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アクロ温泉街発展計画-2.ボクには(温泉の)夢がある!

 本日早朝まで年次法定停電点検やってました。

 トラブル発生もありましたが、一応無事終了しましたよ。

 小雪がたまに降る中で凍えました···。手持ちのカイロと靴底カイロ、ホットのお茶を用意してたんですけどねぇ〜。

 ちなみに昔、某工事現場で深夜の立会で凍死しかけた経験がありました。体が動かなくなっちゃって、異変に気づいた上司が腕つかんで車に押し込み、『ここで暖取れ!』って言って救われましたなぁ〜(笑)。

「まず初めに、ボクには(温泉の)夢があります!」



 冒頭はまずこれだ!とても有名な言葉だよね。まずはみんなに温泉に対する愛情(・・)をもってもらおう!



「みなさんがこの町に住んでいる理由はなんでしょうか?ボクは偶然この町で住むことになりましたけど、ここは···、『天国』なんですよ!」


「「「「え···?天国···?」」」」


「そう!天国なんです!そんな天国をボクたちだけで独り占めしてしまうなんて、この世界全体の損失なんです!だからもっと皆さんに温泉の良さを知ってもらいたいんです!しかし!皆さんのおっしゃるとおりこの町の平穏をおびやかしてしまっては住心地が悪くなってしまうのも当然です!そこで!ボクは皆さんの生活環境を崩さずに多くのお客さんが温泉を『た〜のし〜!』や『めっちゃ気持ちええわ〜〜!!』や『最高やんか!!』って言ってもらえるような案を出します!その案に対して皆さんの懸念事項や気づいた点、感じたことをボクにぶつけてください!この町を温泉とみんなでさらによりよくするためにも皆さんの意見が絶対に必要なんです!案は来週に印刷して配布します!」


「ア、アキさん···!?」


「お、おう···。と、とんでもない情熱だな···」



 ボクが長々と演説しちゃったから、両脇にいる町長さんとテルメさんが困惑しちゃった。でも···、そんなの関係ねえ!ボクの情熱はこんなものじゃない!って事を来週みんなに知ってもらうんだ!!



 ボクは会合を早々に終えて急いで帰宅した。ふっふっふ···。ボクを本気にさせた以上、みんなには度肝抜いた案を出してやるぞ~!!


 そしてその日の夕方···。



「(コンコン)···アキ?···いる?···返事がないから入るよ?···いた。···どしたの?」


「············(カキカキ)」


「············(邪魔しちゃ悪そう)」


「············(カキカキ)」


「············」



 ハルがボクの部屋に入ってきた事にまったく気づかないぐらい、ボクは案の原稿を書いていたんだ。そして、ハルが帰ってきてからさらに4時間が経過しちゃって···。



「···よし。とりあえずこんなところかな?」


「···終わった?」


「へっ···!?うわっ!?ハ、ハル!?い、いつからそこにいたの!?」


「···4時間以上?」



 ボクが振り返ったら、ソファでボクの等身大抱きぬいぐるみを抱えていたハルがいたんだ!全然気づかなかったんだよ···。そこまで集中していたんだなぁ~。


 ···あれ?今、ハルは『4時間以上』って言ってたぞ?ってことは···!?急いで時計を見たら···、



「え···!?うわっ!?もう午後9時じゃないか!?もうこんな時間なの!?」


「···珍しいね?···普段の授業の資料作成よりも集中してた」


「ご、ごめんよぉ~。実はアクロの温泉街をさらに発展させる話が出てね。そこでボクが案をみんなに提示して計画を進めようって事になったんだよ」


「···そ。···なるほど。···どおりで集中するわけだ」


「ホントごめん!急いで温泉と夕食の準備をするから!」


「···夕食はナツに連絡して作ってもらった。···『ワンワン!どらいぶ』に入ってるって」


「あぁ~、ナツにも迷惑かけちゃったかぁ~。後でナツにも連絡しておくよ。じゃあ、久々にナツの料理をいただこうか!」


「···ん。···最新作だって」



 ボクはお風呂場に行って温泉の準備をして、そしてダイニングでハルと一緒に夕食にしたんだ。


 今日は王都に住んでいるナツが用意してくれたんだ。無限収納シリーズ同士でアクセスできる『ワンワン!どらいぶ』に出来たての料理を収納して、ボクの無限収納カバンから取り出していただくんだ。···マジで物質版クラウドはチート過ぎるわ。


 今日のナツの料理は···、『ビーフっぽいかもしれないシチューと焼きたてパン』だったよ。ものすごくコクの効いたシチューだったね!3月だとまだ冷える日があるから、これはありがたいよ~!



