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世界でただ一人の種族はチートだった  作者: どんぺった
第2章 ダンジョン都市ヘリスト
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第3話 ダンジョン総括

「ヴァルマ、良くやったお疲れさま。」


「へへへ、どうって事無いぞ!」


(う~ん、何となく言い辛い・・・宿に戻ってからにするか。)



5階層の守護者を倒すと、そこに宝箱が現れた。



「へぇ~、こうやって宝箱って出てくるんだな。」


「良いものが入ってると良いな!」


「まぁ最初だからな、そんなに良いものは出ないと思うぞ。」


「・・・そっか。」


「そんなに落ち込むな、まだ始めたばかりだ。もっと下の階に行けば良いものが手に入るさ。」



そう言いながらヴァルマを撫でて慰める。



「それじゃ、開けるぞ。」


「おう!」



そして宝箱を開けると中には。



「ん?これって鉄のインゴット?」


「・・・鉄の塊。」



出て来たのは”鉄のインゴット”だった、重量は1kgで短剣1本分程度だ、売ったとしても銅貨3枚にしかならない。



「う~ん。やっぱり微妙?」


「・・・宝じゃないぞ。」


「ま、まぁ良いじゃないか。でもこれは売るより仙境に使おう、その方が俺たちの為になるからな。」


「分かった。」



宝箱の中身を回収したので、奥の扉から出るとそこは入口と同様の広場があり、中央にダンジョンの入口にあった石碑と同じ物があった。



「これで戻れるのか。それじゃ今日は帰るぞ。」


「おう、帰ろう!」





こうして初めてのダンジョンアタックは終わった。






ダンジョンの入口に戻ると、戦利品の買取をしてもらいにギルドに入る。


買取は他者に金銭の受け渡しなどを見られない様に個室にて行われる、これは金額によらず全てが対象となる。


個室内はテーブルと椅子だけがあり、その奥にはギルド内につながる扉がある。


そして、この部屋には買取担当の男性が1人いるだけだ。




「お待たせしました。買取希望の品をお願いします。」


「ああ、これを頼む。」



そう言って魔石が入った袋を2つテーブルに出すと袋を開けて中身を見せる。



「え!?・・・これ全部が魔石ですか?」


「そうだ、こっちがフォレストリザードとゴブリンので、そっちがウルフのだ。」


「・・・・・・。」


「どうした?」


「はっ!?あ~、いえ・・・これは何日分ですか?」


「いや、今日取って来た分だが?」


「!?そっ・・・。すぅ、はぁ、・・・申し訳ありません。」


「なぁ、大丈夫か?」


「えぇ、まぁ。大丈夫なんですが、・・・これが、今日の分ですか。」


「そうなんだが、そんなに驚くような事か?たかが1・2階層のフォレストリザードとゴブリンにウルフなんだぞ?」


「ま、まぁそれは、そうなんですが、数があまりにも多いもので。」


「多い?普通はどのぐらい持って来るんだ?」


「そうですね、大体ゴブリンなら30でウルフだと20ぐらいですね。」


(あぁ、つまり3倍以上持って来た事になるのか。)


「そうなのか、まぁ今回は運が良かったんだろう。それより買取を頼む。」


「運・・・ですか、畏まりました、では確認させて頂きます。」



そう言って担当者の男性は1つ1つ確認を始めた。



「確認させて頂きました。フォレストリザードとゴブリンの魔石が116個とウルフの魔石が51個で、金額は銀貨2枚と銅貨1枚に青銅貨8枚になります。この金額で宜しいでしょうか?」


