リナ編-01 あぁ!子育てが大変だわ!
本日2話目の投稿です。朝にものすごくブッ飛んだ濃いネタのお話を投稿していますので、そちらもお楽しみくださいね。『メシテロ』という苦情は締め切っております(笑)。
大魔王ムーオとの対決の1年後、わたしはコルと結婚したわ!結婚式の誓いでわたしは5人以上子どもができたらいい!って言ってコルを困らせちゃったけど···。
現実はそれをさらに超えたわ!3年後···
「オギャー!オギャー!」
「お~、よしよし!おなかすいたんだな~?リナー?ミルクあげれそう?」
「ちょっと待って!クーのおしめを替え終わったらするわよ!」
「パパ!きょうはどんなまほうのくんれんをするの?」
「なぁ、パパ!もうまりょくじゅんかんはあきたぜ!いいかげんあたらしいまほうをおしえろよ~!」
「ねえ、パパ!こんなまほうできるようになっちゃったわ!みて~!」
「···まりょくをからだのなかでまわす。···うごきにくい」
「パパ~!みて~!あたし、こんなおもいものもちあげれた~!」
とても賑やかよね~!そう、なんと7人も子どもが生まれちゃったのよ!これはわたしもコルもびっくりだったわ~。
最初は結婚していきなり3つ子だったのよ。さっきの会話のうち、最初の3人の子がそうね!そして生まれてからすぐに、今度は双子ができちゃったのよ。後の2人の子がそうなのよ。さらに生まれてからすぐにまた双子ができちゃって、今わたしがおしめを替えてる子とコルがあやしている子がそうね。
ちょっと調子に乗りすぎちゃったかしら···?まぁ、アクロ町内では仲のいい若い夫婦って事でほほえましく思ってくれてるわね!
そうそう、子どもたちの自己紹介がまだだったわね!···えっ!?ナツのお話でもあったですって?···どういう意味かしら?まぁ、いいわ!
・スウ(赤竜・男の子・魔法系)
・カーク(白銀竜・男の子・魔法系)
・ルメ(赤竜・女の子・魔法系)
・ネリヤ(白銀竜・女の子・魔法系)
・ヴィー(白銀竜・女の子・物理系)
・クー(赤竜・女の子・物理系)
・セイ(赤竜・男の子・物理系)
生まれた時から魔力の判定を全員にしたところ、上4人は魔法系の子で、下3人は物理系ね!全員ドラゴン族としては桁外れに魔力量が多いので、高速飛行魔法は全員出来そうよ。
特に上4人はわたしとほぼ同じぐらいの魔力量が、この時点であるのよ。これはさすがに魔力制御ができないと魔力が暴走して自爆しかねないので、実は物心つく前からすこしずつ魔力制御の訓練をしたのよ。同時に魔力暴走抑止の刻印を施した腕輪をつけてるわ。この腕輪はパパ経由でアイリさんに作ってもらったのよ。助かるわ~!
さすがわたしとコルの子よね~!こんなに魔力量が豊富なんて珍しすぎるんだからね!将来はどうなるのかしらね~!
···いや、今はそれどころじゃないのよ!7人もの暴れん坊をまとめるのは大変なのよ!
