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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
それぞれのその後

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ケン編-04 アトラ、特撮ものにハマる!

 今日と明日は2話投稿します。

 今回はかなり濃い内容になってしまいました(笑)!

『ついに正体を現したな!怪人ボールオクトパス!だが貴様の悪行もここまでだ!』


『ふっふっふ!正体を見破られたからには致し方あるまい!秘密裏に進めた『人類皆玉子焼き(別名:明石焼き)食べたくな〜る作戦』の真相を知られたからには生きては帰さんぞ!!』


『黙れ!貴様のせいでソースをかけてたこ焼きが食べたいのにもかかわらず、『ダシでしか食べられなくなってしまっちゃった病』にかかって入院して苦しむ多くの人たちを救うべく!貴様を倒す!みんな!いくぞ!』


『『『『おう!!へんしーん!!』』』』


『ふっふっふ!そう簡単にやられはせんぞ!ダシ、アゲイタ!それにお前たち!やつらを上手に生地にくるんでやってしまいなさい!』


『うふふ!あたしの必殺技、ダシスプラッシュに溺れるがいいわぁ~!』


『ククク!貴様らを料理してこの板の上に載せてくれるわ!』


『『『『eatーーー!!!(イーーーッ!!!)』』』』



「···おーー!!かっこいいぜーー!!そこだーー!いけーー!がんばえーー!!」



 今日もアトラはぼくのスマホに入っているアキパパの世界の『とくさつもの?』を朝からずーーっと見ているよ。双子のお兄ちゃんであるロフィは外で遊んでいるし、クオンは飛行魔法の訓練をしているんだよ。


 でもね?アトラは魔法の訓練をする時の集中力が異常なほどすごいんだよ。短時間のうちにあっという間に覚えてしまうんだよ。


 アトラ本人に聞いたことがあるんだよ。『すごい集中してるね?』ってね。そしたら···、



『あたいはひーろーになるんだ!そしてせかいじゅうにいるあくをたおすんだぜー!そのためにしゅーちゅーしてくんれんをやってるんだ!』



 だってさ。ちなみにぼくのスマホを見ている最中は魔力循環をしながら見ているんだ。しかも魔力制御がちゃんとできた状態でかなり高速で回しているんだよ。だからロフィよりも短時間の訓練でもロフィ以上に成長しちゃってるんだよね···。


 一方のロフィはというと、



『アトラはすごいよね~。パパのすまほみながらくんれんしてるんだもんなぁ~。おれにはアトラみたいにきようにはできないよ~』



 だってさ。双子なのに性格が全然違うんだよね。でもそれってぼくと姉ちゃんも一緒か。どちらかといえばロフィはクオンに似てるんだよ。だから合体魔法はクオンと一緒の方がいいかな?



『ぬわぁーーー!?く、くそ···。もはやこれまでか···。だが···、私のした事はムダではなかった!偉大なるプルオクトパス様の封印のひもは解かれた!まもなくだ···。まもなく貴様らはツボに押し込められて、アーカシストレイトの潮流の速い海に沈められるのだ···。見える···!見えるぞ···!!私には···、貴様らが泣き叫びながらツボに押し込まれる様をな···!ぐふっ!(ちゅどーーーん!!)』


『巨悪は去った···。これで苦しめられた人々は救われたな···』


『しかし、ヤツは最期に不気味な事を言っていたわね···』


『ただでさえ最近本格的に侵攻を開始した『()・ツバガニ王国』の相手だけで手一杯なのに···。やっかいな敵だぜ!』


『なに、心配はいらない!おれたちはキングオブビーフの名に懸けて!迫りくる脅威を取り払うのみだ!輝かしい明日のために強くなるんだ!』


『『『『おう!!』』』』



「ふぅ~!『しょくひんせんたい ぐるめんじゃー アーカシビッグブリッヂのしとう』をみおわったぜ···。つぎはどのさくひんをみようかな~?」


「アトラ?そろそろ魔法と武術の訓練するよ」


「おう!パパ!あたいをびしばしきたえてくれ!ひーろーも『ちのにじむようなじごくのくんれん』ってやつでみんなつよくなってるからな!あたいもそれをやって、はやくひーろーのわざをつかいたいんだ!」


