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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
それぞれのその後

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ケン編-01 立ち会いは強く当たって、あとは流れで行く作戦!

 今回からはケンくん編を4話お届けしますよ~。

 ミルと結婚したぼくは、ちょっとした事業を興すことにしたんだ。それが一段落したらまた冒険者をやりたいけどね!



「じゃあ、ミル。行こうか!」


「はい~!どうなるか楽しみですね~!」



 今回はママも来てくれるんだ。ママは最初は行きたくないってゴネちゃったけど、ぼくの計画を話したらなぜか乗り気になっちゃったんだよ。



「さーて!あの連中が言う事聞くかはあたしにかかってそうね。ケンの計画がうまくいくようにサポートするわよ~!」



 こうして、ぼく、ミル、ママの3人はアクロを飛び立ち、一路アイム島の青竜の集落へ向かうことにした。ミルはぼくに乗ってもらってるよ。


 2時間弱でアイム島上空に着いちゃったね。さて、降りようとしたらママが、



「ちょっとしたあいさつしてからにしましょうか!ついてきなさーい!」



 そうしてママが急降下!それにぼくも続いた!向かう先は···、集落だ!


 そして地上ギリギリで急上昇!近くにいた青竜はふっ飛ばされてしまってたね。···いいのかなぁ〜?


 そうしてぼくたちは青竜の集落に降り立った。すると、ママのパパとママであるムートさんとティアさんがやって来た。



「ナナーー!さっきのはナナだったのだな!?すごい速さだったな!」


「ナナちゃん!帰ってきてくれたのね!?寂しかったわ~!あら、隣りにいるのはケンくんと···、金竜!?どちら様かしら?」


「あ〜、パパ、ママ。今日は帰ったわけじゃないのよ。この子たちを見送りに来ただけなのよ」


「見送り?どういうことだ?」


「うちのケンがこの金竜のミルちゃんと結婚してね、うちの集落のドラゴン全員に仕事を持ってきたのよ」


「あら!?孫が結婚ですって!?私は知らない間にひいおばあさんになっちゃってたのね!?」


「それに仕事だと···?どういうことなのかな?」



 今の長であるおじいちゃんとおばあちゃんにはちゃんと説明しないとね。かなり抵抗されそうだからね!···よし!フユが前に言っていた『立ち会いは強く当たって、あとは流れで行く』作戦でやってみよう!



「おじいちゃん、おばあちゃん。ぼくは青竜として、もっと世界の人々に貢献できるようになりたいんです。そのためには集落みんなの力が必要なんです。協力してくれませんか?」


「協力?ケンよ、何をするつもりなのだい?」


「パパが創った高速飛行魔法で、世界中に人や物を届けたいと思ってます」


「高速飛行魔法?まさか、さっきの飛行は!?」


「そうです、おじいちゃん。これが使えるようになれば、海や山を越えるなんて簡単にできるし、あっという間に着きます。アクロからここまで2時間程度でしたし」


「そんな短時間で海を越えただと!?信じられん···」



 まぁ、そりゃそうだよね。ぼくだってできるまではそう思ったもん。じゃあ試しに乗ってもらおうかな?



「じゃあ、試しにぼくに乗ってください。人モードになってね」



そう言うと、おじいちゃんとおばあちゃんは人モードになったよ。じゃあ、ちょっとだけ(・・・・・・)飛ばそうかな!?



「じゃあ、ママ!ちょっと1周(・・・・・・)してくるね~!」


「1周···、あぁ~、飛ばしすぎないようにね~」


「じゃあ、行きますよ!しっかり捕まってて下さいね~!」



 そうしてぼくは飛び始めた。そして···、一気に速度と高度を上げた!!



「なあっ!?は、速い!?しかも!まだ上昇するだと!?」


「あっという間に島が小さくなったわ···。これが高速飛行魔法···」


「まだまだこれからですよ〜!」



 現在高度10000m、対地速度900km/h。さあて、ぼくのとっておきのフライトプランを実行するよ!


 ぼくはドラゴンキャノンの要領で魔力を超圧縮し始めた!ぼく自身が青白く輝き始めて、おじいちゃんとおばあちゃんは驚いた!



「ケンくん!?な、何をする気だ!?」


「安心してください。飛ばしますよーー!!」



 超圧縮した魔力を、ジェットエンジン魔法に注ぎ込み始めた!一気に加速力が強まり···!



 ドォーーーン!!



 音速の壁を突破した!


 ぐんぐん加速し、現在の対地速度は4500km/h!!マッハ4ってアキパパのフライトナビ魔法で作られたヘッドアップディスプレイに表示がされてるね!これ以上速度を上げると旋回が厳しいからこの速度を維持して1周しよう!ボルタニア大陸を!!



 4時間後、ぼくはアイム島に戻ってきた。結構魔力がギリギリだったなぁ~。慣れてきたからだいぶ魔力消費量は抑えれたからここまで飛行できるようになったけど、ちょっとだけ調子乗っちゃったね!でも、気持ちよかったよ!


 着陸しておじいちゃんとおばあちゃんに声をかけて降りてもらおうか。



「着きました〜!いかがでしたか?青竜はこんな事もできるんですよ!それを知ってもらいたかったんです。···あれ?おじいちゃん?おばあちゃん?」



 へんじがない。ただの···、あれ?なんだったっけ?アキパパが言ってたのは?まぁいいか!どうしちゃったんだろう?その疑問に答えたのはママだった!



「ケン···?あんた、どんだけ飛ばしたのよ···?気絶しちゃってるわよ?」


「えっ!?ちょっとだけ音速を超えた程度(・・・・・・・・)だけど!?」


「あぁ~、それだわ。あんな速度出さないから、恐怖で気絶しちゃったのよ。あたしが降ろすわ」


「ごめんなさ〜い!ママ!」



 ちょっとだけ調子乗りすぎちゃったね···。でも、可能性が見せられたのは良かったんじゃないかな?そしたらミルからもツッコミが入った!



「ケンが調子に乗ると、良くないことが起きますね~。次は通常飛行で十分でしょうね~」



 うぅ···。ごめんなさい!

 一筋縄じゃいかないと考えたケンくんは祖父母を驚かせる目的で超音速飛行を行いました!こういうことができる!というデモンストレーションは非常に大事なんですが、かなり過激でしたね(笑)!これによって高速飛行魔法という概念が青竜の集落にも効果的に伝えることができたので、ケンくんの作戦は一応大成功といったところでしょうか?


 さて次回予告ですが、ケンくんとミルちゃんは集落に住むことにして高速飛行魔法をみんなに教え始めます。ケンくんが使う魔法を見た皆さんは、魔法を教えてもらおう!となり、ケンくんの計画は順調に進み始めます。


 それではお楽しみに~!

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