「コル!クーのおしめ替えは終わったわ!セイにミルクをあげるわね!」
「わかったよ、はい。さて、ルメ?家の中で魔法を出しちゃダメだよ。うっかり家を壊しちゃったら大変だからね。スウとカークも、魔力循環が飽きちゃったかもしれないけど、これは大事なことなんだよ?しっかりできると僕やママのようにすごい魔法が撃てるようになるからね。
僕もママも、今のスウやカークのような事を言ってたけど、今になってちゃんと魔力循環しててよかったなぁ~って思ってるんだからね!」
「「は~い」」
「うん、いい子だね。しっかりとできていれば、すぐに威力の高い魔法をすぐに撃てるようになるから。それまでの辛抱だよ!あと、ネリヤ?兄ちゃんや姉ちゃんみたいに魔力を動かすのは簡単じゃないから、慌てなくても大丈夫だよ。けれども、毎日訓練は大事だからね!」
「···うん、がんばる」
「あと、ヴィーはそんな大きな物もったら危ないよ?ゆっくりとその場に置くんだよ。···それにしても身体強化なしでそんな重いもの持てちゃうんだね···」
「しんたいきょうか?ってのができたらもっとおもいものもてるのね~!あたし、しんたいきょうかしてみた~い!」
「ははは。じゃあ、兄ちゃんと姉ちゃんと一緒に魔力循環をしておこうね。とても大事なことだからね~」
コルは優しく5人を諭していたわ···。コルって一人っ子だったのにすごいわね。一人っ子だったからなのかしらね~?
そうそう!今住んでる家はさっきちょろっと言ったけど、アクロなのよ。これには理由があって、当初は旅しながら別の町に住むつもりだったのよ。ただ、結婚してすぐに3つ子ができちゃった時にママが、
『いきなり3つ子なんて育てながら旅するなんて無理よ!子どもよりもリナとコルくんの負担が大きすぎるわ。ここに住んでたらあたしとリオもお世話してあげられるから、せめて子どもたちが大きくなって自分の身が守れるようになるまでアクロに住みなさい!』
ってアドバイスしてくれたので、実家近くの家を借りたのよ。そしたら7人も子育てすることになっちゃったのよね~。これにはママも
『本当にコルくんと相性がいいわね···。あたしがここに住んでおきなさいって言って正解だったでしょ?』
ママの言う通りでした。今日はママがハルママと仕事なのでうちに来てないけど、休みの時は子育て応援に来てもらってるのよ。ホント、助かるわ~!
ちなみにパパは子育てがあんまり上手じゃないのよ。ただ、子どもたちのおもちゃにはなってくれるけどね!
『毎度毎度行ったらひどい目にあうぞーー!この前は目の前で魔法をオレに撃ってきたぞーー!どういうしつけしてるんだーー!!』
ん?なんかパパの叫びが聞こえたような?まぁ、気のせいね!パパには物心がついた子から魔法を教えてくれるように伝えてるのよ。ただ、パパも学園で講師やってるから、休みの日か長期休暇の時だけなのよね。今は教えるどころじゃなくておもちゃになってるけどね!
こんな毎日だから、家族で一緒に出掛けるなんて買い物ぐらいしかできないのよ。わたしたちもある程度大きくなってから家族旅行に連れて行ってもらったけど、その気持ちがわかるわぁ~。これは確かに無理だわ。子どもの面倒を見て、お料理して···、なんてしてたらね。
だから今はコルもわたしも子育てに専念してるの!コルは整調者の時にもらった褒賞金があるし、わたしも1年冒険者やってたからそれなりに貯金はあるのよ。でも、もうそろそろ稼ぎに行きたいのよね~。思いっきり魔法をぶっぱなしたいしね~!
7人のお子さんが生まれた!と本編のエピローグで調子こいて書いてしまったためにキャラ設定が非常に大変でした···。orz
それだけリナちゃんとコルくんの仲がいいって表現したくて書いちゃったんですよね~。あんまり7人お子さんがいる作品ってないんじゃないでしょうか?パッと思いつくと『おそ松くん』の6人が最大かな?確かに多すぎるとしゃべりだしたら誰が誰かわかんなくなってしまいますね。非常に賑やかな家庭ですが、リナちゃんもコルくんも幸せな家庭を築いていますよ。
さて次回予告ですが、一家でアクロの外にあるリオくんの訓練場で魔法の訓練をする様子をお届けします。ナツちゃん編第10話のちょっと前のお話です。
ちょっと短いですが、ここでリナちゃん編はいったん終了し、後半はこの次のブッ飛んだエピソードの後にお届けします。
明日も朝と夜に1話ずつ投稿しますので、お楽しみに~!




