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リナ編-04 ギアさんたちの用事

 今日から3連休ですね!連休中も朝と夜に1話ずつ投稿しますよ~。

「おー、兄貴たちー。こんなとこまで何しに来たんだー?」



 ちーむッス!でギアさんたちがうちで待ってるって書き込んでおいたら、帰りにパパとアキパパが寄ってくれたわ。



「おー!リオ!久しぶりだなー!リナちゃんが結婚してこんなにたくさんの子がいるなんて、うらやましいぞー!」


「リオはもうおじいちゃんになったんだね〜」


「これって父さんと母さんが聞いたらびっくりするだろうね〜」


「ジン兄もティガ兄も、そんな事言うためだけに来たのかー?」



 ちょっとパパ!?なんか会話がトゲトゲしてるけど大丈夫なの!?うちの中でケンカはやめてほしいんだけどなぁ〜。



「おおっとー!?目的を忘れるところだったぞー!実はなー、リオにお願いがあって来たんだぞー!」


「お願いだってー?バトルロイヤルはお断りだぞー」


「そうじゃなくてー、リオにお願いしたい事ってのは、オレたちの彼女を見繕ってほしいんだー」


「···は?彼女だってー?」


「そうなんだよ〜。父さんと母さんが『いい加減リオのように結婚して、孫の顔が見たい!』ってゴネだしたんだよ〜」


「もう歳だし、あんまりにもウザくなってきたから、『嫁探しに行く!』って集落を出たんだけど···、町ではみんなオレたちの姿見て逃げちゃうんだよ〜!そこでリオにどうすればいいか聞きに来たってわけさ〜」


「···あ〜、ジン兄とティガ兄の話でだいたいわかったぞー。でもなー、オレもナナとは向こうから強引に迫られたから、アドバイスなんてできないぞー」


「そう言わずにー!嫁連れて帰らないと親父に叱られるぞー!」


「うーん···。じゃー、青竜と金竜の里には連れていけるから、そこで嫁探しするかー?」


「それでいいぞー!」


「金竜って聞いたことないな~」


「でもジン兄、聞いたことないドラゴン族なら、目立つよね〜!」



 そんなわけで、パパの次の休みの日に青竜と金竜の里ヘギアさんたちをお見合いに連れて行くらしいわ。うちは関係無いからついていかないけどね。


 あと、パパはさり気なくコルの事も考えてくれたみたいね!コルは赤竜の里には行ったことないらしいから、パパが行ってもどうにもならないしね。



 これで話が終われば良かったんだけどね···。うちの家族にもとばっちりが来たのよ!しかもケンの家族まで巻き添えにされて!!



 あれは2週間後の午前の事よ。パパからちーむッス!で連絡が来たのよ。



『兄貴たちの結婚が決まったから来週の披露宴に参加する事にするぞー』ってね。うちだけじゃなくてケンの一家や、さらにアキパパまで招待されてるんだって!



「リナ?どうする?」


「コルは知らないでしょうけど、これって絶対にバトルロイヤルになるわよ」


「···えっ!?どういうこと!?」


「あそこって何かとバトルロイヤルをやりたがるのよ···。わたしとケンが行った時は『手形(サイン)兼握手会参加券』を賭けてやったのよ」


「そ、そうなんだ···。スゴイね···」


「だから、絶対にギアさんたちは奥さんに『いい格好見せたい』と思うでしょうから、これはある意味ワナよ。でも、あれだけ嫌がってるパパが行くことにしたって事は、何かあるのかしらね?」


「それは聞いてないの?」


「『とにかく行くぞー!』しか言わないからね。まぁ、前回もわたしたちでほぼ殲滅できたし、あれだったら子どもたちに思いっきり暴れてもらうのもいいかもしれないわね〜!」


「ははは···。じゃあ、リナは参加するんだね」


「まぁ、今回はね。カトルさんとイアさんにひ孫の顔を見せてもいいかな?って思うしね」


「わかったよ。もちろん、僕も行くよ」


「バトルロイヤルになったら、わたしとコルの合体魔法で1撃かもね〜!」


「ははは···。ほどほどにね」



 その日のうちにわたしはケンにも連絡をしたわ。やっぱり同じ事を考えてたわ。子どもたちに思いっきり大暴れしてもらうって言ってたわね。


 子どもたちだけでも10人。さ~て、どんな地獄絵図になるかしらね〜!?



 そして次の週の披露宴当日。



「リナー、コルー。今回は付き合ってもらって悪いなー」


「いえ、リナから聞きましたけど、バトルロイヤルになるんですよね?」


「おう!今回も完膚なきまでに叩き潰すからなー!」


「それって、ギアさんたちのプライドを傷つけませんか?」


「プライドなんてないから心配ないぞー!あるのは強さのみだからなー」



 パパはやっぱりバトルロイヤルで暴れるつもりだったわ。···これじゃあパパも、集落の皆さんと変わらないわ。



 今回、ケンたちは直接レジストに向かうんだって。わたしたちは子どもたちの高速飛行訓練も兼ねて行くことになったわ。もう上の3人は高速飛行魔法が使えるようになってるからね。あとの4人はスウ、カーク、ルメに一人ずつ乗ってもらい、セイはコルに乗ってもらい、出発したのよ。


 約1時間ちょっとで着いたわ~。


 集落の入口で、ケン一家が待っててくれたわ!



「パパ、ママ、姉ちゃん、コル!お疲れさま!」


「ケンもお疲れ!早かったわね〜」


「ははは!まぁ、子どもたちは超音速まではムリだけど、高速飛行はもうお手の物だからね」


「むしろ、私が疲れましたぁ〜」


「ミルもお疲れさま。これからが大変だけどね···」


「ケンに聞きました〜。私は観客席で応援しますよ〜」


「それができれば苦労しないのよね···」



 お互いあいさつを終えて、パパからみんなに話があったわ。



「おーし!明日は兄貴たちの披露宴だー!みんな思う存分、フルパワーで暴れていいからなー!」


「えっ!?本当にそうなるの!?」


「スウ、そうだぞー。みんな、いつでも暴れてるようにしておけよー」



 そうしてうちの一家、総勢18人がレジストの集落に入っていったのよ···。

 無事ギアくんたちに彼女ができてスピード結婚が決まってしまいました。当然、お祭りなのでバトルロイヤルをやりますよ~!

 いつもはバトルロイヤルを避けるリオくんでしたが、今回はなぜかリナちゃん一家とケンくん一家を全員呼んでしまいました。何か作戦があるのでしょうかね?


 さて次回予告ですが、リオくんたちが一家全員で集落に入ると、やっぱり孫たちに絡むドラゴンたちが寄ってきます。今回も追い返したりしますよ~。

 次回の文字数は半分以上がイアさんの暴走セリフです(笑)!どれだけ長いのかをご期待ください!


 次回は本日夜に投稿します。お楽しみに~!

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