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【11/20番外編再開!】アキの異世界旅行記 すぴん・おふ!  作者: ぷちきゅう
神様の憂鬱

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神様の憂鬱-13 まさか···、生まれ変わり!?

 今日と明日は土日なので朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~。

 今回のお話は短めです。

 アキくんの新婚旅行もトラブル続きで、オレはナビくんと一緒に腹抱えて笑っていた。


 そんな中、次代の整調者(ピースメーカー)候補をナビくんが見つけたので、さっそくスカウトすべく、面接をしよう!おいでませ〜!



「おや···?ここは?···あなたが犯人ですか?殺しますよ?」


「ちょちょ!?待って!話を聞いて!!」


「どういう目的か知りませんが、この私を連れ去るとは度胸があるのか、ただのバカなのか···。まぁ、いつでも殺せますから、話を聞いてあげましょう」



 思ってた以上に物騒なヤツだなぁ〜。ハルちゃんの出身地の人の中で一番の実力者を呼んだら、殺されそうになったわ···。ホント、この世界の住人は神様の事を大事に考えてないわぁ~。


 まぁ、結果的には採用してムーオに関する情報を収集してもらうことにした。多少情報が集まればいいけどな。



 そんな中、ハルちゃんとナナちゃんにそれぞれ双子の赤ちゃんができちゃったことが発覚した!


 おぉ〜!めでたいね~!って事は、アキくんとハルちゃんのお子さんは神狼族確定だわ。アキくんの旅行者(トラベラー)も受け継ぐんだよなぁ~。···ちょっとマズくね?



「ナビくん。ちょっとGP使ってアキくんのお子さんの能力制限しようと思うけど、いけるかな?」


「どんな制限をかけるんだい?」


「まずは『旅行保険』だな。さすがに死んでも蘇生できるのはチート過ぎるからな。あとは子孫の数の制限を追加しよう。存在できる神狼族は10人としよう。これなら身内だからバカな事を考えんだろう」


「死んだら枠が復活するって事かな?」


「そうだな」


「その制限はいけるけど···、『旅行保険』は無理だったよ~!しかも、いじったらバグって(・・・・)『家族割』なんてのができちゃっててデリートできないよ~!」


「えっ!?なんで!?」


「『契約期間中につき、違約ポイントとして10万GPを頂戴します』って出てるけど?」


「スキルの分際で神に逆らう気か!?ナメやがって!」


「でも、エレくんって顕現して地上に降りてもひどい目にあってるよね?みんなからナメられてない?」


「うぐっ!?そ、それを言われると···」


「まあまあ、家族割って事は本契約はアキくんだけって事になるから、お子さんには継承されないって事だよ。これならいいんじゃない?」


「そ、そうだな···。まぁ、それでいっか!」



 そして、お子さんが産まれた!


 ただ、オレは驚愕した!!アキくんのお子さんのうち、男の子の顔が···!オレが最初に創造した神狼族のレオに似ていたんだ···。髪の色は違うけど···。



「レオ···」


「エレくん···。気持ちはわかるけど、あの子はアキくんとハルちゃんのお子さんだからね」


「ああ···。生まれ変わりなのか偶然なのか···。元気に···、育ってほしいな···」



 そんな心配は無用だった。元気でたくましく、わんぱくなお子さんだったよ!たった3歳でトランスまで使いこなすなんて、レオ以上だな!


 しかも頭がいい!アキくんが学園で講師してるから、教え方が上手いんだなぁ~。···一部オレ以上なんだけど?


 自分の子どもでないにも関わらず、暖かく見守っていたんだ。



 そして、どうやら家族旅行に出かけるようだな。そういえば、まだ出産祝いを渡してなかったな~。この機会に渡しておくか!


 しかし、オレが直接渡しに行くとアキくんに襲われそうなんだよなぁ~。男の娘にしちゃってものすごく恨んでるからなぁ~。どうしようかな~?


 おっ!そうだ!配達してもらえればいいんだよ!それだったら以前の結婚祝いの時のような目にあわずに済むぞ!


 というわけで、オレはアクロにある運送屋に行ったら···。



「はぁ?直接持ち込んだ方が早いだろ?なんでうちが持っていかなきゃならねーんだ?」


「いや、私が渡すとちょっとまずいのでね」


「はぁ?ますます怪しいな?危ないものとかを送りつける気か?うちでは受けられんな。帰ってくれ」


「そう言わずに!運賃は倍出しますから!」


「そうは言うが、オレらだけでなく受取先まで迷惑かけるわけにゃいかねえ。だいたいなんだ、それは?見たところ紙のようだが、そんな頑丈な紙なんて見たことねえな。ますます怪しいぞ!」



 う〜ん···。段ボール箱なんてこの世界にはないからなぁ~。仕方ないな。GP使って洗脳しちゃえ!えいっ!



「···ありがとうございますぅ。明日配達···、しておきますぅ···」



 ヨシ!これでOKだ!最近はGPがちょっと余ってきたから、こういうくだらん使い方をしてしまうな。昔を思えば贅沢になったもんだな。


 そういえば、神を辞めて人になる時って余ったGPってどうなるんだ?退職金として支給されるのか?あとでナビくんに聞いてみるか!


 洗脳した配達員がアキくんの家にお祝いを無事届けてくれた。子どもたちは大はしゃぎだなぁ〜!喜んでもらえて、おじさんは嬉しいよ!


 そして段ボール箱はリサイクルするため回収しておいた。オレが神を辞めた時の引っ越し用に使うもんね!

 神狼族は両親の能力を子が受け継ぐという能力を持っているため、アキくんの旅行保険が受け継がれると自然死以外で死ぬことがなくなってしまいます。そのために制限を設けようとしたらバグってしまって『家族割』になってフユくんとナツちゃんまでの適用になりました。保険料かかりますけどね。


 そしてフユくんはなんと初代神狼族のレオくんとそっくりとの事で、エレくんは神様を辞めた後は甘々な対応をしてしまうんですよ(笑)。悲劇の反動ですね~。


 出産祝いを届けてもらう際もエレくんは運送屋さんとモメてしまいました。これも運送屋さんの言い分が正しいですね(笑)!


 さて次回予告ですが、次世代整調者の面接の様子をお伝えします。ヨウくんとコルくんですね~。

 次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!

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