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アクロ温泉街発展計画-11.日帰り温泉が完成したよ~!

 グロー歴525年1月21日 晴れ



「やっとできた~~!!」



 この日、ボクがプロデュースした日帰り温泉が完成した。実運用はもうちょっとだけ後になってしまうけどね。


 パスさんと女王様には次に来た時にここは楽しんでもらうことにしよう。完成前に来ちゃったからね。



「しかし、苦労したぞ···。この『かわらやね?』ってやつか?最初はよくわからんかったが、こうして出来上がってみると趣深いな!」


「そうだね~!私もいろんな建物を建ててきたが、こんな木造の建物は初めてだったよ。これはいい経験させてもらったね!アキさんに関わると面白い事があるね!」


「ははは···。ボクもまさかここまで再現できるなんて思ってなかったですけどね」



 そう、この日帰り温泉は元の世界の『温泉県』にあった某地元の人向けの有名な温泉の建物を、そのまま再現してみたんだ。まぁ記憶をたどって『こんな形だったなぁ~』って事でデザインしたものを、アクロの工務店の棟梁さんとディッガーさんの会社の職人さんたちが協力して設計してできあがったんだ。


 ちなみに中は全然違うんだけどね。元ネタの温泉地では半地下構造で湧き出た温泉を浴槽に注いでいる形だし、脱衣所とお風呂場が仕切りなくあるんだけど、さすがに異世界の人たちにいきなりそれはハードル高すぎるからね。



 じゃあ!中を紹介するね!今日はハルがお休みだったから一緒に来たんだ。あとはレオだね。ボクの護衛ということで一緒にいるよ。


 まずは入口だ。ここで番頭さんがいる番台があり、そこで入湯料を支払うんだ。そして靴を脱いで上がり、正面には休憩所がある。2階へ続く階段もあって、2階は大広間が2部屋あるんだ。詰めれば200人は入れるかな?2部屋あるのは仮眠室運用した際に男女別にするためだ。普段だったらここで会議してもいいんじゃないかな?会議を終えて疲れた頭を癒すために温泉に入る···。のぼせなかったらこれは最高だぞ~!


 さてさて、お次は温泉に行ってみよう~!向かって左は女湯、右は男湯になっている。


 まずは男湯に入ってみよう!今日は営業開始前だからハルにも男湯エリアに入れるし、ボクとレオも女湯に入れる。浴槽にはまだお湯は入れてない状態だしね。もちろん源泉かけ流しだ。湧出温度が高いから、川の水で適温にする『加水』のみやることになっているんだ。



「···アキ?···これって?」


「あぁ~、これは温泉に入るときの注意事項だね。温泉を知らない人たちもこれから増えるから、事前に知ってもらっておきたいマナーを書いておいたんだ」


「···ちょっと細かくない?」


「いや、最低限(・・・)しか書いてないけど?本当はもうちょっとあるんだけどね」


「最低でも11項目あるのかよ···。温泉入るのって結構気を遣うんだな···。特に最後が物騒過ぎなくね?」



 ···え?どれも一般常識(・・・・)だと思うんだけどなぁ~?ちなみに掲示しているマナーは次の通りだよ。



・見知らぬ人でもあいさつはしてお互い気持ちよく入りましょう

・温泉に入るときは服は全部脱ぎましょう

・入浴前に水分補給しましょう

・泥酔状態での入浴はお断りします(悪酔いします)

・大浴場に入ったらかけ湯をしましょう

・浴槽に入る時は、タオルを頭の上に載せましょう(浴槽内にタオルが入ると汚れます)

・浴槽のふちは枕扱いです。座らないようにしましょう(元ネタの温泉地ルール)

・浴槽内では泳いではいけません。波をたてないように静かに入りましょう

・適宜休憩して楽しみましょう

・何かあれば大浴場入口横のSOS鐘を鳴らしましょう

・壁を乗り越えたり、身体強化魔法で壁の向こうを覗いたら問答無用で死刑(・・・・・・・)です



 ね?どれも一般常識でしょ?



