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短期留学編-19.異世界での修行

 ドシーーーン!!



「イタタタ···」


「いったーい!」


「ソラ···?だいじょうぶ?」


「う〜〜、おしりがいたい〜!」



 ぼくたちがトランスできるようになるには命の危険な状況にならないといけないらしいんだ。とうちゃんも許可したので、レオさんにお願いしたら、突然足もとに穴が空いて落ちちゃったんだ···。ここはどこだろうか?


 すると、頭の中に声が聞こえてきたんだ!



『聞こえるか?そこは今、アキがリフォームしている世界だ。って言っても手をつけ始めたばかりだから、まだ手つかずだけどな。しばらくここでサバイバルしてろ。そうすればトランスができるようになるぞ』


「えっ!?ここでサバイバル!?」


「なんにもどうぐないよ〜!?」


『なけりゃ作れ。遅くとも1週間後には迎えに行く。そうそう、時間は気にすんな。そこでの1週間はこっちでは1日だからな。そんじゃあ···、生き残れよ!』


「ちょっとまって!!どうしたらいいの!?ねえ!!」


「···こたえてくれないね」


「と、とりあえずここで1しゅうかんまてばいいんだ。それまで···、どうしようか?」


「どうしよう···?いきなりなにかにねらわれいてるけど···」


「えっ!?」



 ソラはなにかに気づいたっぽいよ!ぼくはなにも感じないけど···。


 次の瞬間!



「ふせて!!」



 ソラが叫んだ直後、ぼくの頭の上をなにかが通り過ぎた!その直後!



「フレアショット!!」


「グギャーーー!!」



 ソラがとっさに火魔法を通り過ぎたなにかに撃ち込んだ!


 そこで気づいたんだ。大きな4本足の大型魔獣の姿に···。こ、これが魔獣···!?


 魔獣はソラの魔法でやっつけれたよ。



「あ、ありがとう。ソラ。だいじょうぶ?」


「············」


「···ソラ?」



 ソラは固まっていた···。そういえばソラは魔獣退治はやったことなかったんだったよ。ぼくもちょっとだけしかないけど。



「···こ、こわかった〜〜!!うわ〜〜!!」


「ソ、ソラ!?だいじょうぶ!?」



 ソラはぼくに抱きついて泣き出してしまったんだ···。とりあえず、落ち着くまでソラを抱いておいたよ。



「ぐずっ、ぐずっ···」


「ソラ?おちついた?」


「···うん。ゴメンね、ベルノくん···」


「いいよ。ぼくのほうこそゴメンね。ソラがさけんでなかったら、ぼくはたべられちゃってただろうしね」


「···うん」


「とりあえず、ここはとおくまでみえないから、べつのところにいこう」


「···うん」



 いつもは元気いっぱいのソラが、今は暗い顔をしてたよ···。よっぽど怖い思いをしたんだな···。



 一方、ベルノとソラの状況は、レオとアキがちゃんと監視していた。



「···レオ?本当に大丈夫かな?」


「まぁ、ある程度の実力があるのは間違いねえ。ただ、問題は力をどう扱うか?(・・・・・・・・)って事だな。実戦経験がねえから、力の使い方がわかっちゃいねえ。対人しかやってねえから、対魔獣の経験がほぼねえ。だからさっきのピンチになっちまうんだな」


「結構厳しいね···」


「それが甘いんだよ、アキ。そりゃ、今は魔獣の被害がかなり減って平和な世の中になった。これ自体はすごく喜ばしい事だな。だが、そうなると失われてしまう感覚もあるんだよ」


「それって?」


「危機感だ。自分が死ぬって考えてねえって事だ」


「············」


「だからって、普段の生活でそんな気でいたら、周囲に殺気を振りまくいてしまうからな。状況に応じて変えろって事だ」


「普段の生活モードと戦闘モードの切替スイッチを作るってこと?」


「まぁそうだな。ただ、あいつらは戦闘モードすらできてねえ。だからここでそれを鍛える。すると『トランス』になれる。あとはそのスイッチとやらを自分の中で切替ができればほぼ無敵だな!」


