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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
それぞれのその後

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アクロ温泉にあった遺跡 その1

 今日2話目の投稿です。朝に1話投稿してますので、順序は気にせずに読んでくださいね~。

 このお話から子どもたちのお話を7話連続でお届けしますよ。

 ムーオとの決戦前におれたちが初めての冒険者依頼として請けた下水道清掃。


 単なる水魔法での高圧洗浄で終わるかと思いきや、なんと魔獣が住み着いていたんだ。



 ムーオとの決戦後、冒険者業を再開したおれたちが冒険者ギルドに向かうと···



「あれ?これって先日おれたちがやった下水道の件だよね?」


「そうよね。デスアリゲータなんて凶悪な魔獣が住み着いていたんだったわね」


「今回は調査って書いてるね。ってことは、ぼくたちが請けたほうがいいかな?」


「···ま、ナツたちが一番詳しいからね。請けとこうか?」


「「「さんせー!!」」」



 というわけで、またまたおれたちは下水道にやって来たんだ。


 前に下水道で魔獣が出たって話をパパにしたら『やっぱりゲーム同様に下水道には何かあるんだなぁ〜』って言ってたね。どういう意味なんだろう?



「さ〜て!調査って事だけど、どこから調べる?」


「もちろん、前回行ったことない場所よ!」


「でも、どこ通ったか忘れちゃったよ。姉ちゃんは覚えてる?」


「うっ···。さすがにちょっとそれは〜···」


「···地図アプリでオートマッピングされてるけど?」


「えっ!?ホントだ!ナツの言うとおりどこ通ったか色でわかるね」


「じゃあ、それで色が変わってないところを調べましょう!迷わずに済むわね〜!」



 というわけで、地図アプリのおかげでおれたちは効率よく調べることができたんだ。


 温泉町だと下水は夕方以降が多くなるから、それまでに出ないと大変なことになっちゃうし、ありがたいよ。



 さて、まずはおれたちが住んでる場所から下水処理スライム場までは確認済みだから、それ以外だね。温泉宿方面に進んでみよう!


 前回通ったところから分岐して温泉宿方面へ曲がると、いきなり魔獣が現れた!腰程度の高さの小型の魔獣がわんさかいた!



「やっぱりこっちから入っちゃってるみたいだね。ナツ!」


「···うん、お兄ちゃん!」


「「秘技、疾風迅雷!」」



 おれとナツで一気に蹴散らしてやった。


 さすがに下水道の中で魔法は使えない。崩れちゃったら埋もれちゃうからね。


 それと剣術も斬撃を飛ばす弦月斬も避けたほうがいい。要するに近接攻撃のみになっちゃうんだよ。狭いから仕方ないね。



「いっぱいいたわね···。ということはこっち方面が怪しいわ」


「そうだね。そういえばフユ?アキパパの魔獣レーダーって反応しないのかな?」


「地下はわかんないんだって。この前ムーオのいたダンジョンでやったあの魔法じゃないとわかんないみたいだよ。まぁ、今回はおれたちの仕事だからパパに頼るのはなしでいこうと思うんだ。どうしようもない時は頼るつもりだよ」


「ケン?あんまり楽しちゃ後が大変になるわ。時間はあるんだから慎重にやりましょう」


「そうだね。今日で完了させる必要もないしね」



 ゆっくりと温泉町の方へ進んでいくと、魔獣がまた現れた。今度はケンが殲滅しちゃったね。


 明らかに魔獣が増えてきた。先日のデスアリゲーターほどじゃないけど、それでも魔獣がいる事自体がおかしいからね。どこかにつながってるんだろう。


 そうして慎重に進むこと2時間。おれたちは魔獣が入り込んでる場所を特定できたんだ。ただ···



「ちょっと···。ナニコレ!?」


「何かの建物···?」


「···遺跡かな?」


「ダンジョンかもしれないね」



 地上の地図と合わせると、温泉町からシーケンスダンジョン方面へ向かう地下にそれはあったんだ。


 下水道の壁が崩れた先には、見たことのない建物?があって、そこから先にまだ通路はあったんだけど···、どうしようか?



「みんな、どうする?」


「···ナツは引き返したほうがいいと思う」


「ぼくもそう思うよ。今回の依頼は『下水道の調査』だから、これを発見した!って報告で完了だと思う。下手に入って何があるかわからないしね」


「わたしは入りたいけど···。ケンの言う通りね。この中の調査の依頼が出たら請けることにしましょう。相応の準備をした上でね!」


「「「さんせー!!」」」



 場所はわかったから、次はすぐに来れるね!でも、道中の下水道には魔獣がいるから、それも退治しておいたほうがいいかもね。下水から魔獣が出てきたらびっくりしちゃうもんね。


 そうして午後2時過ぎにおれたちは冒険者ギルドに戻ったんだ。



「なるほど···。これはちょいとあんたたちでは荷が重いね」


「えっ?そうですか?」


「いくら実力があってハルちゃんのお墨付きがあっても、経験がないからね。次にそこの調査を行う時にはあんたたちだけでは請けさせられないだろうね」


「そうですか···。わかりました」


「まぁ、そうがっかりしなさんな。あんたたちだけ(・・・・・・・)では請けさせられないなら他の人と一緒ならいいって事だよ」


「あっ!?そういう事か!」


「気付いたかい?ハルちゃんに相談しな。あの子が同行するなら請けさせてやるよ。これが今回の報酬だよ」


「はい!ありがとうございました!」



 その日の夜、おれたちはママに今日の遺跡の話をしたんだ。



「···そう。···いいよ。よく引き返す判断したね」


「ダンジョンだったらおれたちって魔獣がいないシーケンスダンジョンとラストダンジョンだけだからね」


「そういえばハルママは遺跡の話って知ってるかしら?」


「···いや?初耳だね。たぶん、アキもリオも知らないと思うよ」


「あれってなんだろうね?ぼくは今から次に探索の依頼が来るのが楽しみだよ~!」



 こうして下水道調査については無事終了した。次は遺跡調査だよ!

 最終章でフユくんたちが初めて請けた依頼のその後のお話です。

 多くのRPGや小説でも下水道には必ず何かしらあるんですね~。本作でもそれは同様ですし、実はこの後のエピソードでも別の場所の下水道は登場しますよ~。


 さて次回予告ですが、フユくんたちが発見した遺跡の内部を調査します。どこから魔獣が入り込んでいるのか?そしてどういった目的の遺跡なのかが判明します。


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに~!

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