる!!
借金して手に入れた金の使い道にブチギレたボクは、エレさんの玄関の扉を思いっきり叩いた!!
ドンドンッ!!
「おいゴラァ!!エレ!!いるんやろ!!出てこいやーー!!貸した金返せやーー!!」
周囲に人がいるにも関わらず大声を出してしまったボク。周りの目なんて知るか!!
そんなバーサーカーモードのボクだったけど、あっさりと扉が開いた!すぐに右足を扉の隙間に差し込んで閉めれなくしてやった!もちろん、足先には身体強化7倍をかけてるから、扉を閉めて挟んでも痛くもなんともないぞ!
そんな某◯サのような対応をしたけど、意外なことに扉は全開にされた。
それどころか、何も言わずに腕を掴んで強引にボクを部屋の中に連れ込んでしまったよ!?
拍子抜けしたボクだったけど、エレさんは何も言わずにボクをソファに座らせたよ。
「エレくん!レオリアで大噴火が発生しちゃったよ~!」
「4GP使って海を割って隣の大陸へ避難!避難先では寒さに強い作物を2GP使って創造だ!」
「あいあいさー!あっ!?今度はグーレリアに異世界から侵攻受けてる!?」
「空中庭園『エレーニア』は完成してるか!?」
「完成度90%!まだムリだよ~!」
「残り10%は勇気と気合いでなんとかなる!起動承認するぞ!!」
「···わかったよ!現地の人たちもやる気は十分だね!はい、エレくん!起動承認ボタンだよ!」
「相変わらず自爆ボタンも付いてるんかい!?いや、そんな事は後だ!空中庭園『エレーニア』!起動!!承ッ!!認ッ!!」
バンッッ!!と、エレさんの前の赤色の大きなボタンを、押すのではなく思いっきり叩いたよ!?···某勇者王のノリか?
「了解!!空中庭園『エレーニア』!起動プログラム、ドラーーイブ!!」
バンッッ!!とナビさんも同様に叩いたよ···。普通に押せんのかい···。
PCのデカいモニターには空中に浮かぶ要塞とも言える固まりが、浮遊大陸から分離して高度を下げつつ、固まりの下にある無数の砲台からとんでもない数の魔力弾が打ち出され、侵略者と思われる連中が撃ち抜かれてる様子が表示されていた。
「ちょっとナビくん!左舷側弾幕が薄いぞ!相手は動いてくれるんだ! なまじ狙わずに撃てと神託で言って!!」
「あいあいさー!『左舷弾幕薄いよ~!何やってんの〜!』」
「よし!そうだ!!圧倒的ではないか!我が軍は!!ははは!見ろぉ!!侵略者がゴミのようだ!!」
···何気に某ロボットアニメの艦長や某天空の城の大佐のようなセリフをエレさんとナビさんは言ってるよ。
···いったい、ボクは何を見せられてるんだ?
「ふぅ~、なんとか切り抜けられたな」
「そうだね~!空中庭園も、ここで作った時の結果をフィードバッグしたから、同じGPでもさらに強化されちゃったしね~!」
「よしよし!今のところは順調だな!侵略防衛成功で、これで換金用GPは大量にゲットだぜ!!わっはっは~!」
よくわからないけど、一段落したみたいだね。ここで話を切り出さないとマズい予感がする!
「あの〜、エレさん?これはいったい···?」
「ああ!アキくん、ごめんね~。ちょうど危機的状況だったから熱くなっちゃって〜。···ところでどうしたんだい?」
「借金取り立てに来ました。···改築してるし、金あるんでしょ?返済しないで滞納してるんだから返して下さい」
「···あ〜、その件なんだけどね?50万ジールなら用意できるよ。はい、これで」
「···どうも。あと250万ジールはどうするんです?」
「それがね?また神様になっちゃってね~。世界を発展できたら収入が入るから!」
「···は?···もしかして、これが?」
「そう!これが神様の仕事!しかも今回はリモートで2軒も!」
「2軒って···。家じゃあるまいし」
「神々の世界では世界を『家』って表現するんだよ~!」
「そうなんですか、ナビさん?エレさんはもう人になってるのに神様やって大丈夫なんです?」
「···正直ビミョーだわ。まぁ、なんとかなるっしょ!」
「どこからそんな自信が出るのか分からないですけど?」
よくわからんが、エレさんは定職に就いたみたいだね。しかも神様っていう元の仕事に···。
あれだけ神様の仕事の話をしたがらずに思い出したら目が死んでたのに···。もしかして、借金返済のため?まぁ、本人が選択したんだし、いいか!
そう安堵したのもつかの間だった!ナビさんからとんでもない事を言ってきたんだ!
「そうだ!アキくんも神様やってみない~!?」
「···はぁっ!?ボクが!?」
「そうそう!今、空前の神手不足でね!なってくれる人を大募集中なんだよ~!」
「だが断る!エレさんの目が死んでるのを見たんだぞ!それにボクは講師の仕事があるんだから!」
「大丈夫!全部『居抜き物件』だから基本的な設定は終わってるし、隙間時間でできる空家もあるよ!スマホにインストールしておくから、好きな時間にやってくれたらいいからね~!」
「スマホゲーム感覚かい!」
···神様の仕事って本当にゲーム感覚だったんだなぁ~。今、ナビさんが座ってるのはゲーミングチェアだし、デスクトップPCもゲーミング仕様だし、2面も曲面モニター使ってるし···。ファンタジー感ないなぁ~。
結局押し切られてしまい、有無を言わさずに世界創世アプリ(空家リフォーム版)が強制的にインストールされてたよ···。
どうして···、どうしてこんな事に···。借金返してもらうために来ただけなのに···。
エレくんのリモート神様業務をアキくんは見てしまいました。空中庭園起動シーンはまんま『勇者王ガオガイガー』です。さらに『機動戦士ガンダム』のブライトさんやギレン・ザビのセリフや『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐のセリフまで言ってますね~。かなりハイになっちゃってノリノリになってるエレくんとナビくんでした。
そして神様の業務を見たアキくんにナビくんが神様やって!と有無を言わさずにアキくんはリモート神様にさせられてしまいました!しかもスマホゲーム仕様のアプリを勝手にインストールされてしまいました!まぁ、スマホのアプリ関係はナビくんが組んでますのでね。そのあたりは朝飯前なんでしょう。
さて次回予告ですが、ここからは『アキの神様生活』と副題が変わり、アキくんが神様としてリモートで世界のリフォームを始めます。しかし!このアプリ、説明など一切ない超不親切な仕様かつ、アンインストールができないためにリセマラすら不可!というクソゲー仕様でした!アキくんはいったいどうするのでしょうか!?
それではお楽しみに~!




