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世界でただ一人の種族はチートだった  作者: どんぺった
第1章 不如意なる人生
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第25話 鍛錬と資材回収

最後なので2話分を続けて投稿します。

森の中に入り鍛錬に適した場所は無いかと探すと、森の奥には湖がありその周囲が開けた場所になっていたので、そこで鍛錬をする事にした。



「よし。ここなら良いか、場所も広いし魔物も少ないみたいだからな。」


「ここで鍛錬するのか?」


「まぁ、そうだが、鍛錬だ何だと言う前にまずは環境を整えよう。」


「環境?」


「そうだ、状況にもよるが、ここで3ヵ月は過ごす事になると思う。」


「・・・3ヵ月。」


「ああ、その位はかかるはずだ。まずは1月かけてヴァルマの基礎体力と体幹を鍛える。次の1月で身体の動かし方や力の流し方を覚える。それで最後の1月は戦闘の鍛錬と実践だ。だから最低でも3ヵ月はここにいる事になると思う。」


「覚える事が一杯だ・・・。」


「まあ、そんな訳で、まずは環境作りをする。と言っても、やる事はそんなに多くはないんだよ。」


「そうなのか?」


「ああ、何と言っても俺には仙境があるからな、寝る時は仙境に入れば襲われる事は無いんだ。しかも仙境に家を建てる事ができれば移動する我が家ができる。」


「おお~!そうだった、家を建てるんだ!」


「だからその為にも資材の調達をする。まぁ、ここで調達できるのは木材と石材ぐらいだな。」


「おう、木を切るぞ!」



それからまずは場所の確保も兼ねて、周囲の木を切り倒してから回収ボックスに入れていく。


10本程回収した所で仙境に入り水晶で確認すると[構造物]に[小屋]と表示されていたのでまずは試しに押してみた。



「おお~。小屋だ、うん確かに小屋だ。・・・物置小屋?」


「しょぼい。」



ヴァルマには不評だが、これで建てられる事は証明された。


そもそも、切っただけの木材でどうして小屋が建つのか、乾燥や製材はどうしたのか、相変わらず原理が不明だ。



「まぁ、便利だからな、・・・気にしない。気にしたら負けだ。」



とりあえず、これで地面に寝なくて済むだけマシになった。


手持ちの荷物なども仙境にしまって外では資材回収をする。



「そう言えば、ヴァルマは料理できるのか?」


「・・・した事ない。」


「そうか、じゃあそれも訓練だな。って言っても俺もそれ程できないんだよな。」


「じゃあ、一緒に訓練だな!」






▽▽▽






それから1ヵ月間をかけて、ヴァルマの体力と体幹を鍛えた。




始めは痩せ細っていたが、1ヵ月で引き締まった筋肉に、背筋が伸びた体幹の良い身体になった。



「うん。綺麗な身体になったな。猫背も直って背筋が良くなった。」


「おぅ、そうか、・・・うん。頑張ったからな。」


「そうだな、良く頑張ったな。」






▽▽▽






次の1ヵ月間では、足捌きや体捌きに重点をおいて、身体の効率的な動きを覚えさせた。


そして徒手空拳の鍛錬も同時に行い、武器が無くても戦えるように鍛錬をした。



「うぅぅ、また負けた。」


「いやいや、かなり上達したぞ?最初はヴァルマが勝手に転んだりしてたしな。」


「うがぁ~。次は負かす!」


「おう。頑張れよ!」



(何かヴァルマの上達が早いんだが・・・。スキルの効果か?)






▽▽▽






最後の1ヵ月は武器を使った鍛錬だ。




ナイフの振り方から刃筋の立て方や防御のし方に投擲などの訓練をして、悪鬼種との実践戦闘を何度も行った。



「・・・しかし何でそのナイフなんだ?他にもあったのに。」


「ん!?・・・まぁ、何となく?」


「まあ、良いけどな。それにマダム・ライラもどうして・・・知ってたのか?」


「あぁ、この手甲か?これはライラさんが2つで1つだからって言ってたぞ。」


「・・・そうか。まぁ、そう言われればそうだな。」


「シロウだって、ナイフ2本だっただろ?」


「腕が戻らなかったら予備のつもりだったんだよ、でも腕が戻ったからな。」


「・・・うん。」


「まぁ、実際の所ナイフ1本だと攻撃力としては不足すると思っている。もちろんそれは戦闘スタイルにもよるが、正面から戦うなら攻撃回数を増やすのが手っ取り早い、それにヴァルマは左手も器用に使いこなしていたからと言う理由もある。」


