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短期留学編-15.ソラ、初めてばーちゃんの家に行く

「いや〜、ベルノくんとソラちゃんはすごいね!おれもここまで楽しんだのは久しぶりだったよ」


「じ、じーちゃん···。つよすぎる···」


「すごすぎるよ〜!」


「ははは!さて、もうこんな時間になっちゃったなぁ〜。パパ!今日はこのあとナツの家に行くんでしょ?」


「そうだよ。フユとユキちゃんも一緒においで」


「そうだね。久しぶりだなぁ〜」



 今日は夕食をソラのばーちゃんであるナツばーちゃんの家でいただくことになってるんだ。


 ナツばーちゃんは飲食店で、この王都では知らない人がいないぐらい有名で大忙しなんだって。


 そしてソラは来たことがないんだって。まぁ、フーおばさんは皇后だし、そう簡単に外出できな···、いや、結構外出してるらしいんだけどね。フーおばさん、どうしてここに来なかったのかな?



 時刻は夕方。じーちゃんと稽古していたら、あっという間に時間が過ぎちゃったね。


 夕暮れでどんどん暗くなっていく中、ぼくたちは山を降りてナツばーちゃんの家に向かったんだ。


 湖が見える場所までやって来た。ちょっと町からは離れてるけど···、店の前にはまもなく閉店っていう時間なのに多くの人が列を作っていたんだ!



「···え?このれつって?じーちゃん?」


「あ〜、これは閉店時間押しそうだなぁ〜」



 そんな話をしていたら、一人の人が走ってきたんだ。



「すいませ〜ん!今日はこの人までで終了で···。おっとフユくんじゃないか!あぁ、もうそんな時間だね」


「こんばんは、バッツさん。大変ですね」


「もう慣れてますけどね〜。おかげさまで分身の術も使えるようになったしね」


「ははは···。やっぱり過酷ですね···」



 この人はナツばーちゃんのお店の人らしいね。『本日の営業終了』の大きな看板を木にひっかけて、すぐに戻っていったんだ。


 ぼくたちが待つこと30分ぐらいで列はなくなり、お店からもお客さんが続々と帰ろうとしていた。そんな中···、



『はぁ···、はぁ···。んっ!?こ、この懐かしいかほり(・・・)はっ!?こ、この子はぁーーーっ!?フーたんのお子さん!?そ、その隣の男の子もぉっ!か、かわいいっ!!!』



「えっ!?」


「ひゃっ!?な、なになに!?」


「···?どうしたの?ベルノくん?ソラちゃん?」



 な、なんだかいきなり悪寒がしたんだ!ソラも同じく感じたようだ!


 で、でも!声はしたんだけど姿が見えないんだ···。じーちゃんは見えてないし感じてないんだろうか?ぼくたちの様子がおかしいことに気づいたんだけど···。



「じ、じーちゃん!なんか聞こえなかった!?」


「い、いや···?怪しい人物(・・)はいなさそうだけど?」


「···え?もしかしてベルノくんとソラちゃんって霊感があるのかな?魔法ある世界だから実際にいるのかもしれないけど···」


「そ、そう···?よくわかんないけど···」



 で、でも!なにかいたのは間違いないんだよ!じーちゃんもひーじーちゃんも気づいてないだけなのかな···?



 とりあえずお店の前に着いた。そして扉を開けて中に入ったんだ。



「ナツ!来たよ〜!」


「···お兄ちゃん、お待たせ。···中に入って」


「おっ!?こ、この子が···!オ···、オレの···、孫···?」


「···え?···じーじ?」


「じーじ!?オ、オレのことだよな!?な!?」


「え!?ヨウじーじ···?」


「ああ!じーじだよ!ソラでいいんだよな!」


「うん!ソラだよ!」


「か!かわいい〜〜〜!!フーに似てる〜〜!!だ、だっうごぉっ!?」



 ソラにヨウじーちゃんが抱きつこうとしたら、ナツばーちゃんが太い棒のようなものでヨウじーちゃんの後頭部を思いっきり叩いたんだ!痛そ〜〜!!



