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リナ編-08 子どもたち、無双する!後編

 今日も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~!

「セイ!タイミング見計らってボクの魔法で攻撃するからね!」


「わかった、スウにいちゃん!さあ、ひいじいちゃん!かくごしろーー!おれのこのてがまっさお(・・・・)にもえるぅ!しょうりをつかめととどろきさけぶぅ!ばーーーくねーーつ!ドラゴンふぃんぐぁーーー!!」



 いきなりセイが最強攻撃を仕掛けた!これはわたしのスマホに入ってたアニメを見て真似た技ね!炎系の魔法を極限まで高めると炎って青くなるのよ!アキパパによれば『いろおんど?』が高いから超高温になってるらしいわね。


 青い炎で創られた大きな爪が、カトルさんに襲いかかる!


 対するカトルさんはよけようとせず、ドッシリと構えて受け止める気だわ!


 そして、セイの渾身の攻撃技がカトルさんの左腕に掴みかかった!!



「グウッ!?な、なんという熱さだ!?だ、だが!まだまだぁーー!!」


「ひーと・えん···!?くっ!」



 セイがカトルさんの左腕を必殺技で握りつぶそうとしたけど、多少のダメージ覚悟で受けたカトルさんは、右腕でセイに殴りかかった!


 それに気付いたセイは技の完了を待たず、右手を離してカトルさんの右ストレートパンチを躱し、今度はその突き出された右腕を掴んで···、



「ドォリャァーー!」


「なんだと!?」



 一本背負いでカトルさんをいきおいよく投げ飛ばしたわ!大きなスキができたところを、スウは見逃さなかったわ!



「よしっ!アースランス!いっけぇーー!!」



 巨大な土の槍を作り出して、カトルさんへ投げた!!もちろん先端は丸いから、棒よね。



「(ボキッ!!)ぐはぁっ!?」



 カトルさんは投げられて宙を飛んでる最中に背中をアースランスが当たり、ボキッっと嫌な音がしたわね···。背骨折れたんじゃないかしら···?


 アースランスは木っ端微塵になっちゃって、カトルさんと一緒に落ちた。気絶しちゃってるわ···。スウ···、ちょっとやり過ぎたわね···。



「あ〜、スウにいちゃん?ひいおじいちゃんにかいふくまほうかけたほうがいいんじゃないか〜?」


「···しまったなぁ〜。リオじいちゃんが本気でやっていいって言ってたからフルパワーでやっちゃった···」


「これって『あたりどころがわるい』ってやつかな?」


「多分···。よしっ、これでいいんじゃないかな?じゃあ、セイ。他の苦戦してるところへ応援に行くよ!」


「おー!」



 次はイアさんね!カークとクーが相手してるわ。



「クー!おれも接近戦でやり合うぜ!」


「···うん」


「あらあら!魔法じゃなくて肉弾戦ね!いいわよ!ひいおばあちゃんが全部受け止めて抱きしめてあげるわよ。そして一緒にいろいろたっくさんたっくさんお話しましょうね!ああそうだわ!先日町へ魔獣の素材を卸しに行った時にいい香りのするお茶を見つけたのよ!こういう時に使うべきよね〜!そうと決まったらすぐに決着つけてお茶の準備をしましょうね!ああでもコップがそんなに数多くないのよ!お茶飲むなら人型にならないといけないしどうしましょう!?それも大事だけどお菓子も食べたいわよね!?ああ!?しまったわ!ひ孫が来るなんて考えもしなかったからお菓子を用意してないのよ〜!どうしましょう!?お菓子なくてお茶だけなら満足しないわよね!?だからといってお肉じゃあおやつにはならないわよね!?そうよね!あらあらどうしましょう〜!?ああそれとお小遣いも···ペラペラ」


「···カークにい?···攻撃していいのかな?」


「う〜ん···。なんか勝手に盛り上がって混乱してるけど···。落ち着いたら攻撃始めるか···」



 イアさんは思いっきり暴走してて攻撃するタイミングを見失っちゃってるわね···。これも作戦のうちなのかしら?まぁ置いといて、次はギアさんね!ルメとアトラが挑むわ!


 普段は家が別だから連携取りづらいと思うでしょ?この二人、実は息がピッタリなのよね〜!



「ルメねえ!あたいが突っ込むぜ!フォローよろしく!」


「ええ!あたしにまっかせなさーい!」


「え〜っと···、アトラちゃんだったっけー?さっきのようにはいかないからなー!」


「さっきのような事はしねーよ!手の内がばれたら使っちゃいけないんだ!」


「よーし!じゃあかかってこーい!」


「うぉおおーーー!!」



 アトラがギアさんに突っ込んでいく!アトラは右手が光ってるからパンチを繰り出すつもりね。ギアさんはクロスカウンター狙いで左ストレートパンチを繰り出そうとしてるわ!


 このままだと腕のリーチ差でアトラに先にパンチが当たってしまう。するとアトラはかなり早いタイミングで右ストレートぱーんち!を繰り出してしまったわ!



「ひっさーつ!らいだーぱーーんちーー!!」


「ははは!腕はこっちの方が長いぞー!!この勝負、勝っゲフゥッ!?」



 なんと!アトラが早めに繰り出したパンチから魔法を撃ち出してギアさんの右頬にクリティカルヒーーット!!


 そのまま吹っ飛ばされ、地面に着く直前にルメが魔法を放った!!



