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リナ編-05 ひ孫を見せるわよ!

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿していますので、先にそちらをご覧くださいね~!

「おお!?大勢連れてきたな!もしかして、リオの孫になるのか?」


「おう、アルバ。うちの孫たちだぞー」


「子だくさんでいい事だ。ちゃんと戦えるのだろうな?」


「今回は孫たちだけでやってもらうぞー。それでも瞬殺だと思うぞー」


「それほどか!これは楽しみだな!」



 集落の門番であるアルバさんとパパが話した内容から、子どもたちにバトルロイヤルに参加させて実戦経験を積んでもらおうって腹なのね。だから参加したんだわ!


 お兄さんたちを祝う気、まったくないわね!?



 集落に入ると、あちこちに『ギア、ジン、ティガ結婚記念バトルロイヤル開催!』ってノボリがあちこちに立ってたわ···。祝ってるのか、戦うのか分からないわね···。


 そして、今回も屋敷への道中で声をかけられたわ。



「リ、リオ!?そのちびっこたちって···、ま、まさか!?」


「おう!オレの孫たちだぞー。強いから、明日やられる覚悟(・・・・・・)しとけよー」


「···いい」


「あ?まさか···」


「かわいい〜!!ねえねえ!そこの赤竜のキミ!ボクの好みだよ〜!結婚前提に付き合わない!?」


「えっ!?あ、あたしに言ってんの!?」


「そうだよ!毎日『何かよくわからないけど肉汁あふれるおいしい魔獣の肉』をごちそうするから!幸せにするからぁ〜!まずはお兄さんと握手しようか!」



 なんとルメに猛アタックしてきたのよ···。前回、わたしが言い寄られた時はパパが止めに入ったけど、今回は···、クーが伸ばしてきた腕を片手で掴んでしまったわ!



「ルメねーちゃんにてをだすな。クーよりよわいやつはだめ!」


「イダダダダーーー!はあっ!はあっ!キ、キミはすごい握力だね···。キミはお兄さんとどうだい?」


「クーにまけるひとにはきょうみないの。さよなら」



 クー···。いったいどこでそんな言葉を覚えちゃったのかしら···?そういえばナツもフーちゃんが変な言葉を覚えてるって言ってたわね···。


 それから先もクーと、さらにセイまでが近づいて声をかけようとした人(竜)を『実力行使』で追い返していたわ···。後でちゃんと言い聞かせないと、ドラゴン族なら本気でやってもいいけど、人族なら腕を引きちぎっちゃうわ···。



 そうして、集落一の屋敷、ハンティング家にやって来たわ。もちろん、イアさんが出てきたわ。さあ、ここからが本番よ!!



