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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
それぞれのその後

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神様の憂鬱EX-1 リモート神様爆誕!?

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、そちらもご覧くださいね~。

 今回から14話連続で神様関係のお話です。かなりブッ飛んでますので、ご了承ください。

 神様辞めてアクロに住んで3年が経った。


 あっという間に退職金を使い果たしてしまい、アキくんにラーメン屋台の運転資金を借りてやったものの···、やはり料理スキルが乏しいオレではあんまり売上が上がらず、借金の返済計画が危機的状況に陥ってしまった···。


 アカン···、もう首くくるしかないか···。オレが作った世界でこんな死に様はしたくなかったけどなぁ~。アキくんは返済期限過ぎてるのに『はよ返せ!』って言わないけど、先日会ったら無言で某スパイの家族のエスパーのように不気味にニコニコしてたから何も言い出せなかったんだよ···。


 気分が超滅入ってると、玄関のドアを叩く音がしたんだ。


 ドンドン!!


 あぁ~、出たくないなぁ~。アキくんが借金取り立てに来たんじゃないんだろうけど···。


 そう思ってたら聞いた事のある声がしたんだ。



「エレく〜ん!いるのはわかってるんだよ~!開けてくれない〜!?」



 ···えっ!?も、もしかしてナビくん!?どうして···。とりあえずオレは玄関のドアを開けた。


 そこには緑色の髪をして背中に天使の翼がある少年、ナビくんがいたんだよ!



「ナ、ナビくん!?いったいどうしたの!?」


「やっと出てきたね~。久しぶり!元気そうに···、してないね?大丈夫?」


「あ、ああ。ちょっと行き詰まっててな。まぁ、中に入れよ」


「は〜い!お邪魔しま〜す!」



 ナビくんは別れてから全然姿が変わってないなぁ~。まぁ、世界創世神の分身らしいから不老不死なんだろうけどな。



「さて、今日はどうしたんだ?」


「実はエレくんにまた神様になって空家(世界)をなんとかしてほしいんだよ」


「はぁっ!?また神になれだって!?」


「そうなんだよ~。エレくんがこのエーレタニアを完成させて、ボクは他の神をスカウトに行ったんだけど、神様になってもすぐに逃げられちゃって『離神率』が上がっちゃってるんだよ~」


「なんだ?『離神率』って···。離職率の神版かよ。ちなみに逃げた神ってどうしてるんだ?」


「別の家(世界)に逃げ込んで、そこの住人に勝手になったり、悪神になったりしてるんだよ」


「うわぁ~、迷惑だなぁ~」


「そこで、これまで世界を完成させた神にもう一度登板してもらおう!って事になったの!」


「人手不足だからOBを呼び戻して(しの)ごうってか···。相変わらず日本のブラック企業と同じ事してやがるなぁ~。で?オレに別の世界の神をやれと?」


「そうなんだよ!エレくんはエーレタニアを完成させた実績があるからね!創世神から2軒(・・)空家をお願いしたいって言われたんだ〜」


「ちょっと待てや!!オレ1人で2つ面倒見ろってか!?無茶言うなよ!兼任なんて絶対ムリ!」


「そう言うだろうと思って、今回は可能なように設備投資を創世神にお願いして通してもらったから!へーきへーき!」


「···設備投資って?」


「『リモート神様』になってもらうの!」


「···は?どういうことだってばよ?」


「エーレタニアのこの家で人として生活しながら、ここからリモートで神様業務をやるんだよ!もうここには管理用ツールあるんだし、回線工事をボクがしたら、今すぐに業務できるよ~!」


「つまり、神々の世界でやってた事を、オレのこの自宅で?」


「そう!2軒分リモート!!」


「やってられるかぁーーー!!」


「わーー!?エレくん!?」


「大した退職金も出さないくせに!!もう今のオレはただの人なんだぞ!?昔の某栄養ドリンクみたいに24時間戦えないんだぞ!?物理的にムリ!!」


「そこは大丈夫!ボクが新規に開発した『危機管理ホールド機能』を使うから!」


「何だよそれ!?」


「エレくんが休息中に危機が起こったら、その世界の時間が自動的に限りなく遅くなるの!エレくんが起きて食事して準備できたら時が動き出すんだよ。だからゆっくり休めるよ!」


