表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/115

リナ編-07 子どもたち、無双する!前編

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、先にそちらをご覧くださいね~!

 ギアさんたちの結婚披露宴バトルロイヤルは開始の銅鑼がバアァーーーン!と鳴って始まったわ。


 子どもたち以外のわたしたちは魔獣監視塔から高みの見物をすることになったけど、何かあったら乱入するつもりよ。まぁ、そんな事にはならないだろうけどね。


 集落の皆さんも過去にわたしたちにこてんぱんにやられたって身を持って知ってるから、見向きもされなかったわね。若干怯えてる人もいたような気もするけど···。



 さてバトルロイヤルの方は···、なんというか···、予想通りギアさんたちを放置して子どもたちの方へみんな行ってるわね···。子どもたちに勝ってお婿さんかお嫁さんにしようって連中ばかりのようね。



「おっ!?ママの予想通りこっちにみんな来ちゃったね。じゃあ、ボクたちも始めようか!」


「「「「お〜〜〜!!」」」」



 今回、うちの子どもたちは3チームに分かれてるわ。スウ、ルメ、ヴィーの組とカーク、ネリヤ、クー、セイの組とクオン、ロフィ、アトラの組ね!カークの組はまだまだ幼いクーとセイの面倒を見てもらいたいから4人パーティーを組んでるの。


 まずは魔法が得意なスウ、カーク、ルメ、ネリヤ、クオン、ロフィが広域殲滅合体魔法をぶっ放した!!



「カーク!」


「おうよ!スウ!いっけぇーー!!」


「「Wアイスストーム!!」」



 カークとスウはアイスストームを合体魔法で放ち、左から右へ薙ぐようにして扇状に凍らせたわ。身動きが取れなくなったところで、次はルメとネリヤが合体魔法を放つ!



「ネリヤ!」


「···ルメねえ。···いくよ!」


「「Wエクスプロージョン!!」」



 凍って動けなくなったところでルメとネリヤが爆裂系合体魔法を放つ!狙ったのは扇の中心よ。


 ズドーーーン!!


 身動きが取れない状態で高威力の爆発を受けて、半分近くが木っ端微塵···、までいかずに全身傷だらけで倒れていたわ。白銀竜は防御が優れてるからこんなものね。


 トドメはクオンとロフィの合体魔法よ。



「ロフィ〜!準備はいい〜?」


「姉ちゃん、いつでも!せーの!」


「「Wストーンランス!!」」



 クオンとロフィは土系合体魔法で地面から先が丸まった棒が無数に突き出されていった!まさか地面から攻撃が来るとは思わなかったのか、かろうじて立っていた人(竜)たちを空に舞い上げてしまったわ。



「よし!先制完了!各個撃破だ〜!」


「「「「おーーー!!」」」」



 ここからはゲリラ戦ね。大半を殲滅したのでここからはバラけた連中を各個撃破して殲滅を目指すわ。


 近接戦闘になるので、ここからは物理系の子たちが大活躍よ!



「え〜い!!」


「ぐはぁっ!?」


「とりゃ〜!」


「あべしっ!?」



 まずはヴィーね。素早く懐に入ってみぞおちにぱーんち!倒した後ろから襲いかかったヤツの腕を取ってそのまま『一本背負い』で投げて仰向けになったところをみぞおちに強烈な肘打ちをお見舞いして戦闘不能に追い込んでるわね···。



「オレと付き合ってもらうために倒させてもらうぞ!!」


「あまい」


「んなぁっ!?(ボキィッ!!)ギャァアアーー!?ゲフッ···」



 クーは襲いかかったヤツの足元に入って(すね)を思いっきり蹴飛ばした!足折れたんじゃないかしら···?酷いようなら後で回復魔法使った方が良さそうね···。



「はぁあ〜〜!ばーん・ぱーんち!!」


「なっ!?グハァッ!?」



 セイは離れた位置から拳に力を溜めて一気に加速し、強烈な右ストレートぱーんち!をお見舞いしてやったわ。これはアキパパの世界の『格闘げえむ』の技らしいけど···。どこで知ったのかしらね?


 そして最後はアトラね!



「いっけぇーー!らいだーきーーっく!!」


「えっ!?ハグアッ!?」



 ちゅどーーーん!!



