短期留学編-2.外に遊びに行く許可が出た〜!
「うわっ!?」
「ほら、またこのタイミングだったな。押し返す時にちょっと力を抜いたら、体勢崩したな」
「む〜!だってとうちゃん、ちからつよいもん」
「ははは!だからって力で対抗しようとするからこうなるんだ。ほかの方法で勝負しないと、勝ち目がなくなるぞ」
「でも、ぼくそんなにほうほうしらないもん」
「まぁ、ベルノはまだ幼いから戦闘経験もほとんどないからな。ああいった状況でどう動くか?は考えておくんだ。実戦になった時に考えてないのと考えたじゃ、対応に大きな差が出るからな。って···、それが実行できるかはもっと難しいんだけどな」
「とうちゃんがそんなにつよいのは、じっせんをいっぱいやったから?」
「まぁ、そうだな。フーおばさんやひいじーちゃんやひいばーちゃんたちと一緒にスタンピードって言う無数の魔獣とやりあったしなぁ〜」
「でも、ここにはいないんでしょ?」
「そうだ。だからここは安全な方だな。じーちゃんやひいじーちゃんが住んでるボルタニア大陸はちょっと危ないかな?」
「そうなんだ。じーちゃんのところへあそびにいったときに、まじゅうたいじさせてもらったときはたのしかったなぁ〜」
「ははは!おとなしいベルノも、やっぱり神狼族の血を引いてるから、魔獣退治には興味あるんだなぁ〜」
「うん!なんかこう···、やってやるぞ〜!ってきになった!」
「そうか!じゃあきっちりと武術を使いこなせるようにならねえといけないな!さあ!続きやるぞ!立ち上がれ!」
「うん!」
今日は稽古の日だ。とうちゃんが早朝からビシバシと厳しくやってきたよ。
とうちゃんはとっても強い!じーちゃんも強いんだよ〜!ひいじーちゃんは···、神狼族じゃないから強くないんだよね〜。
でも!ひいじーちゃんはひいじーちゃんしか使えないびっくり魔法があるんだ!合体変身魔法って言って、ドラゴンのかわいい着ぐるみを着て戦うんだ!
見た目はかわいいけど、ものすごく強いんだよ〜!じーちゃんもとうちゃんも『見た目で騙されてはいけない、いい例』って言ってたね。ぼくもそう思うよ。
今はとうちゃんから体術と剣術を教えてもらってるんだ。これができたら次は槍をやるんだって。
体術はリオおじさんって言う、ひいじーちゃんのお友だちの武術なんだって。このリオおじさん、ひいじーちゃんの家のお向かいさんで、なんと世界を救った英雄さんなんだって!
ひいじーちゃんの家に遊びに行ったら相手してくれるんだよ〜!この前行った時に試合したら、『ちょっとーー!?威力すごすぎるぞーー!』って言ってたね。そこまでやってないのに、あれがお世辞って事なんだなぁ〜って思ったよ。
剣術と槍術はじーちゃんが創った流派なんだって!じーちゃんもすごく強いんだよ〜。
だからとうちゃんも強いんだなぁ〜。ぼくもとうちゃんみたいになれるように頑張るよ〜!
「よし!今日はここまでにするか。だいぶ技の基礎ができてきたな。あとはどう使いこなすかってとこだな」
「はあっ!はあっ!あ、ありがとうございました!」
「さて、昼からは勉強の時間だが···、また抜け出す気だろ?」
「うっ!?」
「···はぁ~。ま、いっか。これ持っていけ」
「え?これは···?」
「ひいじーちゃんの知り合いに作ってもらった『防犯ブザー』ってやつだ。何かあったらこの輪っかの部分を引け。そうしたらおれが駆けつけるから」
「···え?ほんとうにまちへあそびにいってもいいの?」
「本当はダメなんだけどなぁ〜。王子って立場だから襲撃の可能性もあるが、これだけ強かったら大丈夫だろ。それにホールが『子どもは遊ぶのも仕事です』って言ってたからな。まぁ、市民がどう生活してるか?ってのを見るのも、王子として役立つだろうしな」
う〜ん···。町へ遊びに行ってもいいってのは嬉しいんだけど、それが王様になった時に役立つって言われるのもなぁ〜。
でも、まだまだ先の事だから今はいいか!よし!今日も遊びに行くよ〜!
「ベルノ様···。くれぐれもお気をつけ下さいよ!」
「だいじょうぶ!ぼく、とうちゃんにきたえられてつよくなったから!」
「そうですか···。しかし、世の中には上には上がいるのです。ご自身が強いからって油断すると痛い目にあいますよ」
「わかってる!」
「そうですか。出過ぎたマネをしました。では、日暮れまでにはお戻りください」
「うん!いってきま〜す!」
これまでは壁の上の魔力障壁をすり抜けて町へ行ってたけど、こうやって堂々と門から出れちゃうのは新鮮だなぁ〜!
門番の人にも言われちゃったね。世の中、上には上がいるって。とうちゃんですら勝てない人がいるって言ってたからね。ぼくなんかまだまだなんだろうね。
さて!今日はどこに行こうかな~?この前はラティスと一緒に市場でおかしを食べたから、今日は別の場所に行ってみよっかな~?
そう思って歩いていると···、
「おっ!ベルノじゃんか!」
「ボルゴ!ひさしぶり~!」
大通りを歩いていたらボルゴに出会った。ボルゴはラティスがいる孤児院の子だ。ちょっと背が高いお兄さんだね。孤児院でもリーダーをやってるんだ。
「買い物か?」
「ちがうよ。あそびにでてきたんだ〜」
「そうか!じゃあ孤児院に寄ってくか?」
「そうする〜!」
ぼくは結構孤児院に遊びに行ってるんだ。孤児院には子どもが多いから友だちがいっぱいいるんだよ。
「こんにちは〜!」
「あっ!ベルノく〜ん!」
「ベルノがきた〜!」
「きょうはなにであそぶ〜?」
抜け出した時に行くのは孤児院が結構多いんだ。市場行って買い物したりとかもするんだよ。
でも、みんなぼくが王子って知らないからね。何度か襲われた事もあったけど、全部倒しちゃってるよ。あの人たちはぼくが王子って知ってるかは知らないけどね。
ベルノくんは結構社交的です。すぐに友だちを作って遊んでいます。書いていてほのぼのとしますね〜。作者とは正反対でうらやましい(笑)!
ベルノくんは身分を明かしていませんので、孤児院の皆さんもまさか王子だなんて思ってません。
襲撃犯は知ってるので襲いかかりますが、現時点でのベルノくんの実力だとまず勝ち目はないです。そりゃ戦闘種族の神狼族ですし、モンドくんがしっかり鍛えてますからね。
さて次回予告ですが、ドナー帝国からフーちゃんの娘のソラちゃんがやってきました!というのも、2人でアキくんが先生をやってる学園に短期留学して、王族として勉強も必要とモンドくんとフーちゃんが考えたからです。
そしてアキくんが転移魔法で迎えに来ますよ〜!
明日はまたまた夜勤なので朝に投稿します。お楽しみに〜!




