短期留学編-24.学園がある町の領主さんにごあいさつ〜!
今日はひーじーちゃんとひーばーちゃん、それとリオおじさんとナナお姉さんと一緒に学園があるカイジの領主邸にやって来たんだ。
ここのカイジの領主さんはカーネさんとアイリさんの兄妹。2人ともリオおじさんと一緒に大魔王と戦った整調者さんだ。
「おお!待ってたぞ!済まんかったなぁ〜。所用で入れ違いになってしまってな」
「いえ、領主の仕事を考えたら当然ですよ」
「ははは!そう言ってもらえると助かる。して、後ろにおる子たちがアキのひ孫なのだな?」
「はい。じゃあベルノくん、ソラちゃん。ごあいさつして」
「はい!セミダクター大陸のドナー帝国の自治領、アクセプタ大統領ホールの息子のベルノと申します。よろしくお願いいたします」
「セミダクター大陸のドナー帝国皇帝の娘のソラです。よろしくお願いいたします」
「···これはこれは年に見合わず丁寧なあいさつだ。おっと!?これは失敬。アキのひ孫とのことで一般人と同様の対応をしてしまったな。ここカイジの領主であるカーネだ。よろしく頼むぞ」
「「はい!」」
「ははは!アキよ。ひ孫は立派な王族だな!」
「ははは···。まさかひ孫がこんな身分になっちゃうなんて思いもしなかったですよ」
「誰しもそう思うであろうな。おっと!?立ち話もなんだ。応接室へ案内しよう。アイリももうすぐ仕事が終わるだろうから、ゆっくりしてくれ」
この大柄な人がカーネさん。もう見た目だけで強そうに見えるよ!こんなすごい人が領主だなんて、この町の人たちは安心できるよね!
そして応接室にやって来た。そしたら、ソファに誰か座ってたんだ。
「おっ?アイリよ。もう終わったのだな?」
「ええ、ついさっき。ちょうど良かったですわ。お久しぶりですね、アキさん。そしてそちらがひ孫さんですわね?」
「ご無沙汰してます、アイリさん。それじゃあベルノくん、ソラちゃん。もう一度あいさつしてくれる?」
アイリさんにもあいさつをさせてもらったよ。ものすごくニコニコしてて見てたね。
「まあまあ!ちゃんとマナーがなっていますわね。大変素晴らしいですわ。ではおかけになって。すぐに茶菓子を用意いたしますわ」
そうアイリさんが言ったら本当にすぐメイドさんたちが入ってきたんだ!まるでタイミングを計ったようなかんじだよ!
みんなの前にお茶とお菓子が用意された。こういった場ではいきなり食べたり飲んだりしちゃダメなんだけど···、
「モグモグ!うめ〜なー!このお菓子は好きだぞー!」
リオおじさんはすぐにお菓子を全部食べちゃった···。誰も注意しないし、すぐにメイドさんがお菓子のおかわりを持ってきたんだ。
···もしかして、いつもそうなの?
というわけで、ぼくたちもいただいた。
「あっ?これ、おいしい」
「うん!おいしいね〜!」
「うふふ···。お気に召して良かったですわ。せっかくですし、持ち帰り分も用意してますわ。モンドさんとフーさんにも食べてもらってくださいな」
「「ありがとうございます!」」
というわけで、おみやげもらっちゃった!ぼくたちの無限収納ポシェットに入れさせてもらったよ。
これを『ワンワン!どらいぶ』に移し替えると、とうちゃんやフーおばさんの無限収納ポシェットにつながってるので、今すぐ取り出せるんだ。···すごい機能だなぁ〜。さすが元神様の神器だよ。
いろんな話をしたんだけど、やっぱりひーじーちゃんが言った事になっちゃったんだ。
「よし!それじゃあせっかくだし手合わせ願おうか!」
「···ひーじーちゃん?ホントに言った通りだね」
「モンドくんとフーちゃんの時もそうだったからね。2人とも、ベルノくんとソラちゃんの実力を知りたいんだよ。付き合ってくれる?」
「うん、いいよ!···勝てないかもね」
「通用しそうにないと思うよ···?」
というわけで庭に出たんだ。ちょっと広い場所があるので、そこでやるようだ。
「じゃあ、2人いっぺんにかかってこい!!」
「「えっ!?」」
「おー、ベルノー、ソラー。本気でやっていいぞー。トランスもしていいぞー」
「リオおじさん!?それはダメじゃないの!?」
「いや、ベルノくん···。おそらくトランスしても勝てないと思うよ···?」
「ひーじーちゃんまで···。ホントにいいの?カーネさん?」
「ああ!全盛期よりもだいぶ年老いたが、それでも負ける気はないな!さあ!どこからでもかかってこい!!」
「···わかりました!それじゃあ···」
「「お願いします!!」」
礼をしてから構えた!しかし···!?
