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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
それぞれのその後

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ナツ編-15 ホームステイを受け入れ!

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、そちらもご覧になってくださいね~!

「···わかった」


『ありがとね〜、ナツ!じゃあ、明日連れて行くわね!』


『スウとカークとルメをよろしくお願いするね』


「···うん。リナ、コル」


『ぼくのところのクオンもよろしくね』


「···うん。ケン」



 先日、実家に帰った時にうちへホームステイする話が女湯で盛り上がったらしいぜ。まぁ、うちは表向き(・・・)は飲食店やってるからな。接客とかの勉強にはなると思うぜ。


 今回はフーと同い年の子ということで、コルとリナ夫妻からはスウ、カーク、ルメの3人、ケンとミル夫妻からは、クオンが来る事になった。4人預かるわけだな。


 さらにフユのところのモンドも来る。合計5人のガキンチョの世話をするんだよ。これは結構大変だぞ!?



「···おい?一気にそんな人数受け入れて大丈夫かよ?」


「···まぁ、だいじょぶでしょ。来るにあたって厳しくしつけたって言ってるし。···それに、お店手伝ってくれるのはありがたい」


「逆に苦労しそうな気がするけどな。まぁ、なんとかするか」



 ちなみに預かる期間は1週間だ。それぐらいならいいか。


 今回は空き部屋2つに2段ベッドをコルたちが運び込む事になっている。うちでの負担は食費ぐらいだな。



 そして、ホームステイ開始日となった。もちろん今日は定休日だし、昨日の夜は裏の仕事をあいつと一緒にきっちり終えている。


 昼の直前にコルたちがやって来た!まずはコルとリナ夫妻が来た。全員連れてきてるから多いな。



「久しぶりに来たわね~!フーちゃんの誕生お祝いの日以来よね~!」


「そうだね。あれからもう3年以上経ってるのかぁ~。早いなぁ~」



 その後すぐにケンとミル夫妻も来たぞ。



「あっ、姉ちゃんたちがもう来てるね。お疲れ様!」


「こんにちは~!先日里帰り以来だね~」


「「ケン、ミル!お疲れ様!」」



 続いてフユとユキ夫妻もやってきたぞ。これで勢揃いだな!うちも含めたら総勢20人だ。


 今日は、昼食を一緒にしてから子どもたちを預かって、ちょっとした研修をやるんだ。ちびっ子だからそんなに難しい事はさせないけどな。



「じゃあ、今回預かるちびっ子たち!簡単に自己紹介しておこうか!」


「「「「はーい!」」」」


「じゃあ、まずはボクから!せきりゅうのスウです!まほうがとくいです!」


「つぎはおれだな!はくぎんりゅうのカークだぜ!おれもまほうがとくいだぞ〜」


「じゃあつぎはあたしね!せきりゅうのルメよ。あたしもまほうがとくいなんだ〜!」


「え〜っと···、つぎはわたしだね~。せいりゅうのクオンで〜す。まほうはまだまだです~」


「おう!モンドだ!パパにきたえられてるぞ~!まほうはまだまだだけど、けんじゅつとそうじゅつをしゅぎょうしてるぞー!」


「は~い!フーで~す!みんなにおみせのてつだいのしかたをおしえるよ〜!」



 全員自己紹介したな。さーて、ここからが大変だぞ。って言ってもオレはなにもしないんだけどな。あいつとフーが教えることになってるんだ。



「···まず、店内では魔法禁止」



 そこからかよ!?ま、まぁな···。その通りなんだけどな。



「しんたいきょーかはいいけど、あしこしだけだよ~。つかれるからね~」



 まぁ、それぐらいはな。ずっと立ちっぱなしはしんどいからな。



「···飛んじゃダメ。風で料理が冷めちゃう。歩いて持って行く」



 ···そんな問題だろうか?客の頭の上を飛ぶってのはさすがにマズいって言ったほうがいいと思うけどな。



「ちゅうもんはおきゃくさんにかいてもらって、そのかみをここにはさんでね~!ママがすぐにつくって、ここにりょうりがちゅうもんしたかみといっしょにおかれたらもっていくの〜」


「···お客さんがお店を出ようとしたら、お皿をここに持ってきて、テーブルを拭く。···ここまではいい?」


「「「「はーい!」」」」


「···ん。じゃ、実際にやってみようか」



 簡単に説明してから、実際にやってみた。客役はオレだ。注文用紙に今日のちびっ子たちのおやつを5枚に分けて書いて、それぞれに渡した。


 フーは監督だ。···なぜか貫禄を出そうとして腕組んで真剣っぽい眼差(まなざ)しで見つめていた。···どこでそんな事を覚えたんだ?



「ナツママ!ちゅうもんもらったよ!」


「ナツママ!ちゅうもんはいったぞー!」


「ナツママ!ちゅうもんもらったわ!」


「ナツママ~!ちゅうもん〜」


「ナツママ!ちゅうもんだぜ!」



 ちびっ子たちがカウンターに注文用紙を挟み、それを見たあいつは置いた紙の上におやつを載せた皿を置いて、卓上ベルを『チーン!』って鳴らした。


 ちなみにあいつのことは『ナツママ』と呼ぶようにリナとケンにしつけられたようだ。アキさんやハルさんを『アキパパ』『ハルママ』と呼ぶからだそうだ。


 気づいたちびっ子たちがやってきて、注文用紙と一緒におやつが載った皿をオレのテーブルに持ってきた。



「おまたせしました!」


「またせたな!」


「またせたわね。どうぞ~」


「おまたせしました~」


「へい、おまち!···でよかったか?」



 ···ま、まぁいいんじゃないか?ってかモンドだけなんか違ってるような気がするが?あいつの兄貴が仕込んだのか?


 さて、腕組みながらちびっ子たちの接客を監督していたフーは···、



「うん!それでいいよ~。きをつけないといけないのは、ころんでおりょうりがダメになっちゃうのと、おきゃくさんにかけないことだよ〜!なにかわからなかったらフーにきいてね~!」



 まぁ、ちびっ子たちの手伝いだからこんなもんだろ。あとはオレがフォローすればいいか。



 練習も終わったので、ご褒美のおやつタイムだ。ちびっ子たちは大喜びだったぜ。働いてご褒美をもらうのは大事だからな。

 5人のちびっ子たちがナツちゃんのお店にホームステイに来ました!作者は父方の実家はおもちゃ屋、母方の実家は酒屋でして、特に母方の実家には幼い頃からよく遊びに行ってお店を手伝っていましたね~。レジ打ちや配達時の集金をやって、電卓の扱いや接客技などを覚えました。近所では『レジ坊や』と呼ばれてちょっとだけ有名でしたね~。40年近く前の、本当に懐かしい思い出ですよ。今でもこの時に覚えたスキルは役立っていますね~。

 そんな作者の幼少期の思い出を基に今回のお話を書いてみました。幼い時の経験はその後の人生に大いに役立つことが多いので、いろいろ経験させてみてはいかがでしょうか?


 さて次回予告ですが、接客の練習が終わったので実際にお客さんを入れて接客をします。王都では普段見かけることのないドラゴン族、しかもお子さんが店員さんをやってるのを見て常連客は驚きますよ~!


 明日からは10日まで21時過ぎ、11日は夜勤なので朝に投稿します。お楽しみに~!

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