「···うざい。···孫に嫌われる。···このバカはほっといて、席について。···すぐに料理出すから」



 ···ちょっとナツばーちゃんは怖い人のようだ。床に倒れて気絶したヨウじーちゃんを、躊躇(ちゅうちょ)なく踏んづけてナツばーちゃんは厨房へ戻っていったんだ···。


 そしてぼくたちが席につくと、ナツばーちゃんがヨウじーちゃんを何度も(・・・)踏んづけて料理を持ってきてくれた。どうやら分身の術で持ってきてくれてるようだね。避けたらいいのに···。


 出てきた料理はものすごくおいしそうだった!フーおばさんの料理に似てるけど、ナツばーちゃんの方がおいしそうに見えたんだ!



「···ソラ、よく来てくれたね。···元気そうでよかった。···じゃ、あいさつはこれぐらいにして、召し上がれ」


「「「「いただきまーす!!」」」」



 ナニコレ!?ものすごくおいしい!料理自体はフーおばさんが作ってくれる料理と似ているんだけど、まったく味が違うんだ!


 これも魔獣のお肉だからなのかな···?セミダクター大陸では魔獣がほとんどいないから、こういったお肉を食べることができないんだよね。



「おいし〜!ママがつくってくれるりょうりとおなじなのに、あじがちがうね〜!」


「···取れたての魔獣肉だからね。···魔力も残ってるから味に深みが出る」


「そうなんだ〜!」


「···ソラも料理やってる?」


「もちろん!ママには勝てないけどね〜」


「···じゃ、簡単な1品作れる?」


「え···?いいの···?」


「···ん。···腕を知りたい」


「わかった!」



 そう言ってソラは厨房へナツばーちゃんと一緒に向かった。当たり前のように床で気絶しているヨウさんを、ソラも踏んづけていったよ···。


 そうして10分後···。



「おまたせしました〜!ソラとくせいのあっぷる?ぱいで〜す!めしあがれ〜!」



 ソラが大皿にあっぷる?ぱいを載せてやってきた!甘くておいしそうな香りがするね!


 そして、持ってくる時もソラはヨウじーちゃんを踏んづけてた。···なんで誰も言わないんだろうか?ダメだと思うんだけどなぁ〜?


 そしてソラのパイを食べた!



「うん!あま〜い!」


「おっと!?これはおいしいな〜」


「ソラちゃん、フーちゃんと同じで料理得意って言ってたけど、これほどとはね〜!」


「···ん。···砂糖の量もちょうどいい。···フーがレシピ通り教えてるのがよくわかった」


「えへへ〜!ありがとう〜!」



 みんなおいしそうに食べてたんだ。ソラはフーおばさんと一緒にお城の厨房に入って料理やってるからね。ナツばーちゃんも腕を認めてくれたんだよ。



 そして今日はこのあとはじーちゃんの家にお泊まりするんだ。ここで泊まった方がいいと思うんだけど、どうもヨウじーちゃんが変な事する(・・・・・)って事でじーちゃんの家に泊まるんだ。


 そのヨウじーちゃん、結局はぼくたちが帰ろうとした時も気絶したままだったんだよ···。ソラのあっぷる?ぱいを食べ損なったどころか、夕食食べてないんだけど···?大丈夫なのかなぁ〜?

 フーちゃんはヨウくんがソラちゃんを見て暴走すると考えてナツちゃんのお店に来ることはなかったんですね。ナツちゃんとは『ちーむッス!』で連絡してるので、ナツちゃんからも来ない方がいいと言ってたんです。

 しかしヨウくん···(笑)。本編で初登場した時はヤンチャな子だったのに、フーちゃんが生まれてからは溺愛が過ぎるようになってしまいました。お子さんが生まれると人が変わるとはよく言いますが、それは本作でも発生してしまいましたね。作者としてはこうするつもりはなかったんですが、なぜかこうなっちゃいました(笑)。ヨウくんの個性であり、望んだ事なんでしょうね。


 そして!まだ居着いてましたすとーかーさん!今回はベルノくんとソラちゃんに念話魔法···?というか漏れ出てしまった感情をベルノくんとソラちゃんが察知したが正解ですかね?感じ取ってしまいました。

 ホント、この人(?)何なのでしょうかね〜?一応異世界の神様ではあるんですが···。守り神ではないですからね。ストーキングしてますし(笑)。見守って···、いるとしてもちょっと···。


 さて次回予告ですが、翌日はお城へ行って女王様に謁見します!ベルノくんとソラちゃんは王族ですからね。こういった友好関係を結ぶのも大事なことですし、王都に来たのだからあいさつは大事な事ですよ。


 それではお楽しみに〜!

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