「···ずっとホールドしてのんびりできるのか?」


「3日間が最長だね~」



 という事はちょっとお出かけしても大丈夫か。さっきはブチギレたけど、アキくんへの借金の返済期限がとっくに過ぎてるんだよなぁ~。


 今さら別の仕事って言っても、対して能力を強化してないから、冒険者なんてできんし···。


 ええい!背に腹は代えられない!もう一度神様やってやるか!やるからには好条件を引き出してやる!!



「ちなみに報酬は?もう人だから生活費が必要なんだけど?」


「そこは創世神と相談して、特別に『換金用GP』を新設して付与することになったんだ!」


「それってどういうことだってばよ?」


「リモート神様業務で成果が出たら換金用GPが付与されるの!しっかり発展させたらその分多くもらえるよ~!」


「···出来高払いかよ!···それで?どれぐらいなんだよ?」


「毎月20〜100GPかなぁ~?もっと出る場合もあると思うよ?」


「うわぁ~、ビミョー!最高でも100万ジールかよ!?もうただの大手企業の部長クラスじゃねーか!?世界創世って規模デカイのに!!」


「前に言ったでしょ?GPは別の世界の発展にも使われるって。エレくんだけだよ?ゴネてるの」



 はぁ~···。仕方ないか。まぁ、出来高払いだって話だし、すんごい世界にすればもっと稼げるかもな。経験もあるし、さじ加減もわかってるからなんとかなるか!



「わかったよ。引き受けるよ。ただし!エーレタニアみたいに完成させれるかわからんぞ!!」


「(計画通り!)やった〜!エレくんなら引き受けてくれると思ったよ(借金苦だから確実だと思ったよ)。じゃあ、またサポートするからね!よろしく〜!」


「ああ。ってナビくんはどうするの?」


「えっ?ここで寝泊まりするけど?」


「この狭い家にか!?家建てる時にGPケチりやがったせいでこんなに狭いんだぞ!?」


「も〜〜〜!わかったよ!隣の家が空家だから合体させて広くするよ!それでいいでしょ!?」


「よし!そうでないとオレのアイデンティティが維持できん!」



 こうして、またナビくんと神様業務をすることになった。しかも2軒も···。


 なんだかんだ言ってもいいコンビだしな!これでアキくんへの借金返済のめども立ったな!

 再びナビくんが登場しました!やっぱりエレくんとナビくんは漫才コンビなので、二人でしゃべり始めるとなかなか止まりません(笑)!

 そしてせっかく神様を辞める事ができたのに今回は人として別世界の神様を『リモート』でやることになってしまいました!しかも2軒も!!相変わらず神様の世界はブラック企業も真っ青な状況ですね。

 結局転職できなかったエレくんはまたまた神様になってしまうのでした。ナビくんの計画通りなんですね~。ちなみに不老不死状態ではなくて人として神様と同じ事をリモートで在宅ワークする事になってしまいました。頑張って世界をリフォームしないとアキくんに借金返済できないぞ!?


 さて次回予告ですが、エレくんがリモート神様業務を始めて少したったある日、返済日をとっくに過ぎてなかなか返しに来ないことに業を煮やしたアキくんがエレくんの家へ取り立てに向かいます。

 すると、エレくんの家が改築されているのに気付いたアキくんは借金した金の使い道にブチギレて某暴れん坊さん(マイルドな表現)に豹変して即時返済を求めます!

 多少は返済されたものの、ここでアキくんは想定外の事態に巻き込まれてしまい、今後のトラブルの元凶になってしまうのです···。いったい何があったのでしょうか!?


 今週の投稿は明日と23日は夜勤なので朝に、それ以外はいつもの21時過ぎに投稿します。お楽しみに~!


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