「···町を発展させるってどうするの?」


「あ~、簡単に言えばここはいろんなところへ行くのに便利だから馬車の発着場、いわゆる『駅』の整備をやるのと、温泉街にある土産物屋さんのまえの道路を大きく拡大すること、足湯も今よりも大きくするし日帰り湯も観光客向けの施設として作るんだ。食事も元の世界のようなフードコートを整備して日帰りでも楽しめるようにするよ。宿も大きく拡張して多くの人が宿泊できるようにはしたいんだよね~」


「···結構大がかり。···お金は?」


「うん、そこが大問題なんだよ。とりあえず土地の開拓はリオたちにやってもらおうかな?って思ってるんだ。出た材木とか石は建物を建てる時に利用したりしてって考えてるんだ。町の人たちや宿泊した人たちにも多少は負担してもらって、少しずつ返済ってかんじかな?」


「···なんだかアキの夢を聞いてるような気がするね」


「うん。確かにこれはボクの温泉に対する夢だね。さすがに全部実現するとは思えないけど、それでも形にはしてみんなに温泉の素晴らしさを知ってほしいんだよね」


「···アキ、楽しそうだね。···私もお手伝いするよ」


「うん!ありがとう!ハル!」


「···ん。···ごちそうさま。···もう遅いし一緒に温泉入る?」


「そうだね!もちろん今日()一緒に入ろうか!」


「···ん!」



 おいしい食事を終えて、ボクとハルは仲良く一緒に家の温泉に入ったよ。家のお風呂だからまったく問題なし!


 ちゃんとハルの体を洗ってケガとかしてないか?も確認しちゃいます!『スキンケアは任せろー!』って昔言った通り、こうやって入浴指導してハルの健康肌は維持してるんだよ。おかげさまでハルのお肌は30代になった今でも若いままだよ~!



「···ん。···今日もいい湯加減」


「最高の温泉誉め言葉、ありがとうございます。もうハルの好みは全部知ってるからね~!」


「···私もアキの好みを全部知ってるからね」


「「···ふふっ!」」



 こうしてキャッキャウフフなかんじで温泉を楽しんで、湯上りに冷たいお茶を飲んで涼んでから、ハルと一緒に手をつないで寝室に入って寝るのが日課だ。


 結婚してもう18年。ボクたちの夫婦仲は良好を軽く通り越して究極(・・)まで行ってましたぁ~。



「今日は本当にごめんね、ハル。それじゃあおやすみ」


「···ん。···おやすみ」



 午後11時、ボクたちは就寝しました。今日()ボクとハルは抱き合って寝たんだけど···、あの~、ハルさん?今日はいつもよりも抱く力がさらに強いように思うんですけど···?今日は足も絡めてきてますよ?


 寂しい思いをした時に抱かれる時のように肋骨と背骨以外にも、今日は足の骨までが『メキメキ···!』って悲鳴を上げてるんですが···?


 まぁこの程度の痛みなら身体強化魔法や神器の『なりきり!伝説の神狼族セット』の力は必要ないけどね。本当にハルには悪いことしちゃったんだからね。



  グロー歴520年3月16日 晴れ



「(···ボキッ!!)んがっ!?」



 まだ夜明け前、ボクは激痛で目が覚めてしまった!そう、ハルの抱く力が強すぎてボク背骨と肋骨の骨が折れちゃったんだ···。ハルさん?寝ぼけてさらに力が強まってるんですけど···。


 まぁこんなこともあろうかと、枕元に置いておいた神器の『なりきり!伝説の神狼族セット』のつけ耳カチューシャとつけしっぽを、激痛に耐えつつも左手だけでボクに装着してから回復魔法をかけて背骨の骨折を治したんだ···。これもたまに(・・・)あるからね···。ちゃんと準備してますとも。命かかってますから。

 温泉ソムリエや別府八湯温泉道の名人を持つほど温泉大好き!な作者としては温泉街に住みたい!ってのは夢ですね~。まぁ、別府行ったらみんな『移住しなYO!』って言われちゃいます(笑)が、仕事やってると厳しいってのがありますね。

 アキくんの集中力はすさまじく、ハルちゃんに気づかなかったぐらいでした。構ってほしかったハルちゃんは無意識にキツ〜く抱いちゃってしまいましたね。背骨が折れるって相当ですが、これが『たまに』あるって···。これが愛なんでしょうかね?若干ヤンデレも入ってきてるハルちゃんでした。


 さて次回予告ですが、何事も実行する前には事前調査が必要ですね!というわけでアキくんはリオくんと、護衛としてレオくんも連れて調査に向かいます。当時はマクス帝国に狙われてましたからね。

 アキくんが立案する案がどのようになるのか、夢のある調査ですよ〜!


 それではお楽しみに〜!

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