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世界でただ一人の種族はチートだった  作者: どんぺった
第2章 ダンジョン都市ヘリスト
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第18話 鍛冶師探し

「シロ、おはよう。」ちゅ。


「・・・シロウ。」ちゅ。


「・・・おはよう。ヴァルマ、恥ずかしいなら止めておいた方が。」


「ば!?・・・オレだって、その、したい。ダメか?」


「うっ!・・・ダメじゃ、無い、ぞ?」


「ふふ、良かったね。」


「ぉぅ。」




(ぐあぁぁ・・・、俺だって恥ずかしい!けど、あんなに可愛い目で言われたら断れねぇ。いや、断りたい訳じゃ・・・ぐはっ!?まさか既に!?)




「コホン、まぁ、それはそれとして。今日は鍛冶師を探すぞ。聖銀を扱える鍛冶師がこの町にいれば依頼しようと思う。」


「鍛冶師か、見つかると良いな。」


「うん。」


「まあ、まずはスヴィの武器を買った鍛冶師に聞いてみようと思ってる。あの人が作れるなら、そのまま依頼しても良いしな。」


「おう。そうだな。」


「うん。」


「それじゃ、行こう。」


「おう。」「うん。」






それからスヴィの武器を購入した、外壁沿いにある鍛冶屋に行った。






「こんちは。」


「おう、よく来たな。今日は装備の点検か?」


「ああ、今日はちょっと聞きたい事があるんだよ。」


「ん?何だ?」


「店主は聖銀で武器を作れるか?」


「は?・・・おめぇは何を言い出すかと思えば、無理に決まってんだろ。」


「え?決まってる?」


「武器ってこたぁ、魔鉄と混ぜんだろ?そんな事ができる鍛冶師なんてそこらにゃいねぇよ。」


「あぁ、そんなに難しいのか。」


「まあ、難しいってのもあるが。一番の問題は”炉”だ、俺も詳しくは知らねぇが、何でも特殊な炉が必要らしいぞ。」


「炉・・・か、店主は作れる所を知らないか?」


「いや、知らねぇな。・・・ああ、いや確か前に噂を聞いた事があったか。」


「ほんとか?どんな噂だ?」


「誰の事かは知らねぇが、聖銀の合金化をしようとしてる奴が、この町にいるって聞いただけだ。実際に作れたのかは知らねぇぞ。」


「そうか、まあ、手がかりにはなるか。助かったよ、それじゃ、また装備の点検の時に来るよ。」


「おう。いつでも来いよ。」


「ヴァルマ、スヴィ。行こう。」


「おう。」「うん。」






「そうか、特殊な炉か・・・。仕方ない、他の鍛冶師にも聞いてみるか。」


「おう。そうだな。」「うん。」





それから、何軒か鍛冶屋をあたって探してみたが、噂を聞いた事がある人はいたが、誰の事かまでは分からなかった。





「う~ん。参ったな。ここまで手がかりが無いと、どうしたら良いのか。」


「なあ、シロウ、無理して探さなくても、もう魔鉄で良いんじゃ無いか?」


「ああ、ヴァルマ、それはダメだ。」


「ダメって?」


「ヴァルマが使ってるナイフも魔鉄だろ?いくら鉄より丈夫だと言ったところで、重鉄や聖銀の合金で作った物と比べたら脆いのは分かってるよな?」


「そりゃあ、分かってるけど。大事に使えば。」


「ああ、ヴァルマがそのナイフを大事にしてるのは俺も知ってる。けどな、いくら大事に扱っていても、戦っている時に折れてしまったら元も子もないんだ。」


「・・・。」


「だから、俺は武器を妥協する気は無いんだよ。金がかかっても、鍛冶師が見つからなくても、これと思った物は手に入れる。」


「ぉぅ。分かった。」


「そんなに気にするな。これは俺が決めた事だ。」


「・・・おう。」


「それじゃあ、他を探そうか。」


「シロ。」


「ん?どうした、スヴィ?」


「武器屋?」


「・・・あ!忘れてた。武器屋なら仕入れとかで接触した事があるかも。」


「おお、そうだな、鍛冶屋しか行って無いな!」


「ふふ。」


「スヴィ、えらいぞ。良く教えてくれた。」


「ふん!えらい!」


「おう、スヴィ、えらいぞ!」


(ヴァルマがスヴィを撫でているが、スヴィの方が年上だよな?)