「うっ···!?」
「スキが···、ないよ〜!?」
「どうした?構えておらんが?」
構えてないけど、どこに打ち込んでも対処されそうなんだよ···。ヘタに動いたらやられちゃうよ!?
「はっはっは!これだけでわかったわ!実力は十分!しかし···、ここから先は自分で切り拓くステージに立った。さあ!新たな実力のステージ、思う存分かかってきてステージ上で踊るがいい!!」
···つまり、ぼくたちの実力はもう『教えてもらう』段階じゃなくて『自分で学べ』って事かな?
だったら···!やられるとわかってても攻撃して、やられないようにすればいいんだ!
「わかりました!では···、いきます!秘技!紅葉!!」
「暗殺技、魔力手裏剣!」
ぼくは懐に入って攻撃、ソラは遠距離攻撃だ!ぼくに対応したらソラの魔力手裏剣が、ソラの魔力手裏剣に対応したらぼくの一撃が決まる!
さあ!どう動く!?
「うむ!ではこれはどうだ!?」
ガシッ!!
「えっ!?」
なんとカーネさんはぼくの魔力剣を素手で受け止めただけでなくて握っちゃった!?そして、握った手を上に上げた!!
「うわっ!?」
「ベルノくん!!」
カーネさんはぼく自身を盾にしちゃったんだ!それを見たソラは慌てて魔力手裏剣をキャンセルしたんだ。
「ははは!惜しかったな!いい線いってたぞ!だが、相手の防御力が高いとこういう手段もとれるのだよ」
「まったく思いもしなかったよ···」
「ベルノくんが盾にされちゃったら攻撃できないよ〜!」
「ははは!魔力剣に固執したな?こういう時は武器を放棄して体術で攻撃すればいいのだ。その魔力剣は手から離れても戻ってくるし、相手には使うことができないからな」
「あっ!?」
「気づいたな?これが経験だ。まぁ、さすがにこの幼さでは気づかないだろうからな。これからあらゆる場面が教材だ。後でいいから、『あの時こうすればいいか?』を考えるクセをつけておくといい」
「ありがとうございました。勉強になりました」
「ありがとうございました〜!次は勝つよ!」
「そうだ!その意気だ!だが、次はさすがに年老いて手も足も出ないかもな!はっはっは!」
···いや、それはないんじゃないかなぁ〜?次も勝てるとは思えないんだけど···?
カーネさんとアイリさんは領主という国の重要な役職もあるので、ベルノくんとソラちゃんは王族としての公式のあいさつをしました。
あいさつは大事ですからね~!所作もちゃんと見られてカーネさんとアイリさんは安心してました。こういうところを見られるのは現実でも同じです。
そしてやっぱり試合をすることになりました。まだ勝てるレベルではないですが、こうやっていろんな人と試合することで、どんな対処法があるのか?とかを学んでいくのです。
さて次回予告ですが、次はピムエム皇国へあいさつに向かいますよ~!今回は王族もいるので、普段とは対応が違うようです。どんな対応なんでしょうか?
ベルノくんとソラちゃんの物語は残すところ2話となりました!最後までお付き合い下さいね!
それではお楽しみに〜!