「いくわよー!プチエクスプロージョン!『お仕置きだべーーー!!』」



 放った魔法がギアさんに当たり大爆発したわ!しかも、煙がドクロの形をしているわね···。ルメはこういった威力に関係ない演出魔法が好きなのよ。威力ももちろんあるんだけどね。これもスマホに入ってたアニメの演出よね···?



 ギアさんは気絶してしまってたわ。それを見たルメとアトラはお互いにハイタッチして、



「「正義はかーつ!!」」



 ホント、仲いいわね〜。この二人は。


 次はネリヤとヴィーね。



「···ヴィー、お願い」


「任されたわ〜!行ってきまーす!」


「えっ?ヴィーちゃんがやるのかい?じゃあ、どこからでもかかっておいで!」


「うん!いっくよーー!」



 そう言ってヴィーはジンさんに突っ込んでいったわ。そして怒涛の攻撃ラッシュを繰り出した!



「あ〜たたたたたた〜〜〜!!」


「ぐっ!?攻撃が速すぎて捌き切れ···、んがっ!?」



 ヴィーの攻撃ラッシュの最後はアッパーをキレイに決めてジンさんは宙に舞った!そこをネリヤがすかさず極太の土の(かすがい)状の(かせ)を5つ、ジンさんに放った!



「···いけ!」



 放った枷はそれぞれ両手足首と首にガッチリとハマって地面に縫い付けられた!



「くそっ!?身動きが!?···えっ!?ヴィーちゃん?何するの!?」


「ふっふっふ〜!今からヴィーの『竜体開発(・・)実験』をやるんだ〜。痛くしないからね〜」


「何をする気だ!?や、やめ···、あはははははーーーー!!や、やめてーーー!!」


「こちょこちょ!え〜っと、なんて言うんだったっけ?···あっ!思い出した!『ここか?ここがええんか〜?』だった〜!」


「や、やめてーーー!!あははははははーーー!うぐぅっ!?わ、笑いすぎて横隔膜が···、息ができない···!?」


「あれれ〜?もうギブアップなの〜?おたのしみはこれからなのにぃ〜!つまんな~い!」



 身動き取れないジンさんに跨っていろんなところをくすぐりだしたヴィー。なぜか笑うツボを心得てるので、こうなってしまうとくすぐり地獄になるのよ···。ジンさんは笑いすぎて息ができなくなっちゃって戦闘不能状態になっちゃったわ···。ちょっと反則っぽいわね···。


 残りはティガさんね。クオンとロフィが相手するわよ。



「あれ?なんかおれたちが最後みたいだよ、姉ちゃん」


「そうみたいね〜。じゃあ、派手に締めくくるわよ〜」


「派手って言ったらアレ(・・)だね!練習以外で全力全開で放つなんて、おれは初めてだね〜。アトラはルメねーちゃんとやったらしいけどね」


「ええ~。せっかくの機会だし、本気でいくわよ〜!え〜っと、『今だ!魔力を氷に!』」


「いいですとも!せーの!」


「「Wアイス・ペタルダンシング!!」」



 二人は大トリだって気づいたので、派手な大技で決めるつもりのようね。



「な、なんだぁ〜!?この魔法は!?吹雪じゃないし···、氷の花びら(・・・)?」



 そう、この魔法は氷でできた結晶の花びらが無数舞う、とても神秘的な魔法なの。見た目はキレイなんだけど···



「うわっ!えっ!?切られた!?ま、まさか!?」



 そう、氷の花びらすべて『刃物』なのよ。無数に舞い散る花びらすべてが小さな短剣で、周囲を切り刻む氷系の最上級魔法!しかも合体魔法で放ったら威力はハンパないわ!



「ヒエェ〜〜〜〜!勘弁してくれ〜〜〜!?」


「姉ちゃん、どうする?」


「まぁ〜、さすがに集中させたら命はないでしょうから〜、ここまでにしましょうか〜。···ちょっとがっかりね」



 そう言って魔法を止めたわ。ティガさんは恐怖でチビッちゃったわね···。お嫁さんの前でやりすぎちゃったわね···。



 こうして、バトルロイヤルは子どもたち以外が戦闘不能(イアさんはまだまだ話が止まらないので棄権扱い)という形で勝利という事で幕を閉じたわ。

 スウくんたちは圧倒的でしたね~!

 今回もネタをいっぱい仕込みました!セイくんが放ったのは『機動武闘伝Gガンダム』のドモンの必殺技である『ゴッドフィンガー』ですね。あちらは真っ赤に燃えるのですが、本作ではさらに温度を上げて真っ青になってます。

 アトラちゃんは引き続き『仮面ライダー』からのライダーパンチに見せかけて魔法を放ってフェイントを仕掛けました。

 ルメちゃんはアニメ『ヤッターマン』のドロンジョ様たちが敗れた時のどくろマークの煙ですね。この二人は非常に仲がいいんですよ。この理由はこの後で明かされます。

 クオンちゃんとロフィくんの合体魔法『Wアイス・ペタルダンシング』は久保帯人先生の『BLEACH』で、朽木白哉が使う卍解技である『千本桜景厳』ですね。あちらは刀身が花びら状になって周囲を切り刻む技ですが、こちらは細かい氷の刃でやっています。魔法名のうち『ペタル』は『花びら』の英語『petal』から来ています。かなり派手な技ですね~。食らえばかなりグロい結果になってしまいますけどね。


 さて次回予告ですが、バトルロイヤルが終了してカトルさんが集落の長を引退宣言してギアくんに引き継がれます。新たな長となったギアくんの方針はどんななのでしょうか?


 次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!

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