「···これなに?」


「ハル?どれどれ~?あ~!これは『温泉成分分析表』って言う、温泉の内容の表なんだよ」


「···さっぱりわからないね」


「オレもどういう意味か、さっぱりだぜ···」



 元の世界での温泉法では、提供する温泉の成分がどういったものか?をみんなに見える場所に掲示することが義務付けられているんだ。レストランで言えばメニュー表だね!一般的には脱衣所や建物の入口に掲示しているんだよ。ちなみに有効期限もあって、10年間なんだ。温泉は毎日成分が変化するから、定期的に分析する必要があるんだよ。



 ちょっと脱衣所に入る手前で時間かかっちゃったね。ボクたちは脱衣所に入った。脱衣所は広々としており、簡易なカギがかけられるロッカーを用意したよ。


 そして!大浴場だ~~!!



「···広いね」


「···思ってた以上の規模だな。これ、何人入れるんだ?」


「だいたい100人ぐらいかな?」



 浴槽は全部で10。さらに露天風呂が2つ!源泉は3つ用意しており、うち2つは自家源泉だ!実は先日もう1本掘ったんだよ。前回掘った場所の反対側を掘って出たのは別の泉質で、こちらは硫黄を含まない硫酸塩泉だった。キズが治るのが早くなる美肌のお湯だね~。ほかにもうたせ湯や寝湯もあるんだ。ボクなりの至れり尽くせりを表現してみたよ!



「アキ?ここは?」


「レオ、ここが体を洗う洗い場だよ」



 レオが聞いてきたのは洗い場だ。シャワーなんて用意できないので、洗い場の中央に湯をくむ専用の細長い小さな湯船を用意し、その周囲にイスと洗面器をを用意しているんだ。


 ちなみに洗面器は木桶で、底に温泉マークの焼き印をしておいたんだ。これはボクが棟梁に余った木片を組み合わせて作ってほしい!ってお願いしたものなんだ。棟梁にはものすごい迷惑をかけちゃったけど、こうしていいものができたのは良かったよ。ちなみにこの木桶はここの売店で販売予定だ。ボクはすでに10個もってるけどね!



 さて、次は女湯だ!営業したら入れないけど、今日はハルも一緒なので案内したんだ。



「···アキ?···これは?」


「これはドレッサールームだよ」



 女性用脱衣所はちょっと凝ってみたんだ。男性用に比べて3割ほど広くしたんだ。その分大浴場が若干狭くなっちゃったけどね。


 女性はお化粧をしたりするだろうから、洗面所のほかにお化粧する場所を別に用意したんだ。男性よりも身だしなみを気にするからね。



「···何に使うの?」


「お化粧とかの専用の場所なんだよ。女性はいつでも美しくありたい!って思ってる人が多いからね」


「···私は化粧しないからここは使わないね。···香水とかつけたら気配を消せないし」


「ははは!確かにそうだよね~」


「···それに、アキが私の肌を毎日見てくれてる(・・・・・・・・)から、化粧しなくてもいいし」


「確かに、ハルのお肌は昔のままだからね~!」


「お~、アキとハルって、本当に夫婦仲いいな」


「そりゃそうだよ、レオ。ボクにはハル以外なんて考えられないし!」


「···私もアキ以外考えられないね」



 いかがだったかな?みんなも楽しめる温泉にしたよ~!気になったら入りに来てね~!って!?世界を超えて入りに来れないでしょ!?

 元となった温泉はネタバレ集でもご紹介しますが、こういった和風建築での温泉は風情あっていいですよね~。

 まぁ別府温泉なんですけど、別府温泉って一言で言っても『八湯』と言われる8つの主な泉源があり、スタンプラリーに参加してる温泉だけでも200以上もあるんですよ。

 地元民向けの温泉も立派な和風建築もあれば普通の民家みたいなところもあるんです。さらには競輪場や病院の敷地内、レストランや喫茶店の中まであるんですよ。そんな温泉を探しに行ってみるのも面白いですよ〜!

 あと、今回ご紹介したマナーですが、別府温泉でのマナーが結構入っております。さすがに死刑はないですが(笑)。覗きはダメですからね!


 さて次回予告ですが、ついにアキくんの夢が実現しました!町民に向けてのプレオープンが行われ、日帰り温泉に入りますよ~!しかし!温泉に入ってると覗きをしようと企んだ男がいて···。どういう処刑をされてしまうのでしょうか?


 明日でこの温泉三昧のエピソードは完結なので、お話を朝に投稿し、夜にネタバレ集を投稿します。

 それではお楽しみに〜!

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