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05.フルーツはおいしいですね

ブックマーク登録ありがとうございます!

最高評価をつけて下さりありがとうございます!!

うれしいのでちょっとテンションがおかしめです

「ロイス、それはどういうつもりで言っているのかな?」


いつも穏やかなアルフ兄様が、めずらしく凄みのある笑顔を浮かべながらロイス兄様に問う。

おお、さすが次期侯爵様。裏の顔もお持ちですのね。


「べ、別に深い意味はないですよ。ただ嫁に行かずに、このまま、家にいれば、いいのにって、思って・・・それだけですよっ!」


さて、ここで問題です。

お兄様たちはなぜ急に険悪な雰囲気になっているのでしょーぉか?

わたくしにはわからない()()なので、とりあえず、おでこから手を離し、フルーツおいしい!って顔だけしておりますわよ。 ああ、メロンもおいしい。


ええ、ゲームでの知識があるので本当はわかっておりますとも。


そういえば、ロイス兄様が攻略対象者?

攻略対象者はロイスの妹である悪役令嬢(わたくし)と婚約するんじゃないの?って思ったあなた!よく覚えていましたね。

兄妹で?って思ったあなた!もう察しはつきましたね。

そうです、ロイス兄様とわたくしは、本当の兄妹ではありませんわ。

でも、今の時点では、まだわたくしは知らないことなのですよー。


ぴりぴりとした雰囲気に耐えられないので、架空の人物に心の中で話しかけてみる。

・・・まだ睨みあっているし、続けましょう。


ロイス兄様は、わたくしとは実際、はとこの関係になりまーす。

お兄様以降、子供が授からなかった我が侯爵家は、ロイス兄様を養子に迎えました。

でもすぐにわたくしを授かってしまったのですねー。

生まれたのは女の子でよかったですねー。


ということで、ロイス兄様とは2歳違い。

本人は自分が養子だと知っております。


そして、ロイス兄様はわたくしにぞっこんLOVEなわけでして。

それでわたくしに、嫁がなくていいという発言になるのですね。

もちろん、それも(わたくし)は気が付いていませんわよ。 ぶどうもおいしいですね。


さて、ここからどうして妹である悪役令嬢とロイス兄様が婚約するのかは・・・わかりませんわ。

たぶんゲーム上の都合でそうなったのでしょう。

アルフ兄様の様子からすれば、反対される感じなのですけれどねぇ。


「べ、別にもう王太子の婚約者候補から外れるのですからいいではないですか!」


さてさて、まだお兄様たちの睨みあいが続いているようなので、ここでゲームのロイスルートを見てみましょう。

ゲームスタート時にはもう悪役令嬢(いもうと)が婚約者になっております。

でないとゲームは始まらないですからね。

あいかわらず、ロイスは婚約者にぞっこんLOVEですが、悪役令嬢はつれない態度を取っています。


ちなみにゲームスタートはヒロインが学院に入学してくるときですよ。まだ3年先ですよ。


婚約前はとても仲の良い兄妹なのですが、兄と婚約の話が出たことで実の兄妹ではないことを悪役令嬢は知ります。

そして、ロイスの実母が、正妻ではなく妾であることも。

だから養子に出されたのでしょうか?

なので馬鹿にしはじめるのでしょうか?

下手にプライドが高いですからね、悪役令嬢は。


ぞっこんLOVEな相手と婚約できたのに冷たくされ、ツンデレを理解されずに友達もできず、ぼっちでいたところにヒロインが現れるわけです。


昔の妹のように懐いてくるヒロインに、簡単に落ちましたね。

ロイスルートはベタベタすればいいので、ちょろかったものです。

イベント時にはよく「べ、別にお前のために用意したんじゃないからな」などとツンツン言われながらも、庶民が口にできないようなお菓子を頂きました。


ロイスルート最大の魅力はエンディングなのです。

そう、ツンのあとにくるのはデレ。

本当に、ほんとーに、嬉しそうに笑うのです。

現時点で、そんな笑顔のロイス兄様を見たことはありませんわ。


王太子ルートのエンディングより幸せそうでした。

恵美が持っていたファンブック1でも大きく取り上げられていました。

恵美も、もう一度エンディングを見たいがために、即座にまたロイスルートをやったくらいです。

まあ、結局2回しかやっていないのですけれどね。


さぁて、幸せになるロイス兄様がいるということは、不幸になる悪役の妹がいるわけです。


ロイスに対してつれない態度を取っていても、平民に婚約者の気持ちを持って行かれるだなんて、プライドが許しません。いじめが開始されます。

断罪は学院の噴水の前でした。

婚約を破棄したいと言われて悪役令嬢はやらかしますわよー。

噴水の前でしたから、ヒロインを溺死させようとします。

ロイスは非力ですから、ヒロインを助けるのに苦労しました。


悪役とはいえ、ご令嬢を止めるのに苦労するとは、なんと情けないことでしょう。

今からロイス兄様を鍛えてもらった方がいいかもしれません。

そうしたらすぐにわたくしを止められて、たいした罪にならなくて済むかもしれませんし。


ロイスルートでの悪役令嬢の末路は、マルセルム侯爵家内部の問題でしたからお父様がうやむやにしましてね、病気を理由にこっそりと領地送り・・・の途中で馬車で事故死。

たぶん暗殺されましたね。

誰の指示なのでしょう?

別にお父様でもアルフ兄様でも恨みはしませんよ。貴族ですから。


「父上はエミリアを()()()嫁がせることをお考えだ」


はい!たった今、ロイスルートは消えました!


ロイス兄様、幸せな笑顔にさせてあげられなくてごめんなさい。

頑張ってヒロインのハーレムに入れて差し上げますので許してくださいましね。


かわいそうなロイス兄様に心の中で詫びて、ロイス兄様の好物である苺を譲ってあげた。


とりあえず、これで王太子とロイスのルートが無くなったわね!

安堵してまたフルーツを味わう。

いいかげんお腹が苦しいけれど、この桃、本当においしい・・・わ・・・


あら?ロイス兄様とラウルって、仲良く一緒に学院に通っているわよね?

家でも一緒に勉強しているところを見かけるし。

すくなくとも学院でぼっちってことはないわよね?


んん?っと考えているところへ、アルフ兄様の執事が知らせを持ってきた。



本日午後に王太子殿下が我が家を訪問するとの先触れを。





意外と書きやすかったのですが、うざかったらごめんなさい

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