「正義はかぁーつ!!」



 空を飛んで一気に急降下しつつ、両足で相手の顔面を蹴りつけたわ···。しかも吹っ飛んだ先で大爆発したわよ!?確かコレもアキパパの世界のヒーローの必殺技だったかしら?なんでキックで爆発するかわからないわね···。ただ、今日はズボンを履いていたけど、スカートならまずいわね···。女の子なんだから、ちゃんとケンとミルに教育するよう伝えなくちゃ···。



 一方、魔法がメインの子たちも身体強化を最大倍率まで上げて、水圧カッターやウインドブレード、ロックマシンガンなどの近接戦闘向け魔法を使いまくり、さらにガチンコの殴り合いをしているわね···。



 そして···、パパの予想通りハンティング家の皆さんを除いて集落全員が子どもたちによって制圧されてしまったわ···。わたしたちの時よりすごくないかしら?人数は倍以上だけど···。


 すると、ギアさん、ジンさん、ティガさんが慌てだしたわ!



「おー!?集落全員が倒されてしまうなんてー!?リオの孫たちって強すぎないかー!?」


「ギア兄さん!ちょっとマズいよ···。ここでオレたちが負けたら···」


「ちょっちヤバくね?リオはどんな鍛え方したら、こんなちびっ子たちが強くなるの〜!?」



 あぁ〜、そういう事か。ここで子どもたちがギアさんに勝っちゃうと、お嫁さんたちがうちの子どもたちの結婚相手になっちゃうのか···。だからといって負けるわけにはいかないけどね。権利放棄させたらいいか!



「慌てるな!正々堂々と戦うまでだ!!」



 カトルさんが一喝したわ。それでギアさんたちは落ち着きを取り戻したわね。さすが集落をまとめる方だわ!


 一方の子どもたちは···



「よし!みんな!組み合わせ変更だ!!」



 スウが組み合わせ変更を言って、基本的に(・・・・)次のようになったわ。


・スウとセイ VS カトル

・カークとクー VS イア

・ルメとアトラ VS ギア

・ネリヤとヴィー VS ジン

・クオンとロフィ VS ティガ


 まぁ、子どもたちは幼いから2対1でやり合うわ。ハンデには十分でしょ。


 ここで基本的に(・・・・)って言葉が入るのは、これがバトルロイヤルだって事。状況に応じて加勢したり、わたしたちがフユとナツと一緒に『意識の共有』を駆使して戦ったように、流れ弾を故意に当ててやったりしてもいいのよ。


 さらに倒してしまえば加勢に駆けつけられるわ。だから、数が多いこちらがかなり優位よ。子どもたちの魔力はまだまだ半分以上残ってるしね!


 うちもそうだし、ケンのとこもそうだけど、うちらの子どもたちの魔力は物理系の子でもずば抜けて多すぎるのよ。だから継戦能力はわたしたちが子どもだった時よりもはるかに上よ!



「ほう!?組み合わせが決まったようだな。では!ひいおじいちゃんが遊んであげよう〜!」


「あらあらまあまあ!私に挑んでくるのね〜!いいわよ〜!ひいおばあちゃんが相手してあげるわね!」


「リナちゃんのところのルメちゃんとケンくんのところのアトラちゃんかー。家が違うから連携しづらいんじゃないかなー?だったら突破してやるぞー!」


「ネリヤちゃんとヴィーちゃんか。こっちは手加減できないからね!」


「え〜っと、キミたちはケンくんのとこの子だね?相手したことないからどうしたらいいのかなぁ〜?」



 こうして、バトルロイヤルは最高潮(クライマックス)を迎えたわ!

 やはり元整調者だったリオくんとコルくんの血を引いてるだけあって、魔法タイプの子は広域殲滅魔法を合体魔法でぶっ放しましたね。最初に大規模魔法を使うのは戦術として正しいですね~!

 各個撃破では物理系の子たちが大活躍でした!アトラちゃんはケンくん編でも紹介したように、特撮ものの必殺技を頑張って習得したので、今回は仮面ライダーの必殺技を繰り出しました。『着地したら爆発!』という付与魔法を足に仕込んでからキックを食らわせました。

 セイくんの『ばーん・ぱーんち!!』はSNK様の『餓狼伝説』のテリー・ボガードの必殺技である『バーンナックル』ですね!この子もアキくんの世界のゲームなどにハマってるんですよ。


 さて次回予告ですが、バトルロイヤル後編をお届けします。今回はハンティング家の皆さんとひ孫たちの対決です!はたして結果はどうなるのでしょうか!?


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