表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
227/233

短期留学編-21.ベルノ、ソラ、トランスに目覚める!

「ベルノくん!なにかくる!」


「えっ!?」


「こっち!」


「うわっ!?」



 ソラが何かに気づいた!ぼくの服をつかんで思いっきり引き寄せて伏せた!


 魔獣···?もしかして、ぼくたちが仕留めたこの魔獣を狙ってる···?


 そして、そいつらは現れた!


 2足歩行の大型魔獣だ。しかも10体もいるよ!?群れ···、なのかな?


 そしてぼくたちが仕留めた魔獣を···、食べちゃったんだ···。


 ぼくたちが仕留めた魔獣は1体だけ。だから1体だけが食事にありつけてほかの9体は食べれなくてイライラしてきてるのがよくわかったよ···。



「(これはマズイ···。ゆっくりにげよう)」


「(ん!ゆっくりと···)」



 ボキッ!!



「えっ!?」


「(ベルノくん!?)」



 しまった!?目の前の魔獣に気を取られて足元にあった枝を踏んづけて折っちゃった音がしたんだ!しかもぼく、声を出しちゃったんだ···。


 ぼくの声が魔獣に聞こえてしまったようで、1体がぼくを見た!そして···、



「グァアアアーーー!!」



 咆哮(ほうこう)をあげた!すると、すぐにほかのヤツらもぼくを見てしまった!!



 ···やっちゃった。でも、もうどうしようもない。さっきの速さを見ると、身体強化魔法で強くなっても逃げ切れそうにもない···。



「ベルノくん···」


「···やるっきゃない!」



 不安そうにしていたソラに、ぼくは覚悟を決めて言った!


 攻撃だ!逃げても逃げ切れないなら···、ここでやってやる!やらなきゃぼくたちが狩られるんだ!!



「ソラ!ぼくたちがかるんだ!ここでにげたら···、もうまじゅうかりなんてできない!!」


「···わかった。ぜんりょくで···、やる!!」



 カチッ!!



 な···?なんだ···?今、なにかが使えるようになった気分になったんだ···。


 この(たか)ぶる気持ちはなんだ···?魂が奮い立つような···、この力···。なんだか···、今なら···、やれそうな気がする!


 ぼくがソラを見ると···、ソラも不思議そうな顔をしていた。どうやらソラも同じ気分のようだね。



「ソラ?いけそう?」


「ん!なんだかいけそうな気がする!」


「よし!じゃあ一緒になっちゃおう!」


「うん!せーの!!」


「「はぁあああーーー!!」」



 2人同時に気合いを入れた!声を出していくと、力がみなぎってきたぁーーー!!



「「はぁあああーーー!!」」



 さらに声を大きくあげた!声を大きくしたらさらに力が湧いてきたんだ!



 そして···、ぼくたちはついにトランス状態になったようだ。ぼくとソラがお互いの顔を見る。···うん、顔に紋様が浮かび上がってる。とうちゃんやフーおばさんと同じだ。



「ベルノくん···」


「うん!ぼくたちもなれたね!」


「うん!」


「よし!じゃあ···、狩りを始めようか!」


「うん!あんまり時間ないもんね!」



 ぼくとソラが魔力剣を構える!とうちゃんもフーおばさんも言ってたけど、トランスは短時間しか使えないんだ。もう1段階変身した『真のトランス』状態ならほぼ無制限らしいけどね。でも、今のぼくたちはこれで十分だ!この状態なら、とうちゃんとフーおばさんが見せてくれた技だって使えるはず!!



「「合体秘技!双覇・疾風迅雷!!」」



 とうちゃんの剣技である疾風迅雷は集団殲滅用だね!すべての敵に斬りつけていくんだ!この合体秘技はタイミングをずらしてぼくとソラがすべての敵に斬りつけていくものだよ。初めてやってみたけど、うまいこといった!!



「「「「ギャーーーー!?」」」」


「はあっ!はあっ!···う、うまいこといった!」


「はあ···、はあ···。やれちゃったね···」



 合体秘技によって、魔獣たちは倒れた。そしてぼくたちのトランスも解けちゃったんだ···。ものすごく疲れたぁ~~!



「と、とりあえず···、こいつ1体解体しようか?おなか空いちゃったし」


「そだね~。じゃあ···!?伏せて!!」


「え?ぐっ!!」



 ソラが叫んだのでとっさに伏せた!ゴロゴロ転がって止まってから見上げると···、さっき倒したはずの魔獣が生きていた!?



「ウグググ···」


「くそっ···。こっちもほとんど戦えない状態なのに···。倒し損ねてたか···。は、ははは···」



 あ~、もうダメかなぁ~?でも、ぼくはできる限りのことはやったよ?そう思ったその時だった!!



 ズドドドド!!