「えっ?スマホのアニメやとくさつもの?のわざを魔法で再現したいの?」


「そうだ!あんなかっこいいわざ!あたいもつかいたいんだ!そしてきょあくをやっつけてやるんだーー!」


「そ、そうなんだ···。じゃあまずは基本から···」


「きほんはもうできるから!パパ!きょうはこのひーろーのひっさつわざをやってみたい!」


「そうか···。どれどれ···。えっ!?両足で相手を蹴って吹っ飛ばして地面についたら大爆発したけど···、アトラ?これがやりたいの?」


「そうだぜ!パパ!やっぱりあくをたおすときはばくはつだよな~!」


「ははは···。どうやったらこうなるんだろうね···。う~ん···。爆発するってことは爆発系の魔法だよね?」


「そうだな!あたいもばくはつけいまほうはつかえるぜ!」


「でも魔法は当たった瞬間に発動だから、蹴ったらその瞬間に爆発だもんね。となると付与魔法···、かな···?」


「ふよまほう?パパ、それってなんだ?」


「武器とかに魔法をかけたりして効果を持たせるんだよ。今回だと···、蹴った瞬間に『着地したら爆発する』って魔法を敵に付与したらいいのかな~?」


「よーするにまほうのこうかをてきにつけちまう!ってことか~?」


「たぶんそんな感じかな?これはパパに教えてもらった方がいいかもね?」


「そうか!じーちゃんにおしえてもらうぜ!パパ!つぎはこのひっさつわざなんだけど···」



 このとおり、アニメやとくさつもの?の技を開発する集中力は並みじゃないんだよ。魔法はイメージなんだけど、アトラはすでに完璧にイメージができちゃってるので、あとはそれをどうやって魔法化するか?ってところまで来てしまっているんだ。


 だから、実家に帰省したらアトラはいつもパパを質問攻めにしているんだよ。そしてパパからコツを教えてもらうとあっさりと習得してしまったんだ···。



「やったーー!ついにこのひっさつわざもあたいはますたーしたぞ!これでひーろーにいっぽちかづいたぜ!」



 ははは。ホント、元気いっぱいに育ってくれたなぁ〜。ちょっとやんちゃ過ぎるけどね。


 アキパパに話をしたら、



『女の子向けのアニメもあるのにそっちにハマっちゃったかぁ〜。まぁ、あっちも過激な必殺技あるんだけどね···。小さい子がこういうのにハマるのは世界が違っても一緒だなぁ〜』



 だってさ。アキパパの世界でもひーろーに憧れるお子さんは多いみたいだね。


 ただ···、エーレタニアには魔法があるから再現できちゃうってのが問題だよね···。アトラには力の使い方を間違えないように教えてあげないとね。

 作者オリジナルの『食品戦隊グルメンジャー 明石海峡大橋の死闘!』はいかがでしたでしょうか?

 アトラちゃんが非常に濃いキャラになってしまったため、作者も対抗しなければ!と思ってこんな話になってしまいましたよ(笑)。

 元ネタはほぼ地元のはりまちほーのグルメですね!玉子焼きはたこ焼きをダシで食べる、明石の代表的なグルメですね。お手頃価格なので、明石駅の南にある市場『(うお)の棚』には多くの店があっていつも大行列ですよ。あげ板に玉子焼きが載っており、ダシにつけて食べるのでたこ焼きより生地は若干固めです。

 プルオクトパスは日本語にすると『ひっぱりだこ』、こちらは西明石~神戸市内で販売中の大人気駅弁『ひっぱりだこ飯』ですね!ツボの口のヒモを解いて食べるんですよ。まさに封印のひもですね。

 ストレイトは『海峡』の英語『Strait』ですね。川の流れのように潮流が速い船の難所でもあります。

 ビッグブリッヂの死闘はファイナルファンタジー5の人気曲から名前をいただきました。明石海峡大橋は世界第2位の長さの吊り橋ですから、ビッグブリッヂで間違いないでしょう。

 『()・ツバガニ王国』はまもなく兵庫県の日本海側が期間限定で『カニ王国』と、観光ネタとして独立するところからです。松葉ガニですね~!日帰りで作者も行きますよ。

 キングオブビーフは神戸牛ですね。作者がアメリカに行った際に神戸出身と言えばみんな「コーベビーフ!」って言ってきましたので、知名度は抜群なんですよ。『機動武闘伝Gガンダム』の『キングオブハート』にかけています。


 ···濃いネタ多すぎたなぁ~(笑)。気になった方はぜひ食べに来てくださいね。神戸牛は高すぎるけど···。


 ちなみに明石にはご当地戦隊がいまして、『軌道星隊シゴセンジャー』と言います。日本標準時の子午線が明石市立天文科学館を通るからなんですね。

 今後もアトラちゃんは濃いキャラとして大活躍しますので、ちびっ子ひーろーの活躍にご期待ください!


 さて次回予告ですが、リナちゃん編の前半2話をお届けします。あまりにもコルくんと仲が良すぎたためにお子さんが7人も生まれて、リナちゃんとコルくんは子育てで猛烈に大変になってしまいます!一家だけで9人家族ですから、しゃべりだしたら誰が誰かが作者でも『赤とんらん』(某リメイクされたRPGの混乱表記)してしまいます(笑)。そんなドタバタなリナ家の様子をお届けしますよ~!


 次回は本日夜に投稿します。それではお楽しみに~!

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