「なるほどね···。でも···、厳しいなぁ〜」


「ははは!神狼族はこれができねえとな!ちゃんとフユもナツも、モンドもフーもできてるんだ。ベルノとソラを信じてやれ。信じてるからこそ、モンドもフーも承諾したんだからな!」


「そうだね···。今は見守るしかできないけど···」


「万が一の時はオレが助けに入る。そんな状況になってなけりゃいいけどな」



 元の世界には『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』ってことわざがあるけど、リアルに異世界に落としちゃったんだよなぁ〜。まぁ、レオがやっちゃったから『獅子』という意味では合ってるけどさ···。


 ベルノくん!ソラちゃん!頑張って!!



 一方、ベルノとソラは、あてもなくさまよい続けていた。そして···、川にたどり着いた。



「はぁ···、はぁ···」


「か、かわだね···。ちょっとここでやすもうか?」


「そうだね···。さすがにかわからおそわれないでしょ···」



 ぼくたちはあの後も魔獣の攻撃を受けた。今度はぼくが魔力剣で真っ二つにしてやった!


 けれども、その次は小さな魔獣が数で攻めてきたんだ!剣じゃ倒しきれなかったから、ソラと一緒に魔法で焼き尽くそうとしたんだけど···、途中でソラの魔力がなくなっちゃったんだ···。


 なんとかぼくの魔力で焼き尽くせたけど···、もう限界だった···。


 ぼくたちはとにかく歩いて川にたどり着いたんだ。ここなら川の方からは攻めて来ないし、左右は川だから魔獣が接近したらすぐにわかる。


 正面も森との境でわかるから、警戒しながら休むことはできるんだ!


 とりあえずは食事だ。この世界にやって来てから、何にも食べてないんだよ···。


 そこでさっき倒した魔獣から切り出したお肉だ!魔獣の革で包んでいたから大丈夫でしょ!


 ぼくは石を組んだ。『コ』の字で積み上げて簡単なかまどを作ったんだ。

 あとは燃やす木だね。ここは川で、ちょっと離れた場所に木が流れ着いていたんだ。これを切って使うことにしよう。


 ぼくは火魔法で火を(おこ)して、木に火をつけたんだけど···、



「ゲホッ!ゲホッ!あ、あれ〜?どうしてこんなにけむりがでるんだろう?」


「ものすごくくさいよ〜!?」



 とうちゃんとじーちゃんと一緒にキャンプをしたことがあるけど、こんなに煙出なかったんだけどなぁ〜。木が悪かったのかな?


 しばらくしたら煙も収まったので、川の水で洗った木の棒にお肉を刺してかまどにかけたんだ。


 お肉の焼けるいい音と、ちょっとおいしそうなにおいがしてきたよ。色がこんがりになったので、食べてみよう!



「ソラ!どうぞ!」


「うん、ありがと!···やいただけだとちょっとね」


「え?どれどれ〜?···うわぁ。あんまりおいしくないなぁ〜」


「ちょうみりょうがどれだけだいじかわかっちゃったなぁ〜」



 最初の食事はあんまり良くなかったんだ···。仕方ないよね?

 ベルノくんとソラちゃんは何の準備もなしに異世界へ放り込まれてしまいました。

 未開発の場所なので未知の魔獣がいるところですから、ものすごく不安です。

 ベルノくんはモンドくんからキャンプの技術も教えてもらって実践は一応やってます。だから簡易なかまどを作ったりはできるのですが、本格的にやるのは今回が初めてなんです。だから生木を燃やして煙たくなってしまったりしたんですね。ある程度乾燥させた木じゃないと煙とニオイがすごいんですよ。


 さて次回予告ですが、川でキャンプをやってると魔獣が襲い掛かってきました!そしてベルノくんは大ケガをしてしまうことに···。

 魔力も尽きてしまい、必死に体を休める場所を探して見つけ出すことに成功しますが、今度はおなかが空いてきちゃいました。そこで、魔獣を狩って食料調達を考えますよ~。


 それではお楽しみに~!

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