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第24話 最終話 旅立ちと真実

「シロウ、キスティの事は頼んだよ。」


「ああ、ちゃんと守るから安心してくれ。」



キスティが冒険者になると言い出してから10日、俺たちは旅をしながらエルシュラの故郷ハートリー村を目指す事にした。


キスティはヘリスト家から除籍はされず、そのまま冒険者登録をしてホウライの5人目のパーティメンバーになった。



「おほほ、キスティ、元気でいるのですよ。」


「お義母様、わたくしは大丈夫です、これから楽しい旅が始まるのですから。」


「あの姉上なら問題は無いでしょう。『ゴン!』、いった~。」


「うふふ、エルネス、王女殿下と仲良くするのですよ?」


「は、はい。」



旅の目的は楽しむ事で、一先ずは大陸を南下してフォルトヴァー王国へ行き、そこからシュラド獣王国を東に進みメルキース帝国を通ってエルフの森に行く予定だ。



「キスティ。」


「お兄様、ありがとうございます。」


「ああ、分かってると思うけど。」


「ええ、ちゃんと射止めます。うふふ。」


「あ、ああ、頑張るんだよ。」



この世界に来てから約1年、新しい旅が始まる。



「それじゃあ、行こうか。」


「おう。」「うん。」「ええ。」「お~。」









◇◇◇











エルクース王国・王都エクルを出立してから1ヵ月、あと数日でフォルトヴァー王国との国境近くにあるラウティオラの町に到着する。






「キスティさんも大分呼吸法に慣れたみたいだな。」


「うふふ、シロウさんのおかげです。」


「シー君、あたしは?」


「ああ、エルも良くなってるぞ。」


「そか、よし!」


「キスティはそれが終わったらオレと模擬戦するぞ。」


「ええ、ヴァルマさん、お願いします。」


「次、わたし。」


「分かりました、スヴィさん。」









「それじゃ、今日の訓練は終わりにしよう。」


「おう。」「うん。」「ええ。」「お~。」








「はぁ、やっぱりシー君はすごいね。」


「ん?何がだ?」


「だって、同じ訓練してるのに全然疲れて無いんだよ?」


「そうか?」


「そだよ、それってやっぱり種族の所為?」


「・・・は?・・・え?」


「ん?シー君どしたの?」


「え、えっと。・・・そ、それって?」


「何?シー君の種族の事?・・・あれ?秘密だったっけ?」


「・・・シロウ。」「・・・シロ。」



スキルの事は機密保持契約で洩らさない契約をしたが、種族については話してないから契約外だ。



「はぁ、・・・まさかエルにバレていたとは。」


「・・・シロウさん?」



今更誤魔化しても仕方がない。





「・・・エルの言う通り俺は、”人族”じゃ無い。俺は”真人族”と言う今までこの世界にいなかった新しい種族なんだ。」






「あぁ~。」「へぇ~。」




「・・・あれ?・・・えっと、2人は何で納得してるんだ?」


「ええ、それは、ねぇ、エルちゃん。」


「そだねぇ、キーちゃん。」


「ええとですね。シロウさんは今までお怪我をなさった事はありますか?」


「え、そりゃ、・・・・・・あれ?あったかな?」



思い返せば、この世界に来た時に右腕をレイクリザードに食い千切られたが、その後にレイクリザードと再戦した際に吹き飛ばされて木にぶつかった時も怪我はしなかった。


その事を話すと、キスティは呆れながらもそれがおかしい事を話してくれた。


レイクリザードは本来Cランク冒険者が複数で相手をして倒せるかどうか、と言った強さがある。


そのレイクリザードに対して1人で戦い、しかも初めての戦闘で倒すなどありえない事だと言われた。


それにダンジョンに潜っていれば、何かしらの怪我をするのは当たり前の事なのに、そんな状況で怪我1つしない事もありえない、と。



「シロウさん達と共にダンジョンに潜っていた時に、何処まで潜ってもシロウさんは軽い怪我すらしませんでしたし、息も上がっていませんでしたよね?」


「・・・そうだったか?」


「そだよ、だから、あたしが”体力お化け”って言ったんだよ?」


「あぁ、確かに言われたな。」


「そ、あたしは後衛だけど、エルフでAランクだから同じランクの人族より体力があるのに、シー君はそれ以上なんだよ?おかしくない?」


「・・・そう、なのか?今まで気付かなかった。」


「それにシー君の剣は両手持ちの重い剣なのに、たまに片手で振ってるよね?それも身体強化を使わないで。」


「・・・言うほど重くは無いぞ?」


「それがおかしいのですよ?シロウさんの剣はわたくしの長剣の2倍以上の重さ、長重剣以上の重さの剣を片手で扱っているのですから。」



ヴァルマの短剣は二刀で扱う為に少々短めの50cmにしてあるが、通常片手で扱う剣は60cmの短剣が主流だ。


身体強化を使えば長剣を片手で扱える人族もいるが、長剣の2.5倍の重量がある剣を身体強化を使わず片手で扱える人族はいない。



「あたしが知る中でそれ程の力があるのは、最強種と呼ばれる”龍人族”だけなんだよね。」


「えっ、って事は、俺は・・・。」


「ええ、シロウさんは龍人族に匹敵する最強種と言う事になりますね。」



この世界に来た時にユグドラシルにインストールされたステータスシステムに身体能力上昇機能がある事を聞いていたにも関わらす勘違いをしていた。


ステータスシステムで上がる身体能力は”多少”であり、この機能の根幹は鍛えた時に強化される身体能力を更に補助する機能だと言う事だ。


そして、この世界に来た時に身体能力が”元の世界の倍の身体能力”と思ったのは、ステータスシステムの影響よりも種族が変わった事による影響が大きく、その後訓練をした事で、今では龍人族と同等の身体能力になっているらしい。




今まで種族スキルの便利さから”種族スキル”がチートだと思っていた。










「えぇぇ!それじゃ、俺のチートはスキルじゃなくて種族だったって事か!?」










~おわり~


 ここで「世界でただ1人の種族はチートだった」は完結となります。


 まず始めに不十分な内容で終了してしまう事をお詫び申し上げます。

 この様な形で終わらせてしまうのは汗顔の至りではありますが、書くにつれて設定に引っかかる部分が多く手詰まり状態になってしまったので、作り直すためにここで完結させることにしました。

 再投稿についてはまだ未定ですが少しずつ進めたいと思います。


 今まで拙い作品を読んで頂きありがとう御座いました。

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