「よし、それじゃあ、武器屋に行ってみるか。」


「おう。」「うん。」












「いらっしゃいませ、どういった物がご入用でしょうか?」


「ああ、聖銀の短剣を探してるんだが、あるか?」


「申し訳ありません。聖銀製の武器は取り扱っておりません。」


「・・・そうか、何処なら手に入る?」


「そうですね、私共では扱っておりませんが、確か王都に聖銀を扱える鍛冶師がいたはずです。」


「王都・・・か。この町にはいないって事か?」


「はい。以前に作ろうとした方がおりましたが、炉が不完全だったらしく失敗したらしいです。」


「そうか。やっぱり特殊な炉なんだな。」


「そのようです。」


「王都以外では何処か知っているか?」


「そうですね、ドワーフの国に行けば確実に手に入りますよ。かの国は酒と鍛冶の国と言われていますから。」


「あぁ、・・・酒と鍛冶ね。なるほどドワーフらしい。」


「まあ、そこまで行くのは、ここからですと1年以上かかりますから、王都に行く方が早いですね。」


「1年・・・。それは、遠いな。」


「ええ、ドワーフの国へ行くにはフォルトヴァー王国を抜けてシュラド獣王国に入らなければいけませんので、どうしても時間はかかります。」


「そうか、分かった。それじゃあ、王都の方を当たってみる。」


「そうなさるのが宜しいでしょう。」


「ああ、話しが聞けて助かった。それじゃあ失礼する。」


「はい。またのお越しをお待ちしております。」










「王都か。」


「シロウ、行くのか?」


「まあ、他に当てが無いからな。」


「・・・王都。」


「あぁ、スヴィは行きたくないか?」


「ううん、大丈夫。」


「けどな。」


「シロ、ヴァル、いる、大丈夫。」


「ああ、そうだな、皆一緒なら大丈夫だな。」


「おう、オレも一緒だ。」


「じゃあ、王都に行くにしても、資金が足りるか分からないから、ダンジョンの20階層まで攻略したら王都へ行こう。」


「おう。」「うん。」












「さて、明日からのダンジョンだが2人も知ってるように、迷宮の階層だ。」


「おう。」「うん。」


「ああ、それで迷宮の階層では簡単に戻れないから、野営が必要になる。」


「ダンジョン内で野営?」


「ああ、ただ俺達には仙境があるから、野営する必要は無いんだが、仙境を見られない様な場所を探す事と、仙境の中からは外が見えないから、外に出た時に他の冒険者や魔物がいる可能性がある。」


「じゃあ、使わないのか?」


「いや、使う。まあ、魔物は倒せば済むから良いとして、他の冒険者に見つかった場合には、俺の固有スキルと言う事にしておく。」


「固有スキル?」


「ああ、固有スキルならまだ言い訳は立つし、種族が表に出なければ、そこまで問題にはならないだろう。」


「そう、なのか?」


「それでも見つからない方が良いんだけどな。ただの見つかった時の言い訳だ。」


「分かった、もし聞かれたら、シロウの固有スキルって言えば良いんだな。」


「ああ、そうだ。スヴィもそれで良いか?」


「うん、良い。」


「それじゃあ、明日も早いからもう寝るぞ。」


「おう。」「うん。」













「・・・。えっと、寝よう?」


「シロウは嫌か?」


「嫌って訳じゃ無いんだけど、その、急すぎないか?その、もうちょっと時間が欲しいと言うか、心の準備が欲しいと言うか、なぁ?」


「・・・。シロウはそう言って、してくれないだろ?」


「い、いや、そんな事は無いぞ。」


「良いじゃないか。優しくするから。」


「ヴァ、ヴァルマさん!?」




「むぅ、2人で遊ぶ、ずるい。わたしも!」


『ふぎゃ!?』




「はぁ~、スヴィ、飛び込んで来るなよ。オレだって遊んでた訳じゃないんだ。・・・シロウが、その、キスしないで、寝ようとしたから。」


「おお、シロ!」ちゅ。


「うむぅ!?」


「またか!?スヴィ!」


「ふふ、ヴァル、攻めないと。」


「おぉぅ、・・・シロウ。」ちゅ~。


「うむぅ~!?」


「ヴァル!長い!」


「ぷは~、・・・。」


「はぁ、はぁ、・・・分かったから、明日からちゃんとするから。」


「おぅ。」「うん!」


「じゃあ、おやすみ」


「おやすみ。」「おやすみ。」















(なんか、歯止めが効かなくなりそうだ。・・・・・・でも、柔らかだった。)


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