「あらあらまあまあ!?可愛らしい子たちがこんなにたくさん!?リオくんに孫ができちゃったのね!?ということはリナちゃんとケンくんのお子さんなのね!あなたがリナちゃんの旦那さんであなたがケンくんのお嫁さんなのね!初めまして!リオくんの母のイアと言うのよ。いや『イアさん』って気さくに呼んでくれていいのよ!ひ孫たちも『イアひいおばあちゃん』でもいいし『ひいばあちゃん』だけでもいいわ!呼びやすいほうで構わないし好きに呼んでいいわよ!見たところリナちゃんのところが7人でケンくんのところが3人なのね!みんな元気そうでひいおばあちゃんはとってもとっても嬉しいわ!しかし本当にかわいいわね!私ももうひいおばあちゃんなんて呼ばれる歳になっちゃったのね。月日が流れるのが最近ホント速く感じるようになったわね。このあとギアくんたちにもお子さんが産まれるだろうからこのお屋敷も賑やかになりそうね!そうそう今日はたくさんごちそうするから楽しみにしていてね!18人も来てくれたから倉庫にある『最高の熟成した何の魔獣か長期間寝かせすぎてさっぱり忘れてしまったけど味だけは最高なお肉』をたくさん出すわよ!こんないいお肉はめったに出さないからリオくんも楽しみにしていてね!本当に久々に出すから私も楽しみなのよ!いつから寝かせていたか忘れちゃうぐらいなのよ!でも腐ってないから安心してね!そういえばリナちゃんの旦那さんとケンくんのお嫁さんのご両親にあいさつに行ったほうがいいかしら!?今回はギアくんたちがお嫁さんもらっちゃったからあいさつに行く準備をちゃんとしておいたしすぐに行けるわよ?ちょっと帰り道になってしまうけどもあいさつに伺わせてもらってもいいかしら!?でも金竜なんて今回初めて見たけどどこに住んでるのかしらね!?ギアくんとティガくんのお嫁さんにはまだそこまで聞けてないのよね!私が話をするとみんな黙ってしまうのよ!もう!緊張しちゃってるのね!これから家族になるのだから気にしなくてもいいのにね!緊張をほぐそうと気さくに軽く(・・)話しているのにね!でも久しぶりお父さんとお出かけするからとっても楽しみなのよ!人型になってお化粧するなんて何十年ぶりになるのかしらね!?ドラゴン族だからこの歳になっても肌にツヤがあるからお化粧のノリもいいと思うけどね!こう見えてちゃんと美容効果のある魔獣の脂で寝る前にパックしたりしてスキンケアは万全よ!『油断しちゃ肌年齢が一気に進む』って以前人の町に魔獣の素材を卸しに行った時に聞いちゃったからね!今思えばとてもいい事聞いちゃったわね!集落の人からも『どうしてそんなに肌がツヤツヤしてるんですか?』って最近よく聞かれるのよ!ホントもうみんな私をおだてても何も出ないのにね!そう言えばリオくんにはお化粧した私は見たことなかったんじゃないかしら!?昔お父さんとお付き合いし始めた時にお化粧した私はかなり(・・・)美しいってお父さんもベタ惚れだったし周囲の人も魅了しちゃったのよ!『お化粧した女って魅力的』ですって!もうみんな上手に言うんだから!でもお父さんは『お化粧しなくても素のままも魅力的』って言ってくれたのよ!もうこれが嬉しくて嬉しくって!あら!いけないわ!お父さんとのデートの惚気(のろけ)話を聞いてもつまらないわよね!?ごめんなさいね!懐かしい青春時代を思い出しちゃったわ!そうそう!ちゃんとお出かけ中の狩りの代理メンバーの手配も完了しているから今回は抜かりないわよ!それと明日の披露宴なんだけど···、ペラペラ」



 まぁ、予想通りだけど。いや、前回よりもスゴイわね···。コルとミルちゃんはびっくりして固まってるわね。



「リナ?リオさんのお母さんってスゴイね···。途中から何言ってるのか分からなくなってきたよ···」


「パパが言うにはほっとけばいいらしいわよ」


「ケン?リオさんのママさんは頭の回転が速そうですね~!こんなにたくさんしゃべれないですよ〜。どこで息継ぎしてるんですか~?」


「ぼくも最初はびっくりしたよ。今でも聞いてるだけですごいね」



 もちろん、子どもたちもびっくりしてたわよ。



「えっと···、ひいおばあちゃんってすごいおしゃべりなんだね」


「途中から、さっぱりわかんねえな」


「あたしも···」


「わたし、こんなにしゃべれなーい!」


「う〜ん。聞いてるだけで疲れてくるわ···」


「ねえ、ママ?これっていつおわるかな?」


「ひいおばあちゃんはてをださないよな?」



 これはスウ、カーク、ルメ、ネリヤ、ヴィー、クー、セイの順で喋ってるわ。



 そうしてイアさんが喋ってると、奥からカトルさんとギアさんたちが迎えに来てくれたわ。



「おお!?こんなにひ孫たちがいるのか!?よく来てくれたな」


「おっ!?来てくれてありがとなー!」


「おう!で、嫁さんたちはどうしてるんだー?」


「もう来るぞー!」



 そう、パパがギアさんたちを乗せて浮遊大陸とアイム島ヘ飛んだのよね〜。ギアさんたちはそれぞれ1週間滞在してパパが迎えに行ったのよ。普通のドラゴン族じゃあ高速飛行なんてできないしね。


 ケンとミルはちょっと知ってるようだけど、わたしは知らないのよね〜。どんな方かしら?

 今回は本作史上最大の暴走をしたイアさんでした!このお話は3053字なんですが、1468字がイアさんのセリフでした(笑)!

 最初はこの半分ぐらいだったのですが、どんどん追記していったらこんな長さになってしまいましたね。おそらく文字だけで画面が埋め尽くされてしまってると思います。大変読みづらくて申し訳ありませんが、これもイアさんの特徴であり演出なので、ご了承ください。これ、声優さんに台本として見せたら台本投げられるだろうな···(笑)。


 クーちゃんもかなり攻撃的ですね!小さな子がどこかで覚えた言葉を使いたがるのはどの世界でも同じなんですよ。


 さて次回予告ですが、ギアくんのお嫁さんたちが登場します!どんな方たちなのでしょうかね?

 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに~!

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