 な···?なにが起こったの···?空から無数の光る剣が降り注いできたんだ!!光る剣は魔獣たちを地面に縫い付けてしまうように串刺しにしちゃったんだよ···。


 ぼくとソラは何が起こったのかがわからなかったんだ···。すると、ぼくたちの後ろから誰かがやってきたんだ···。



「よう!お疲れだったな」


「「レオ···、さん···?」」


「二人とも、よく頑張ったな。こんなに早くトランスができるようになるとは思ってもなかったがな。···どうだ?魔獣との戦いは?」


「···怖かったです。死んじゃうかも?って何度も思いました」


「ソラも···。これが···、戦いなんだね?」


「そうだ。そして···、これが日常(・・)だったんだ。だが、今はそうじゃなくなってる。まったく魔獣が出ないわけじゃないが、これまではこうして理不尽に蹂躙(じゅうりん)される側だったのさ」


「「············」」


「オレたち神狼族はな?みんなが安心して暮らしていける世界にするべく創られたんだ。今の平和な世界はな?オレたちがコツコツと積み上げてきたことの結果なのさ。だから、今さっき得た力はどのような時に使うべきか?···は、わかってくれたか?」


「「···はい!」」


「よし!いい返事だな!今日の体験、そして今のその決意と覚悟は死ぬまで決して忘れるんじゃねえぞ?ましてやお前たちは王族だ。使い方を間違えたら世界が滅びるからな。そんじゃあ、帰るか!アキが焼肉の準備をしてるからな!」


「「は~い!!」」



 こうして、地獄の訓練は終わったんだ···。力の使い方···、そして今の安心して生活できる状況を作り出すのにどれだけ苦労と危険があったかが痛いほどわかったんだよ。本当に痛い目に遭ったしね。



 帰るのは一瞬だった。景色がいきなり変わって、次の瞬間にはひーじーちゃんの家のリビングだったんだ···。



「あっ!お帰り~!二人とも大変だったね···」


「ひーじーちゃん···」


「ひーじーじ···」


「もう安心していいからね。おなかすいてるのはわかってるけど、まずは温泉に入って体を洗っておいで。特にベルノくん、右腕がひどいことになってたでしょ?」


「うん···」


「体洗ったらすぐに夕食にするからね!いっぱいお肉用意したから、たっくさん食べてね~!」


「「は~~い!!」」



 ぼくたちが温泉に入ってる間、レオさんはひーじーちゃんと話をしていたみたいだった。



「レオ、お疲れ様。見ててヒヤヒヤしたよ···」


「まぁ、あの状況が昔は日常だったからなぁ~。ギリギリいっぱいいっぱいな状況で人々を守ってたからな。あそこまでの状況はおそらくフユもナツも、モンドもフーも追い込まれちゃいねえだろうけどな。しかしアキ?ベルノがやられそうになった時に止めに入るのか?って思ってたけどやんなかったな」


「レオが動かないってことは何かあるって思ったからね。いつもレオはボクたち一家を大事にしてきてたから、見捨てるようなことはしないってわかってたし。それにちゃんと助けに入ったでしょ?本当にヤバかったらそうするだろうって思ってたよ」


「ははは!アキはよく人を見てるなぁ~。さすが多くの世界の神をやってるだけあるぜ!」


「ムリヤリやらされてるだけなんだけどなぁ~」


「「ははは!!」」



 ぼくたちが温泉から出てきたら、レオさんとひーじーちゃんが楽しく話をしていたね。ぼくたちがリビングに入ってきたのを見て、ひーじーちゃんは夕食をすぐに出してくれたんだ。もうおなかが空きすぎて限界だったんだよ~!


 ひーじーちゃんは言った通りたくさんのお肉を用意してくれていたんだ!もちろんたくさん食べたよ~!このお肉はひーばーちゃんが狩りをして手に入れたものなんだって。こんどはひーばーちゃんの狩りについていってみたいなぁ~。

 ピンチになった時に新たな能力に目覚める!というのは昔から鉄板ネタですが、本作でも使わせていただきました。

 しかし、実際にこのような状況に陥ってしまうとほとんど頭がフリーズして身動きが取れなくなると思いますね。どう対処すればいいのか脳がフル回転するんですけども処理能力を超えてしまうんです。

 だからこそ、こういったピンチを乗り越えられる人というのはすごいと思いますよ。

 ちなみに作者は仕事でやらかしたら、だいたいフリーズすることが多かったです。今は『アワワワ···』ってなりますが周囲に助け呼んで必死に対処しようとできるようになりましたね。失敗も経験して次に活かせればいいんです!


 今回、ベルノくんとソラちゃんがトランスに目覚めた事で、セリフに漢字が入るようになりました!成長の証と思って下さいね!


 さて次回予告ですが、学園生活の様子をお届けしますよ〜。トランスができるようになって、2人とも雰囲気が変わったようですよ?どんなかんじになったのでしょうか?


 それではお楽しみに〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