リナ編-06 結婚披露宴バトルロイヤル!
今日も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~!
「おー!じゃー、紹介するぞー!オレたちの妻だー!」
ギアさんがそう言うと、奥からお嫁さんが来たわ。ギアさんとティガさんは金竜のお嫁さん。ジンさんは青竜のお嫁さんね。
「初めまして!ギアさんと一緒になる金竜のリズよ。よろしくね~!」
「ジンさんと一緒になる青竜のヨルよ。ケンくん!今回はいい人紹介してくれてありがとね~!」
「ティガさんと一緒になる金竜のニールです~!ミルちゃん、久しぶりね~!」
金竜のリズさんとニールさん、青竜のヨルさんね。このうち、ニールさんはミルちゃんと、ヨルさんはケンと知り合いみたいね。
「ニールさん!地上に降りてよかったんですか~?」
「ミルちゃんが地上に降りたって聞いて、私も興味があったのよ~。帰省方法もあるし、私もミルちゃんみたいに高速飛行魔法を覚えるわ!」
「ヨルさん。気に入ってもらえたようでよかったですよ。ジンさんはかなりお強い方ですからね」
「ケンくんから話を聞いててちょっと興味あったからよかったわ~!ここで頑張って鍛えてみるわね~!」
ちなみにミルちゃんはリズちゃんを知らなかったけど、リズさんはミルちゃんを知ってたようね。なんとガーディアンの一人だそうで、ミルちゃんのお父さんのアブルさんとは知り合いのようね。
みんな白銀竜や地上に興味があって来たみたいね。腕っぷしもそれなりらしいから、いいカップルになったんじゃないかしらね~。
ということで全員が集まったから、ここから夕食パーティーが始まったわ!うちは18人、ハンティング家の皆さんも合わせると26人という人数よ!招待されたアキパパとハルママ以外はみんな竜モードだからかなり狭く感じるわ···。
そして、やっぱり出たわ!大きなお肉の塊が!!
うちの子たちも竜モードだったけど、竜モードなんて高速飛行魔法使用する時ぐらいなものだから、竜モードで食べるってことは離乳食以外ではないのよね~。それはケンのところも同じだったので、カトルさんたちには断ってから人型になっていただくことにしたのよ。
この時、アキパパが肉焼きセットでお肉をこんがりおいしく焼いてくれたわ!もう子どもたちは大騒ぎよ!!
「おいしーい!」
「うんめぇ~~!!」
「アキじーじ!おいしいよ~!ありがと~!」
「···初めて食べた味。···おいしい」
「アキおじさ~ん!もっと焼いて~!」
「おもちかえりってできないかな~?」
「これってまじゅうのおにくなんだよね?ぼくでもたおせるかな~?」
「味付けがナツママに似てるわね~!おいしいわ~!」
「クオン姉ちゃん!このお肉もおいし~いよ!」
「コラ!ロフィ!食べながら歩いちゃダメだろ!」
今のはうちのスウ、カーク、ルメ、ネリヤ、ヴィー、クー、セイ。次にケンのところのクオン、ロフィ、アトラね。···セリフだけだと10人もいたらわたしでもわからなくなってきたわ。
「今回もアキパパには悪いことしちゃったわね」
「ははは!リナ、いいんだよ。子どもたちが元気なのは大事なことだからね。まぁ、10人一斉に来られるとお肉が焼ききれないけどね」
「そうよね~。じゃあ、交代してわたしが焼くわ!アキパパはうちのパパとお酒でも飲んでてよ!」
「おっ!?そうしてくれると助かるね~。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
「いつもありがとう、アキパパ!」
さ~て!わたしだっておいしく焼けるんだから!そう思って焼き始めたらコルも手伝ってくれたわ。
こうしてパーティーはおいしく過ぎていったわ。そして翌日···。
集落の広場では結婚披露宴の準備が進められていたわ。···って、新郎新婦のお披露目用お立ち台だけなんだけどね。いすもテーブルもないし、料理も当然ないのよ。
じゃあ、なんの準備をしていたか?というと···、『ハンティング3兄弟結婚披露宴バトルロイヤル!~強いヤツに会いに来た!~』って特大看板の設置なのよ!
バトルロイヤルやるから、いすやテーブルがなかったのね···。そりゃ、これから大暴れするんだから当然か。
今回の主役はあくまでギアさんたち3人で、お嫁さんは魔獣監視塔から3人の強いところを見るんだって。···これって負けたらマズくないかしらね?
そして3組のカップルが会場にやってきたわ。みんな歓声と嫉妬の声が上がっていたわ···。嫉妬する前にあんたたちもギアさんたちみたいに嫁や婿探しすればいいのにね。
開会に先立って、カトルさんからあいさつがあったわ。これもかなりぶっ飛んだ内容だったわね···。
「皆の者!本日、ここに我がハンティング家3兄弟が結婚したことを報告する!今日は嫁いでくれた嫁たちに我が3兄弟の実力を見せつけて、安心させるためのバトルロイヤルであるが、手加減は一切不要!!もしやられるようなことがあれば、やった者が略奪結婚することを許可する!!」
「「「「うぉおおおおーーー!!!」」」」
「そして!今回はうちの4男のリオが···、かわいいかわいいかわいいかわいいぃ~~~!!ひ孫を連れてきてくれた!ひ孫たちも参戦するとの事なので、ケガさせたものに対しては『死』あるのみ!!そして『参った』と言わせたら将来求婚できる権利を与える!!」
「「「「ひゃっはーーーー!!!(将来の)嫁だ嫁ぇ!!!」」」」
「「「「ふーーーー!!!かわいい男の子ぉーーー!!!」」」」
カトルさん···?うちの子たちってまだ幼いんですけど?それを狙う集落の人たちってどうなのかしら···?
「···パパ?なんでこんな事に?わたしは聞いてないわよ?」
「10人もいるから大丈夫だぞー。コイツらに勝てる程度の実力はあるからなー。おーい、みんなー!あの連中には手加減はいらないからなー!全力でやったらいいぞー!!」
「えっ!?りおじーじ!?ほんとうにほんきでやっちゃっていいの!?」
「おう、セイ。動けなくしても大丈夫だからなー」
「魔法使ってもいいの~?リオじーちゃん?」
「おう、クオン。普段だと全力出せないだろー?ここなら遠慮なくやっていいからなー」
「よ~し!じゃあ、おれも本気出すぜ!!」
「その意気だぞー!カーク!」
心配するわたしをよそに、パパが思いっきり煽っちゃって子どもたちは元気いっぱいやる気いっぱいだわ···。あぁ~そういえば、わたしも昔やった時は似たようなものだったわね。血は争えないか~。
ギアくんたちにお嫁さんが来ました!白銀竜だらけの集落に青竜と金竜が来たので、ちょっと気まずいかもしれませんが、そこはギアくんたちの立場がありますから大丈夫でしょう!
そしてやっぱりバトルロイヤル開催が決まったのですが、今回はリナちゃんとケンくんのお子さんに求婚できる権利をかけた戦いになりました。こんな小さな子にまで手をつけようなんて···、ちょっとこの集落の竜たちはまずい状況じゃないですかね~?
さて次回予告ですが、バトルロイヤルが始まります!リナちゃんとケンくんのお子さんたち10人が大暴れしますよ~!まずは広域殲滅からだ!
次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!