「ああ、それで構わない。」


「畏まりました。ただいま支払金をお持ちしますので少々お待ちください。」



そう言うと担当者は部屋を出て奥へと入って行った。



「なぁシロウ、他の魔石は出さないのか?」


「ああ、あれは仙境の動力にするからな。」


「そうなんだ、分かった。」



暫くすると担当者がトレーにお金を乗せて戻って来た。



「お待たせしました、金額の確認をお願いします。」


「・・・、確認した。それじゃ失礼する。」


「はい。またお願いします。」





ギルドで清算を済ませた2人は宿屋へ戻り食事をしてから部屋に入る。





「ふぅ、おつかれさん。」


「今日はいっぱい戦えて楽しかったぞ。」


「楽しい・・・か、なぁヴァルマ、今日の守護者の部屋での戦いの事なんだが、ゴブリンに囲まれた時の事を覚えているか?」


「ん?覚えてるぞ?」


「あれは必要だったか?ヴァルマの能力なら囲まれる前に倒せただろ?」


「う~ん、倒せるけど、その方が早いかなって思ったから。」


「まぁ確かにそうだな。でも俺は怖かったんだよ。・・・ヴァルマが傷ついてしまったら、死んでしまったらって、だから早く倒すだとかいっぱい倒すとかは、しないで欲しいんだ。ヴァルマは俺の大切な家族なんだから。」


「家族・・・。」


「えっ!?」



ヴァルマは声も出さずに涙を流していた。



「っだ大丈夫だ、何でもないぞ。」


「そ、そうか。すまん、なんか変な事を言ってしまったみたいだな。」


(失敗した、ヴァルマの家族・・・母親の事は禁句にしてたんだった。)


「コホン、ま、まぁそんな訳でな、身の危険があるような戦い方はしないで欲しいんだ、できるか?」


「おう、分かった、シロウが心配をしない戦い方をすれば良いんだな!」


「そうだ、頼むぞ。」


「任せろ!」


「それで、次はダンジョンの事なんだが、・・・まぁ弱かったな。」


「あぁ、うん、弱かった。」


「それで、今後の事なんだが・・・。」




それから今後のダンジョン攻略について話した。



今日行った1~5階層では修行にならない上に稼ぎにもならない。


それでも稼ごうとしたら、今日のように買取で驚かれるかもしれない。


そこで、まずは戦闘で修行になりそうな階層まで行き、そこで修行を行いつつ資金を稼ぐ事にする。



次に、ヴァルマは現在ナイフを使っているが、今後はナイフでは勝てない敵が出てくる可能性が高いので、短剣の二刀流に変える為の準備をする。


これは、まだこれからも成長するヴァルマには少しばかり早いと思うが、訓練をする事は無駄にならないはずだ。



「ヴァルマはどんな短剣が良い?最低でも魔鉄は必要だが、できれば聖銀(ミスリル)を使った剣があれば欲しいんだよな。」


「聖銀?」


「そうだ、聖銀自体は軽くて柔らかいんだが、魔鉄と合金化すれば重鉄と変わらない強度になるんだよ。」


「へぇ~、そうなんだ。じゃあオレはそれにする。」


(まぁ、値段が問題なんだけどな、・・・今は言わないが。)


「あとは形状だな、刃はナイフと同じ片刃が良いか?」


「ナイフと同じ形じゃダメか?」


「ん?ダメじゃ無いぞ、気に入ったのか?」


「おう、この形が良いんだ!」


「そうか、じゃあそれにしよう。形状が決まったから暇ができたら訓練用の木剣を作って練習だな。」


「おう!」



そして最後にマジックバッグやスキルカードなどの探索を行う。



「まぁ、今後の予定としては大体こんな感じだ。ヴァルマは何かあるか?」


「う~ん、・・・仲間は?」


「あぁ、パーティメンバーか、・・・そのうち必要になるかもしれないが、当てが無いしな、今は2人で頑張るしか無いな。」


「そっか、2人で・・・か。うん、オレは頑張るぞ。」


ヴァルマは少しばかり考え込んでから、そう返事をした。


「それじゃ今日はもう終りにして寝よう。おやすみヴァルマ。」


「おう、おやすみシロウ。」









(流石に今は言わない方がいいよな、聖銀で短剣を作ろうと思ったら、短剣1本で金貨5枚以上かかるなんて。)


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