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アクロ温泉街発展計画-1.アキ、町長を任されかける!?

 本日よりアキくんの温泉暴走話が始まります。

 寒い冬なのでほっこりする···、ってなかんじではありませんが、いろいろと温泉豆知識がありますので、ぜひともお楽しみください。

 本日は作者が1年で最も忙しい法定年次停電点検がこの後あるので朝に投稿しています。

  グロー歴524年3月15日 晴れ



「アキさん?ワシに代わって町長をやってくれんかの?」


「···は?···えーーー!?」



 それは突然の出来事だったんだよ。町長さんがうちにやって来て、町長をやってくれっていきなり言い出したんだ···。



「ちょ!?ちょっと待って下さい!意味わかんないですよ!?そんな簡単に町長って代われるものなんですか!?選挙とかは!?」


「選挙以外でも町長は代われるんじゃよ。こうして交代の意思を示し、相手が了承すればの」


「マジで言ってるんですね···?でも、なんでボクに町長を?」


「···まったく自覚がないんかの?」


「···へ?」


「アキさんが来てから、この町は大きく変わったんじゃぞ?それまではただ温かい水(・・・・)が出て気持ちよくて住心地いいというだけだったこの町が···、こうして多くの観光客が来るようになり、大きく栄えたんじゃ。その原因はアキさんがいろいろプロデュースしたからじゃろ?」


「それってそういうふうに仕向けてきたのはテルメさんでしたけど···?」


「確かにのぉ〜。じゃが、功績を考えれば町長以上の仕事しとるぞ?じゃから交代しても問題なかろう?」


「大アリですって!!ボクは学園の教師やってるんですから!兼業はムリですって!」


「退職は?」


「そこまでするつもりないです。ですが、今後も町が発展する協力はさせてもらうって事にしてもらえませんか?それならさせてもらいますけど?」


「···言ったな?」


「···は?」


「『町が発展する協力』じゃ!その言葉を引き出したかったんじゃ!!」


「···もしかして、協力を取り付けるために町長交代をネタにしたんですか?」


「半分当たりじゃが、それでもよかったがの」


「···ハメられたか!」


「というわけで、会合が次の土曜日のお昼からやるでの。参加よろしくな〜!」



 ···そこまでするんかい?完全に将棋で言う『王手飛車取り』の状況じゃんか。どっちに転んでも町長の都合がいいようになってたんだなぁ〜。ちなみにテルメさんはアクロの温泉協会長さんだよ。


 まぁ、この町がさらに発展するのは別にいいことだし、ボクも温泉大好き人間だからもっと温泉の良さを知ってもらえたら嬉しいってのもあるしね。



 そして次の会合の日···。



「···へ!?こ、これってどういう事よ!?」



 会合の会場に行くと···、いつも正面にある机にボクの席が用意されていた···。いつもは参加者側の席からいろんな意見を言ってたのに、今日のボクの席は町長とテルメさんの()だった!


 つまり中央の席だよ!?主役って事じゃんかよ!?···まぁ、この作品の主役はボクなのは間違いないんだけどね。



「町長さん?テルメさん?これってどういうことです?なんでボクが中央の席なんです?」


「そりゃ、アキさんがプロデュース責任者じゃからな!」


「ってか、アクロで最も温泉に詳しいのに、いまさら参加者側ってわけにはいかないでしょ?」


「うっ···。それで、今日の会合の議題はなんなんです?何も聞いていないんですけど?」


「おっと!?これは悪い事したのぉ〜。今回からは···、『アクロ温泉街発展計画』についてなんじゃよ」


「それって?」


「先日ピムエム皇国からの最短ルートであるトンネルが完成したじゃろ?あれからここを通る馬車が多くなっての。観光客以外にもお客を取り込めるか?と考えておったんじゃ。そこで、せっかくやるならアキさんの知識と知恵を借りようと思ってな」