「へぇ、そう言う理由もあったんだな、初めて知ったぞ。」


「あれ?言って無かったっけ?」


「聞いてないぞ!・・・あれ?もしかしてナイフじゃダメだったのか?」


「う~ん。ダメって事は無いけど、皮膚が硬かったり鱗の生えたリザード種なんかには効きづらいのは確かだ。単純に重量が足りないからな。」


「!?ど、どうしよう。・・・役に立てない?」


「あぁいや、それも考えてる。ヴァルマにはもう少し成長したら、短剣2本の二刀流を目指して貰おうと思ってるんだ。」


「そうか!・・・うん。それなら良いぞ!オレはもっと強くなる。」


「それはまだ先だけどな。今はあんまり無理するなよ?まだ身体が出来上がって無いんだから。」


「うぅ、わかった。でもそれはシロウも同じじゃないのか?」


「へっ?いや俺はもう成長しないぞ。大人だからな。」


「ん?大人?・・・え?」


「おぉう。ヴァルマお前もか・・・そういや言って無かったか。俺は26才だ。」


「!?・・・え?えぇぇぇぇぇ~!?26!?・・・2つか3つ上ぐらいかな?って思ってたぞ!」


「そ、そんなにか。・・・そんなに子供っぽく見えるのか。」


「!?いや、大丈夫だぞ。うん大人だぞ。かっこいいぞ!」


「は、は、はぁぁ、良いさ良いのさ、もうどうしようも無いから。」


「だ、大丈夫だ。シロウにはオレが一生ついてるからな!」


「はは、ありがとうな。」


「・・・。」


「さて、バカやってないでメシにするぞ。明日にはへリストへ出立するからな。」


「おぅ、ダンジョンだな!」






明日にはへリストに向かうが、その前にこの3ヵ月の成果だ。


仙境用の資材は木材・石材・鉄材などを集めた結果、今では2階建ての豪邸が仙境に建った。


鉄材については諦めていたのだが、魔石目的で悪鬼種の討伐をする際に、その悪鬼種が持っていたナイフや剣などの武器を鉄材として使えたので集める事ができた。


これによって鉄材と動力を得られた。


そうして建てた家は、1階には玄関ホールがあり右手側に調理場と食堂がある、左手側に応接室と浴場や洗濯場などがあり、正面には物置と階段がある。


2階には主寝室が1つに寝室が4つと物置が2つに衣裳部屋だ。


かなりの豪邸になった。


しかもこの家は建て替えが幾らでもできる、1度建てても気に入らなければ資材に戻して再建築できる。


水回りの排水とか明かりだとか、いったいどうなっているのか謎だ。





「便利なんだよ?便利なんだけど、・・・何これ?」





次は俺とヴァルマのステータスだ。


------------------------

[シロウ・ホウライ] 真人族 男性 26才

■固有スキル

なし

■種族スキル

【真人】

■特殊スキル

【身体再生】・【言語理解】・【周辺感知】

■汎用スキル

【身体強化・並】・【魔力操作・初】・【剣術・並】

【格闘術・並】・【体術・並】

■技

【飛剣】・【重撃】

------------------------


新たな剣技で剣戟を重くする”重撃”を覚えた。


ヴァルマとの組み手の結果で格闘術も”並”に上がり、新たに体術が付いた上にこれも”並”まで上がった。




------------------------

[ヴァルマ] 人族 女性 14才

■固有スキル

なし

■種族スキル

なし

■特殊スキル

なし

■汎用スキル

【格闘術・並】・【体術・並】・【剣術・初】

【投擲術・初】・【身体強化・初】

【気配感知・並】・【気配隠蔽・並】・【動作隠蔽・並】

【毒耐性・初】・【痛覚耐性・並】・【恐怖耐性・並】

------------------------


ヴァルマは格闘術と体術が”並”になった。


他にも気配感知・気配隠蔽・動作隠蔽が全て”並”になった。


そして新たに剣術に投擲術と身体強化が”初”で付いた。




「・・・ヴァルマの方がスキルが多い。俺だって頑張ってるのに。」






▽▽▽






これからダンジョンのあるへリストへ向かう。


本来の予定から3ヵ月の遅れだが、複合スキルに関するその後の事も調べたい。


問題が無ければ良いのだが。





「お~い。ヴァルマ何処だ?出立するぞ!」


「おう!分かった、今いくぞ!」


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