閑話 ヴァルマとスヴィ
この話は、シロウが外に出ている間のヴァルマとスヴィの会話です。
シロウは頭を冷やすと言って宿の外に出た。
「・・・・・・ぐぁぁぁ~。オレは。」
「ヴァル、恥ずかしい?」
「!?・・・。おぅ、ちょっと。」
「惚れた?」
「!?・・・、や、止めてくれ。まだ言うつもりじゃ無かったんだよ。」
「でも、言わないと。」
「・・・はぁ、分かってる。シロウは鈍感だからな。オレだっていつか言わないと、とは思ってたんだ。」
「ヴァルは、シロ、好き?」
「・・・ああ。」
「抱かれたい?」
「!?・・・・・・ぁぁ。」
「わたしも。」
「!?へっ、・・・そ、そうなのか?」
「シロ、暖かい、安心、好き。」
「そりゃ、オレだって、シロウに抱きしめられると安心するし、帰って来る場所だって思えるよ。」
「撫で撫で?」
「うっ、そうだな、撫でられると、嬉しいな。」
「ちゅ~、したい?」
「・・・。スヴィはどこでそんな事を覚えて来たんだ?」
「お父さん。お母さん。」
「あぁ、そうか、そうだったな。ごめん、思い出させたな。」
「ううん。大丈夫、シロ、ヴァル、いる。」
「そうか。オレ達はもう1人じゃ無いんだもんな。」
「うん。家族、一緒。」
「家族・・・か。なあ、スヴィはシロウの子供が欲しいか?」
「子供。・・・うん。」
「・・・オレも欲しい。シロウが好きだから。シロウと子供と一緒に・・・。オレは本当はそんな事を望んじゃいけないんだと思う。けど。」
「大丈夫。シロ、分かってくれる。」
「・・・。そうだと良いな。」
「ふふ、だいじょうぶ。」
「はぁ~。まあ、オレ達の事は別として。シロウの事も心配なんだよ。」
「心配?」
「ああ、シロウはこの世界でただ1人の種族って事を気にしてるだろ?」
「うん。」
「けど、オレ達が子供を産めば、シロウは1人じゃ無くなるかも知れないんだ。」
「真人?」
「そうだ、オレ達が産んだ子がシロウと同じ種族になるかも知れない。」
「おお。」
「獣人族だって人族との間で子供ができるだろ?」
「うん。お父さん、人族。」
「そうなのか、お父さんが人族でお母さんが獣人族?」
「うん。」
「まあ、絶対にシロウと同じ種族になる分けじゃないけど、可能性はあるんだ。」
「・・・。増やす?」
「スヴィはそれで良いのか?」
「分かんない。」
「まぁ、それはオレも分からないけど、オレ達と一緒にシロウを支えてくれるなら、増やしても良いと思う。」
「ふふ、ヴァル、シロ好き。」
「うっ、ぁあ、す、好きだ。」
「攻める?」
「ぶはっ!?お、お、お前は、なんて事を!」
「でも、シロ、ヘタレ?」
「・・・。あぁ、それは、まぁな。でもな、どうすれば。」
「シロ、襲う、無い?」
「おぅ、確かに、シロウは襲っては来ないだろうな。」
「攻める?」
「・・・。はぁ、それしか無いか。」
「怖い?」
「いや、怖くは無いんだよ。ただ。」
「恥ずかしい?」
「・・・。分かってるなら聞かないで。」
「おお、デレ?」
「デレて無いから!」
「あ、あぁ。コホン、良いかスヴィ、今のはシロウには内緒だ。」
「ぶぅ~。可愛い。」
「・・・。もう、その手には乗らないぞ。」
「ぶぅ~。ぶぅ~。」
「はぁ~。もう良い!寝る!」
ベッドに入るとスヴィも入って来た。
「シロ、遅い?」
「すぐ帰ってくるさ。」
それから、暫くしてシロウが帰って来た。
「・・・。まぁ、良いか。」
そのまま、シロウもベッドに入った。
やっぱり、襲っては来ないみたいだ。
(ヘタレ。)(ヘタレ。)