「···あ〜、そういうことですか」



 そう、ピムエム皇国側からレオナード王国を最短で結ぶトンネルが去年開通したんだ。実に8年もかかっちゃったんだよね。土木技術が発達してないので手掘りだからなぁ〜。


 まぁ、ただ単に皇帝のパスさんがアクロの温泉に入りたい!って理由で専決して工事が始まったんだけどね···。


 ただ、このトンネルはレオナード王国側としても物流の活性化とリードタイムの大幅短縮による輸送費用削減が可能になるから、レオナード王国側からも工事が行われたんだ。


 ボルタニア大陸の2大国家が共同の事業を初めて行ったって事でトンネルは有名になったんだよね〜。その最初の理由が温泉に入りたい!って知ってるのはうちだけだけどね。


 というわけで、物流の拠点としてアクロは活用できそうって事だ。ここから南へ進めばジスタ3国やエイテ帝国にも行ける事を考えると、ここは元の世界でいう香港やシンガポールのような貿易都市になれるって事だ。


 いわゆる『ハブ・アンド・スポーク』ってやつだね!アクロを集約拠点ハブとし、ここを中継していろんな場所へ行ける(スポーク)って事なんだよ。飛行機で言ったら羽田空港と同じ役割を果たすことになるんだ。羽田へ行ったら世界中どこでも行けたしね!



 ···よし!せっかくだから、このアクロの良さを残しつつ、みんなに『温泉た〜のし〜!』って言ってもらえるような町にしてみるぞ〜!



 ···今思えば、この時のボクは浮かれまくってたんだなぁ〜。結構問題が多かったけど、ちゃんとやりとげたんだよ。



 会合は時間になり、多くの参加者が集まった。開始に先立って、町長さんからあいさつがあったよ。



「みんな忙しいところ悪いの。手短に話すが、今回の会合では今後のアクロについて意見を聞こうと思ってな。知っての通りピムエム皇国とのトンネルが開通してアクロを通る人の数は倍増以上じゃ。そこで、もっとこの町が栄えるようにしようと思ってな。うちでの名物は温泉じゃ。そこで温泉を活用した町おこしをしようと考えたんじゃ!こちらのアキさんは皆知っての通り(・・・・・・)温泉に詳しいので、いろいろお願いすることにしておる。それじゃ意見を頼むぞ」


「おい!町長!!そういった大きな話は突然しないでくれよ!?そんな大事なこと、短時間で決めていいもんじゃねえだろうが!?」


「お金はどうするのよ!?そんな大掛かりだととんでもない金額になっちゃうじゃないのよ!?」


「これ以上客が増えるだって!?とても手が回らんぞ!?どこから人をかき集めるんだよ!?」


「う、うむ···。確かに言うとおりじゃな···」



 町長さん···。みんなに事前に相談してなかったんかい!?そりゃボクも突然聞いて寝耳に水状態だったけどさ!どうやらみんなもそうだったようだ。


 しかし、このままだと否定的な意見ばっかりになっちゃうなぁ〜。そうなると、せっかくボクがついさっき(・・・・・)考案した『アクロ温泉街発展計画』が水の泡···、せっかくだから温泉の湯口からの泡(・・・・・・・・・)になっちゃうぞ!


 あっ!湯口の泡は二酸化炭素泉だと血行促進にはいいけど酸欠になっちゃうから気をつけてね!って!?そうじゃないって!



「皆さん!言いたいことはわかりました!ボクがいい案をすぐに用意しますから、その前にちょっとだけボクの思いを聞いてください。お時間は取らせませんから!」


「えっ!?アキさん!?ついさっきこの話をしたのにもう構想あるのか!?」


「ええ、テルメさん。この案だったら皆さんにも良いことが多いと思いますよ〜!」



 さて···、ボクの温泉に対する情熱をおみまいするぞ〜!

 交通の結節点となる場所は昔から栄えてることがほとんどです。というのも、人が集まりやすいといろんな商売が成り立ちやすいからです。

 またマイナーな商売でも、人が集まれば商売として成立しやすくなるんですね。


 今回は番外編1で登場したピムエム皇国とレオナード王国を結ぶトンネルにアクロが近い事と、一般的な街道の宿場町に比べて施設整備されていること、そして温泉という保養施設があるという潜在的ポテンシャルを引き出そう!というのが目的です。


 さて次回予告ですが、会合でアキくんの壮大な夢のある計画を出す!と宣言しますよ〜!そして計画立案に没頭しちゃいます···。


 明日からは通常通り21時過ぎあたりに投稿します。お楽しみに〜!

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