ナツ編-11 賑やか過ぎるパーティー!
「あら!フユ、ナツ!久しぶり〜!」
「元気そうだね!久しぶり!フユ、ナツ!」
「「リナ、コル!久しぶり!」」
コルとリナは今日も元気いっぱいだ。リナの周りに3人のお子さん、コルの周りに2人のお子さん。そして2人の膝上に眠っている竜モードの赤ちゃんが1人ずついた。
「フユ、ナツ!久しぶり!先日届けた魚はおいしかった?」
「2人とも久しぶり~!元気そうね〜!」
「「ケン、ミル!久しぶり!魚おいしかったよ!」」
ケンとミルの周りには3人のお子さんがいた。
ここから自己紹介が始まるんだが、人数多いからまとめておくぜ!
まずはコルとリナのお子さんだ!
・スウ(赤竜・男の子・魔法系)
・カーク(白銀竜・男の子・魔法系)
・ルメ(赤竜・女の子・魔法系)
・ネリヤ(白銀竜・女の子・魔法系)
・ヴィー(白銀竜・女の子・物理系)
・クー(赤竜・女の子・物理系)
・セイ(赤竜・男の子・物理系)
スウ・カーク・ルメが3つ子、ネリヤ・ヴィーが双子、クーとセイが双子の赤ちゃんで、今は竜モードだ。
もうこの時点で魔力判定をしていて、全員ドラゴン族にしては魔力量が桁外れに多いが、さらにずば抜けて多い子は魔法系みたいだな。
次はケンとミルのお子さんだ。
・クオン(青竜・女の子)
・ロフィ(金竜・男の子)
・アトラ(金竜・女の子)
ロフィとアトラが双子の赤ちゃんで竜モードだ。この子たちも魔力量が桁外れに多い。物心ついたら高速飛行の訓練も少しずつしていくようだぞ。
フーとモンドは、リナの膝上で寝ている竜モードの赤ちゃんに近づいた。
「ドラゴンぞくのあかちゃんかわいい~!」
「(フー!ねてるからしずかに!)」
「(ごめんね~!リナお姉さん、ちょっとだけさわっていい?)」
「いいわよ〜!この子はセイよ~」
「(セイくん!かわいい~!ぷにぷに〜!)」
「うふふ!フォトちゃんもモンドくんもかわいいわ。小さい時のフユとナツにそっくりね~」
「えっ!?おれってパパにそっくりなのか!?」
「話し口調が違う程度ね。元気なところはそっくりよ」
「おうっ!『たいりょくきょうゆう』ってのうりょくもあるからな!」
「あら!?もう共有を使いこなしてるのね?」
「フーも『じょうたいのきょうゆう』ってのうりょくあるよ~!ママとパパとおなじじょうたいになるの〜」
「へぇ~!すごいわね~。フユ、ナツ?もう鍛えてるの?」
「そうだね。フーと一緒にやってるよ」
「···店の手伝いを分身の術使ってやってくれてる」
「す、すごいわね···。うちも上3人には魔法の訓練始めたところよ。うちも伸ばせるところは伸ばすわよ~!」
「リナ、ほどほどにね〜」
「わかってるわよ、コル。楽しくやらないと伸びないってわかってるんだから!」
この2人が本気で鍛えたらとんでもない事になるだろうなぁ~。うちでもすでにとんでもない事になってるけどな!
「ぼくのところはのんびりやってるよ。クオンは青竜だからか、固有魔法の飛行ができ始めたから、マスターしたら魔法と高速飛行を教えるよ」
「ケンも世界中飛んで大変でしょ?」
「ははは。フユの予想通りじゃないよ。やっと落ち着いたから、最近はミルとのんびり魚獲りやってるよ。先日の魚がそれなんだ」
「···ゆっくり過ごすのも大事」
「ナツがそれ言うと説得力あるなぁ~」
「···今度、ケンの魚を使って新作作るから、食べに来て」
「ありがとう!姉ちゃんたちも一緒に行かせてもらうね!」
あいさつも一通り終わったな。俺はあいつに声をかけた。
「おい?そろそろ仕込まねえと間に合わなくなるぞ?」
「···そだね。···みんな。···今日はナツのお店の出張版だよ。···楽しみにしてて」
「やったぁ~!ナツの料理を、あたし楽しみにしてたのよ~!」
「ナナー?それってオレの料理じゃないからって意味も含んでるなー?」
「そうよ?アンタの料理で結果的に『一家心中』になったら町が大騒ぎになるわ。まぁ、ナツが作ってくれたらその心配もないし、王都まで食べに行く手前も省けるわ~!」
「そんなひどい事になった事はあんまりないけどなー?」
「···アンタ、それ本気で言ってる?あたしたちはともかく、孫たちは小さいんだから大事に至るのよ!」
「そ、そうかー···」
リオさんの料理は博打だからなぁ~。できれば俺も勘弁してほしいぜ。まぁ、俺たちで作ればいいんだけどな!
さて、仕込みを始める事になったが、量が多そうなのでリオさんの家のキッチンを借りて行うことになった。ここでもあいつは分身の術で超速で調理し始めた。
分身していることから、フーも状態の共有で4人に分身して、2人は調理の手伝いを、2人はコルとケンの子どもたちと話していた。
「フーちゃんって呼ばれてるのね?いやぁ~、ナツと同じように分身して手伝いつつ、うちの子どもたちと話すなんて器用ね~!」
「ナツの分身の術もすごいよね。ぼくも多少使えるから、あの状態のスゴさがよくわかるよ」
リナとケンが驚いてる中、子どもたちはキッチンからちょっと離れたところからあいつの調理を観ていたわ。近づきすぎたら分身したフーが下げさせているな。
そして30分後···。
「···ナツ特製の『かれーうどん』。···細麺だから小さい子でもだいじょぶ」
「さすがナツね!じゃあ、いただきましょうか!」
「「「「いただきま〜す!!」」」」
総勢24人が食べるには狭いので、外でアウトドア用の机とイスをアキさんの家から持ってきて食べたぜ。
「「「「おいし~い!!」」」」
この『かれー』というのは本来辛いらしいんだが、あいつ特製なので小さなお子さんにも食べやすい味にカスタマイズされてたな。
「···夜はお楽しみに」
夕食は豪華になりそうだぞ?
リナちゃんとコルくんの子どもの名前の元ネタはフィンランド語の1から7までの数字からですね。人数が多すぎるので、日本人の一郎、次郎···というのでいいや!と思って探しました。リナちゃんとコルくんは仲が良すぎて7人もお子さんが生まれました。名付けする作者は大変ですよ···。
ケンくんとミルちゃんのお子さんの元ネタはトラックの車種名ですね!ケンくんが航空輸送業を営んでますのでね。航空会社じゃあちょっとバリエーションがないのでトラックにしました。
みんなまだまだ幼いので活躍はもうちょっと先ですね。全員活躍するお話をリナちゃん編で用意しております。
ケンくんは会社がある程度軌道に乗ったので、ある程度自由に過ごしています。というか、子育てで忙しいんですけどね。
さて次回予告ですが、ナツちゃんのスペシャルコースの夕食を堪能し、みんなで温泉に入ります。温泉回ですよ〜!
明日と明後日は朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに〜!




